【あなたは大丈夫?】嫉妬・ルサンチマンを抱いた無意識の言動には要注意!

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こんにちはネルです!

今回は、「嫉妬・ルサンチマンを抱いた無意識の言動には要注意!」というテーマで話をまとめていきます!

参考にした本は、山口周『武器になる哲学』です。

 

この記事のポイント
  • ルサンチマンを抱いた人は「価値判断の転倒」を起こすことが多い
  • 気持ちを押し殺している人ほど、そのものが手に入った途端に人が変わる
  • 大切なのは自分の気持ちに正直でいること

『武器になる哲学』(画像クリックでAmazonのページにジャンプします)

それでは、順番にポイントをまとめていきます!

 

嫉妬・ルサンチマンを抱いた無意識の言動には要注意!

今回お話するのは、「無意識のうちに嫉妬・ルサンチマンを抱えた言動に自分自身で注意する必要がある」というものです。

 

ここで言う「ルサンチマン」という言葉はご存知でしょうか。

ルサンチマンとは哲学者”ニーチェ”が生み出した言葉の一つで、とても大雑把に言うと、嫉妬=ルサンチマンです。

もう少し正確に言うならば、「弱い立場にあるものが、強者に対して抱く嫉妬、怨恨、憎悪、劣等感などのおり混ざった感情」というものです!

 

そして多くの人は知らず知らずのうちに、このルサンチマンからくる言動をしているというのです!

 

ルサンチマンを抱えた個人は「価値判断の転倒」を起こす場合がある

それでは、ルサンチマンを抱いた人は、どのような行動を取るのでしょうか。

 

ニーチェ曰く、人がルサンチマンを抱くと、その苦しい感情から逃れるため主に次の2種類の行動を取ると言います。

  1. ルサンチマンの原因となる価値基準に隷属、服従する
  2. ルサンチマンの原因となる価値判断を転倒させる

 

①については、よく目にするパターンです。

たとえば、友人が高級ブランドの腕時計を持っていたら、それを羨ましがり、自分も高級な時計を買って満足感を満たすといったものが典型的な例です。

ヒヨコ
平たく言えば、「嫉妬したから、相手よりもさらに良いものを手に入れてやろう」といった気持ちですね!

 

今回問題となるのは、②「価値判断を転倒させる」です。

ここで、説明を『武器になる哲学』より引用します。

ニーチェによれば、ルサンチマンを抱えた人は、多くの場合、勇気や行動によって事態を好転させることを諦めているため、ルサンチマンを発生させる元となっている価値基準を転倒させたり、逆転した価値判断を主張したりして溜飲を下げようとします。

(本文引用)

「価値基準を転倒させる」とは一体どういうことなのでしょうか。

本書で紹介されいたわかりやすい例を挙げながら解説していきます。

 

例)「高級フレンチなんて行きたいと思わない。サイゼリヤで十分だ」

その「価値基準の転倒」をしている例が、「高級フレンチなんて行きたいと思わない。サイゼリヤで十分だ」という発言だと言います。

ヒヨコ
これのどこが、ルサンチマンを抱いた言動なんだ!?

 

ここで注目すべきなのは、この言葉には「高級フレンチは格上であり、サイゼリヤは格下」という価値観が背後にあり、”あえて”それを逆転させようとする意思が見えることです!

そしてよく考えてみると、「高級フレンチ」とは一体どこのお店を指しているのでしょうか。

高いフランス料理だとしてもそれに該当するお店は沢山あり、値段も味も千差万別で一括りにはできないはずですよね。

それを「高級フレンチ」と一括りにし、もう一方は、「サイゼリヤ」と特定のお店を挙げていることも不自然なことなんです。

 

こういった不自然な発言には、「高級フレンチは格式高いレストランであり、そこで食事をする人たちは人生の成功者だ」という気持ちを抱いているからこそ出てしまう、「ルサンチマン」による発言の疑惑があるんです。

それによって、「価値基準の転倒」を起こし、「高級フレンチなんて行きたいと思わない」といった発言が飛び出すんですね・・・。

 

もしも、このようなルサンチマンを抱いておらず、”純粋に”サイゼリヤが好きな場合、

「高級フレンチも美味しいけど、サイゼリヤも安いのに美味しいよね!」といった、どちらの価値も認めた上での発言が出てくるはずなんです!

ヒヨコ
最初の例を見た時、「あ、自分もこれ言ったことあるわ・・・」ってなりました(笑)反省します!

 

富を軽蔑する人を信用すべきではない

ここで、本書では別の哲学者「フランシス・ベーコン」より、興味深い文章を紹介していました。

富を軽蔑するように見える人々を余り信用しないがよい。富を得る望みのない人々が、それを軽蔑するからである。こういう人々が富を得るようになると、これほど始末に困る手合いはいない

(フランシス・ベーコン『ベーコン随想集』より)

「富を軽蔑する人ほど、そういった人が富を得ると非常に厄介なことになる」

普段はルサンチマン、嫉妬心により「価値判断の基準」を無理やり転倒して自分の気持ちをごまかしていた人ほど、そのものが手に入った途端に始末に負えない状態になる、というわけなんです。

ヒヨコ
「お金を軽蔑する人」ってたまにいますが、確かに正直そうには見えない・・・

 

自分の発言が、ルサンチマンを抱えたことによって出たものではないか、自分自身を冷静に見る目が大切なんですね!

 

まとめ

今回は、『武器になる哲学』より、「嫉妬・ルサンチマンを抱いた無意識の言動には要注意!」というテーマで話をまとめていきました。

「価値判断を無理やり転倒させて」自分の気持ちを押し殺していないか、冷静に判断する目を少しでも養っていきたいですね!

 

この記事のまとめ
  • ルサンチマンを抱いた人は「価値判断の転倒」を起こすことが多い
  • 気持ちを押し殺している人ほど、そのものが手に入った途端に人が変わる
  • 大切なのは自分の気持ちに正直でいること

『武器になる哲学』(画像クリックでAmazonのページにジャンプします)

それでは、順番にポイントをまとめていきます!

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