こんにちはネルです!
今回は「高知能者のコミュニケーショントラブル」という本より「IQの高い人は孤独」という説について、ポイントをまとめていきます!
この本は、世間で耳にする「IQが20以上違うと、話が噛み合わない」という理論について著者が分析・解説した本です!
結論から言うと、著者は「IQが20違うと会話が成り立たないという説」は正しいと言っています!

IQの高さによってどういった行動を取りがちなのか、それに対してどういった対応をすればよいのか解説されているため、どんな方にも勉強になる本でした。
- 「IQが20以上違うと会話が通じない、は本当なのか」
- 「身近にいる頭の良い人はどういう思考をしているのか気になる」
- 「周りと話をしていてなぜかストレスが溜まってしまう」
それでは、ポイントをまとめていきますね!
【目次】
分布から見る「IQが高い人の孤独」
それでは、初めに「IQの高い人は孤独」であるという説について解説をしていきます!
IQは山形の分布をしている
たとえば 知能指数130 のカバー範囲は110から150までなので、約25%の人としか会話が通じません。しかも自分より高い人は2.2%しかおらず、低い人は23%です。話が通じる人ばかりを集めたとしても、自分より低い人が91%と大多数になります。
(本文引用)
まず、IQは”正規分布”のような形をしています!
これを用いて著者は、IQが20以上違うと会話が通じないという現実はいかに高知能者にとって厳しいものであるかを説明しています。
ちなみに、正規分布とは以下のようなキレイな山形をした分布のことです。

「IQ平均100辺りの人」が、この図の真ん中に位置しています。

そして、この分布からIQの違いが20以内の人はどのくらいいるのかを計算することができるのです。
この本の表紙もそのことを表した図が描かれていますね。
IQが130の人の場合:会話が成立するのは25%の人だけ
たとえばIQが130の人の場合、会話が成立するのはIQが110~150の人だということになります。
そのIQを持った人たちは山形の分布で右側に偏っており、人口の25%しかいない計算になります・・・。


さらに、自分よりIQが高い人はたったの2.2%しかいないのです。
つまり、人口の98%の人は自分よりIQが低く、さらにその中で4人に3人は会話がそもそも通じないということなります。
なんだか偉そうな話だなと感じてしまいますが、「IQが20以上違うと会話が通じない」説が本当だとしたなら、IQが130以上の高知能者にとっては非常に生きづらい世界であると想像ができますね・・・(笑)
- IQ分布は”正規分布”にしたがい、IQが100付近の人口が一番多い
- たとえばIQが130の場合、会話が成り立つのは4人に1人
- IQが高すぎても低すぎても「孤独」になりやすい
高知能者が周囲から受ける攻撃

IQの分布について分かったところで、ここでは「高知能者が受ける被害・ストレス」について考えていきます。
高知能者はグループ内で疎外感を感じてしまう
本書が特に目指しているのは、高知能者の疎外感・孤独感を減らすことです。 賢い人のことを周囲が馬鹿だと思い込み、嫌がらせをしたり活躍の場を与えない。 これは統計学で言う 第一種の過誤(α過誤)です。 「この人は優れた人材である」という仮説が真実であるにもかかわらず、それを棄却して「コイツは馬鹿で変人です」と決めつけてしまうことです。
(本文引用)
この本のゴールは、高知能者の能力を適切に活かそうというものです!
先ほど解説したように、「IQが130ある高知能者の場合は8割近くの人と会話が成立しない」ことになります。
これだけでも十分に孤独さを感じていることが想像できますよね・・・。
しかし実は、「会話が成立しないという孤独さ・疎外感」以上に、高知能者はより多くのストレスを受けるという点に着目すべきなのです!
低知能な人ほど会話の不成立を相手のせいにする
この点が非常に厄介なんですが、「会話が成立しないのは相手のせいだ」と思うのは低知能者に多いそうです。

一方で、いわゆる低知能な人の場合、会話の不成立を全て相手のせいにしてしまうのです。
そして、会話が成立しないことが繰り返されると、高知能者に対して「あいつは普段からよくわからないことを言う馬鹿者だ」と周囲が低評価をつけてしまうことになります。
最終的には、本当に頭のよく優れた仕事をこなせる高知能者の活躍の場がなくなり、組織の成長機会を大きく減らしてしまう、という事態になります。
- 会話が成立する人が少なく、疎外感を感じる
- 周りから「意味不明なことを言うバカなやつだ」という評価を受ける
- 結果的に、高知能者の能力を活かす場面がなくなる
こういった事態が頻繁に起きていると、著者は警鐘を鳴らしているのです・・・!
高知能者の集団の中でのポジション

最後に、「高知納者の集団のなかでのポジション」について考えていきます!
リーダーに向くIQの値は120
実は、「一番IQの高い人をリーダーにすべきだ」とは言えないのです。
ある研究では、「IQ(知能指数)が120前後の人が一番リーダーに向いている」ということを明らかにしているそうなんです!
これまでの話のように、IQが高すぎると会話が噛み合わないために、集団を上手く導くことが難しいとわかります。
そのため、平均よりも少し多いIQ120付近の人が高い知能を持つのと同時に多くの人とコミュニケーションが取れるため、リーダーには適しているというわけです!

研究者にIQの高い人が多い理由
実際に本当に頭の良さそうな人たちって、研究者になったりして黙々と作業に集中しているイメージですよね。
それは、遺伝的にそのような性格だったとも捉えることができます。
しかし、もしかしたら、周囲と会話がかみ合わない経験を何度もしてきたために集団行動をやめ、閉じた世界にこもるようになったとも考えられます。


- リーダーはIQ120付近が一番向いている。IQが高すぎてもリーダーには向かない
- 高知能者に研究者が多いのは、「社会的な疎外感」が原因かもしれない
まとめ

今回は「高知能者のコミュニケーショントラブル-IQが20違うと会話が通じない」より、「高知能者の孤独」についてポイントをまとめていきました!
本のタイトルだけを見ると、「なんだよ、IQの高い奴らは偉そうにして」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、じっくりとこの本を読んでみると、「高知能者の苦悩」について深く考えさせられました。
高知能者たちは普段から何を考え、どう感じているのかを少しでも学ぶきっかけをつくることは大切なことだと改めて気づきが得られました。
「周囲と会話が噛み合わない」という人は、読んで損はない本だと思いますよ!

そういったことも含めて、ぜひこの本で考えてみて欲しいです!

Kindle Unlimitedの紹介
ちなみに、本書『高知脳のコミュニケーショントラブル』は、現在「Kindle Unlimited」というサービスで読み放題でも読むことができます。
実は、私自身もこのサービスで無料で読ませていただきました・・・!
Kindle Unlimitedを詳しく知らない方は、詳細をまとめた記事もあるのでぜひご覧ください!
無料期間中の1ヶ月中に”手数料なしで退会”することも可能ですよ!
本当にお得なサービスなので、こちらも合わせてぜひ確認してみてくださいね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
メンサ会員です。
本の内容を簡潔かつ綺麗にまとめてあり凄く読み易かったです。
最後の文章にあるように、長所を活かせる場を作る事が大切で、それにより世界は広がっていくように感じました^_^
またお邪魔させて頂きます。
失礼します。
ソニック様
コメントありがとうございます!返信遅れて申し訳ありません!
とても嬉しいお言葉に、、感激しています!
恥ずかしながら「メンサ会員」なるものを初めて知りました・・・。
そんな方にこの記事を読んでもらえ、ブログを始めて良かったと心から感じています。
これからも、もっとわかり易い文章を書けるようコツコツ続けていきますので、温かい目で見守ってくださると嬉しいです!^^
ありがとうございました!