こんにちはネルです!
今回は、「右翼と左翼の違いは曖昧!?」というテーマで話をまとめていきます!
参考にした本は、池上彰『社会人として必要な経済と政治のことが5時間でざっと学べる』です。
- 右翼・左翼という言葉には明確な定義の違いはない
- 語源はフランス革命。保守派と改革派という意見の違いから生まれた
- 現在では国や状況によって使われ方が変わるので要注意!
それでは、順番にポイントをまとめていきます!
右翼・左翼の違いは曖昧
まず結論から述べます。
実は現在の日本においては、「右翼と左翼の違いは曖昧ではっきりとしていないもの」だそうなんです!
そもそも、実際の政治を右翼・左翼と単純に2分することはできないものだということに注意する必要があるんです!
いまの日本では、右翼・左翼という言葉は、自分とは異なる考え方にレッテルを貼って批判するために使われているのです。
引用:『社会人として必要な経済と政治のことが5時間でざっと学べる』
このように、右翼と左翼という言葉は、自分とは異なる考え方を攻撃するために使われているものであり、実際には明確に定義できるものではない、ということをまずは覚えておいてください!
日本や世界における使われ方の違い
それでは次に、実際に右翼と左翼という言葉が日本ではどのようなことに対して使われているのか、例をまとめていきます。
たとえば、以下の2つを”どちらも”が「右翼」と呼ぶそうです。
- アメリカとの関係を強化しようと主張する人
- 上記の人達を「アメリカに追随している」と批判している人
真反対と言えるこの2つの意見をどちらも右翼という1つの言葉で表現しているため、言葉の意味を理解することが余計難しくなっていますよね・・・。
また、世界では、
- 「憲法を守ろう」と主張する人:右翼
- 「憲法を変えよう」と主張する人:左翼
という違いがあるにも関わらず、日本ではこの真反対。
つまり、前者が左翼で、後者が右翼と呼ぶそうなんです。
ここまでまとめてきたように、国や状況によって同じものでも右翼と呼んだり、左翼と呼んだりするように、その定義は曖昧であるということなんですね!
右翼と左翼の由来はフランス革命
それでは、元々この右翼と左翼という言葉はどこから生まれたのでしょうか。
有名な話ではあるんですが、確認の意味も含めて簡単にまとめていきます!
これらの言葉は、1789年に起きた「フランス革命」が元になっています。
この革命では、税金で自分たちだけが優雅な生活をしている貴族たちを倒そうと、市民たちが立ち上がったものです。
この革命に成功して、国に「民主的な議会の場」を作らせることになりました。
このときに、新しい憲法を作ろうとしたのですが、そこで2つの意見、「保守派」と「改革派」で対立したんです。
それぞれ、以下のように主張していました。
- 保守派:王の権利も認めるべきだ
- 改革派:貴族や王様の権利を弱めよう
そして、議長席から見て、保守派が「右側」に、改革派が「左側」に座って意見を戦わせました。
そこから、「伝統を守るべき」という考えを「右翼」、「新しい理想社会を作ろう」という考えを「左翼」と呼ぶようになったんです!
つまり、フランスの議会での「座席位置」と「考え方」をセットにして、右翼・左翼と呼ぶようになっていったんですね・・・。
その後、冷戦時代に入った頃には、「共産主義を掲げる人」を「左翼」、「共産主義に反対した人」を「右翼」というように呼んでいました。
歴史がある言葉だからこそ複雑な使われ方をされる
フランス革命以降、その”状況に合わせて”右翼・左翼という言葉を無理やり当てはめていった分、どうしても言葉の定義が曖昧なものにならざるを得なかったんですね・・・。
およそ300年も前から使われている言葉だからこそ、その言葉には一言では言い表せない意味が込められているとも言えます。
まとめ
今回は、『社会人として必要な経済と政治のことが5時間でざっと学べる』より、「右翼と左翼の違いは曖昧!?」というテーマで話をまとめていきました!
ネットでこれらの言葉を調べても「答えがバラバラでよくわからん!」と感じていのですが、それは言葉の使われ方事態が明確になっていないことが原因だったんですね・・・!
- 右翼・左翼という言葉には明確な定義の違いはない
- 語源はフランス革命。保守派と改革派という意見の違いから生まれた
- 現在では国や状況によって使われ方が変わるので要注意!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!