こんにちはネルです!
今回は、【ビジネス書中毒の人はこの本を読め!】というテーマで話をまとめていきます。
おすすめする本は、漆原 直行『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』という本です!
- ビジネス書は出版業界にとって旨味があるもの
- 売り手の策に踊らされる「ビジネス書中毒」には要注意
- 読書はあくまで手段であって、目的化させてしまってはいけない!
それでは、順番にポイントをまとめていきます!
「ビジネス書中毒」の人たち
みなさんは、「ビジネス書中毒」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは、「とにかく大量のビジネス書を読んでいないと不安を感じてしまう」という状態のことです。
特にサラリーマンが会社の業務だけでは自分のスキルが付いている気がせず、自己研鑽としてビジネス書に次々と手を伸ばす、というパターンが多いと言います。
そしてビジネス書の大半は、読みやすいうえに色々なことが学べ、さらに本屋にいけば面白そうなタイトルがズラッと並んでいるため、結構多くの人がビジネス書中毒に陥りやすいんですね・・・。
小説にはないビジネス書の特徴
ここで注目すべきは、「本が売れない時代」と言われる現代でも、ビジネス書だけは安定的に売上が期待できるという事実なんです。
特にビジネス書は小説と比べて”単行本で”売れることが多いため、高い売上を狙いやすいと言います。
それはなぜか。小説とビジネス書には以下の違いがあるからです。
- 【小説】:娯楽のため。読まなくても困らない。さらに、数年待てば文庫化されて安くなる
- 【ビジネス書】:勉強のため。常に読む必要がある(気がする)。文庫化されることはほとんどなく、待っても安くならない
このように、ビジネス書は読む”必要がある”うえに、待っても安くならないという面を持っているため、1冊1,000円以上するような本でも次々に売れていくんです。
ビジネス書は出版業界がゴリ押している側面もある
こういった背景もあり、出版業界もビジネス書を沢山売ろうと工夫をこらしています。
たとえば、「MECE」や「アジャイル」など、新しく生まれたビジネス用語があれば、すぐにそれに関連した本を出し、読書の興味を惹きつけます。
さらに、本の「タイトル」も、「いかに読者の興味を惹くか」という点に力が注がれているそうです。
そして、そのタイトルはしばしば「著者が意図しないもの」にされることも多いそう・・・。
「このタイトルで、この内容はありえない」といった論調で著者を責めるようなブログ書評やレビューをネットで見かけることもありますが、実は、著者の関知しえないところでタイトルがつけられたり、大人の事情でねじ曲げられたりしているケースもあるのです。
引用:『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』
著者が書いた本にも関わらず、タイトルを無理やり出版業界の思うように変えられてしまう。
「売れるため」とはいえ、そこまでやられては著者にとっても非常に困った事態ですよね。
本屋で見るビジネス書の表紙が毎回とても興味をひくものになっているのは、こういったことが理由だと言えるのです。
表紙のインパクトにつられて、中身を吟味することなく衝動的に購入することの危険性がよくわかりますよね。
ビジネス書を読んでも成功できない理由
そして、この本の終盤でとても大切なことが書かれていたので、少し長くなりますが本文より引用します。
有能な実務者、優れたビジネスパーソンには、たしかにビジネス書を読んでいる人が少なくありません。でも、ビジネス書を読んでいるから成功したワケではないのです。自分なりに目的や問題意識を抱き、視野を広く持ち、何事も貪欲に吸収してやろう……といったことを強く意識しているから、本もよく読んでいる、というだけのこと。
つまり、以下の2点を履き違えてはいけない、ということなんです。
- ビジネス書を読む→成功する
- 成功している人→ビジネス書を読む
優秀な人のほとんどがビジネス書を大量に読んでいるからと言って、「大量のビジネス書を読めば、誰でも成功するとは限らない」という事実を忘れてはいけません。
あくまでも大切なのは、「常に自己成長を求め、何事も貪欲に吸収してやろうという態度」なんです。
その成長のための”1つの手段として”読書があるのであって、読書することが目的ではないということを意識しなければならないんですね。
まとめ
今回は、「ビジネス書中毒」の人に向けて『ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない』という本の紹介と簡単な内容まとめをしていきました。
出版業界の策に踊らされず、自分に合った良書を選んで、その内容を自分の血肉にしていくようにしたいですね!
- ビジネス書は出版業界にとって旨味があるもの
- 売り手の策に踊らされる「ビジネス書中毒」には要注意
- 読書はあくまで手段であって、目的化させてしまってはいけない!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!