「服装にお金を使うのはもったいない」
以前の自分はまさにそう思っていて、服装選びはけっこう適当でした。
そんな自分に対して、ある本の一言にハッとさせられたので、紹介したいと思います。
ダサい服装は人生が”もったいない”
今回紹介するのは、内館牧子『女の不作法』で出てきた言葉です。
「女の不作法」なんてタイトルですから、基本的には「女性が取るべきではない行動」について書かれているのですが、ここに男女関係なく大事だと感じる言葉を見つけました。
さっそく引用します。
私はファッションデザイナーの横森美奈子にもインタビューしている。彼女は言い切った。着る物について、「もったいないからと古くさいもの、似合わなくなったものを着て、みすぼらしく見えたら、人生がもったいないでしょうよ」
引用:『女の不作法』
「もったいないと言って変な服装を来ていたら、人生がもったいない」
だいぶ自分に刺さる言葉でした・・・(笑)
服装に無頓着な人、ファッションにお金をほとんど使わない人は、「服装なんかにお金をかけるのは無駄だ」なんて思っているのが理由だったりしますよね。
私もそう思っている節があったのですが、この言葉はだいぶ響きました。
服装をきちんとすることで、周囲から「きちんとした人」に見られる可能性がグンと高まるため、服装に一定のお金をかけることもあながち無駄ではない、ということです。
「ナチュラル好き」という言葉に逃げるな
そして、さらに痛いところを突かれたと感じたのは、「自分はナチュラル好きだから、服装もこだわらなくて良い」という意見に対する反論箇所です。
横森は言った。「古いものは手入れが必要です。長くきれいに使うには、家でも車でも何でも手入れがいる。人間も年を重ねれば、そうです。服装に気を遣うことも、自分を手入れすることですよね」
そして、著者の内館さんは、「ナチュラルに名を借りた、ただの面倒くさがりはもってのほかだ」と言っています。
場に合わせた適切な服装・大人にふさわしい服装をすることが、1つのエチケットでもありますよね。
ブランドの服など高い服装をする必要は全くなくとも、「TPOに合わせた大人な服装」はいつでもできるようにしておきたいですね!
スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグの服装
ここで思い出すのが、スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグなど、世の中の天才達の服装についての話です。
最近、ビジネス書でかなり頻繁に見かけるのが以下のような説明です。
「スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグなどは、毎日服装はほとんど同じだった。これは、服装選びという意思決定に、時間と思考能力を取られないようにするためだ。」
成功者たちの多くは、服装に無頓着だった。だからこそ、彼らは素晴らしい発明ができた、という話です。
今でも、この理屈には納得はしています。
しかし、彼らは「飛び抜けて成功したからこそ、世間にあれだけ認められた」という点を忘れてはいけません。
また、服装選びどころか寝食を惜しんで努力を続けてきたからこそ、彼らはあれだけの発明ができたのです。
一方で、わたしたちのような「普通の人」の場合は、彼らの生活スタイルを真似することが必ずしも正しいことではない、と私は思います。
少なくとも、世界中の人に驚かれるような業績がなければ、彼らのスタイルでは幸福度は低いでしょう。
だからこそ、せめて服装には気をつかって、1人の大人なとして日々の人生を楽しむのも得策だと感じています。
・・・服装の話からかなり理屈っぽい流れになりましたが、、案外私のような考えをたどってきた方は多いんじゃないか?と感じたため、まとめてみました!
まとめ
今回は、『女の不作法』より、「ダサい服装をすることがもったいない」という話をまとめてきました。
特に、理系チックな人ほど個人的な理屈から、服装には無頓着な人が多いと思います。
しかし、やはりオシャレな人を見ると、「センスが良いな~」と感じて、つい一目おいてしまうなんてことは結構あるはずです。
それだけ人は見た目に左右されやすいし、人の心理は合理的ではないからこそ、合理的な行動が必ずしも正しいとは限らないとさえ思っています。
服装なんて全然気にしたことない、という方は、これを機に最低限の大人の服装を目指してみると、予想外の効果が得られる可能性もあると思いますよ!
- ダサい服装をすることは人生がもったいない
- 人は見た目に大きく作用される面もある
- 「ナチュラルに生きたい」はいつまでも通らない
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!