【会計・簿記を原点から学ぶにはこの本!】「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」

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こんにちはネルです!

今回は、「会計・簿記・経理について簡単に学んでみたい!」という方におすすめ本の紹介と、その重要ポイントの解説をざっとしていきます!

本は、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?~身近な疑問からはじめる会計学~」からまとめていきます!

 

この本は会計士である著者・山田真哉さんが、会計学の知識からお店の利益を生み出す仕組みを解説している本です!

会計学初心者に向けた本で、誰にでも楽しみながら勉強できるように書かれていますよ!

(読了時間:約1時間30分でした)

 

  • 「会計学の知識を簡単に身に着けたい」
  • 「『さおだけ屋』って、確かに何で潰れないんだろう」
  • 「普段の買い物・行動などで合理的な判断を行えるようになりたい」

という方におすすめの本です!

 

それでは、ポイントをまとめていきます!

 

さおだけ屋が利益を維持できる理由は「経費が0」だから

まず、タイトルの答え「さおだけ屋はなぜ潰れないか」という問いの答えを簡単にご紹介します。

「答えいきなり言っちゃうのかよ!」と思う方がいるかもしれませんが、

「さおだけ屋」の話はあくまで会計学に興味を持ってもらうための取っ掛かりの部分であって、本の主題ではないため安心してください!

それでは「さおだけ屋」が潰れない理由をご説明しちゃいます!

それは、、、

「経費が限りなく0に近いから」

です!

 

順番に詳しく解説していきますね!

 

「利益=売上ー費用」で計算できる

利益を求める式はとても簡単です。

「利益=売上ー費用」ですよね!

(正確に言うと、経常利益や営業利益などで話は細かくなりますが、ここではシンプルにご説明します)

そのため、会社が利益を上げるためには結局のところ

  1. 売上を高くするか
  2. 費用を減らすか

この2点のどちらかにまとめられるというわけです!

「そんな簡単なこと知ってるよ!」と思う方は多いかもしれません。

しかし、あらゆる店の利益について考える時は、まずはこのように2点に分解して考えていくことが重要だと本文で述べています。

また、会計学と聞くと難しそうにも思えますが、「結局のところ会計の全ては、この2点に分解して分析しているだけだ」とも言っているのです!

 

さおだけ屋の利益について

たまに街中でみる「たけや~さおだけ~」とどこか懐かしい感じのメロディーを流しながら物干し竿を載せた軽トラが走っていますよね。

あれが、いわゆる「さおだけ屋」です。

物干し竿に吊るされたタオル

物干し竿って、頻繁に買うものでもなく料金も高くないですよね。

それにも関わらず、物干し竿だけを売るあのお店が、一体どうやってお店を維持しているのか不思議に感じたことはありませんか?

こういった時に、先ほど紹介した「利益は分解して考える」という手法を使います!

 

さおだけ屋を会計学から考える

「利益=売上ー費用」の式から、

①売上が高いか②費用が低いか、の2点に絞られますよね。

ここで、竿を買う人を滅多に見ないことから「①売上が高い」という点は違うだろうと予想できます。

すると、「②費用が低い」という点に着目できますよね。

そう、まさにさおだけ屋はこの費用が限りなく0に近いのだそうです!

 

さおだけ屋の正体

さおだけ屋の正体の多くは「金物店」だそうです。

ドアノブ、蝶つがい、家具のキャスターなど住宅に使うあらゆる金属周りの製品を扱っているお店ですね。

そして、この「金物店」が、お得意様に他の商品を販売するついでに、行き帰りの道で竿を売って回っていることが多いそうです。

これが、「さおだけ屋」の正体なんですね!

竿を売ろうが売らないだろうが、どちらにせよ必ず車での移動はすることになるので、ついでに竿を売っているというわけなんです。

そのため、「竿は売れなくて問題はない。行き帰りの道でついでに売れたらラッキー」ぐらいの感覚なのです。

 

こういった背景から、さおだけ屋の費用は0に近いことから赤字にはならないため、あのような独特な営業形態でも、維持できるというわけなんですね。

あの妙なお店も、利益を出しているカラクリを知ると安心できますね!

 

さおだけ屋の中には、竿を購入した客に「竿の取り付け作業を無料で行う」と言い、自宅に来た後、「物干し台自体を変えたほうが良い」と高額な商品を売りつけてくる詐欺まがいの手口が増えてきているそうです。
被害に合わないためにも、そういう実態があることも知っておいてくださいね。

 

節約は割引率ではなく、「絶対額」で考える癖をつける

続いて2つ目のポイントを紹介します。

「買い物で節約を考えるときには絶対額で比較する」

どういうことか、例を挙げてご説明します!

 

以下のような2つの広告が並んでいたとします。

  1. 1000円商品が半額キャンペーン!!
  2. 101万円商品がいまなら100万円で購入できます。

このとき、つい①の方に飛びついてしまうことって案外多いのではないでしょうか。

これが大きな誤りだということですね。

 

絶対額で比較した場合

冷静に比べればわかることなのですが、これら2つを絶対額で比較してみることが大切なんです!

つまり、どれだけ得するかを「金額に直して」考えると以下のようになります。

  1. 500円の得
  2. 10,000の得

こう見るとどちらが得か、答えは明らかですね!

 

高額な商品を購入するときこそ、冷静に支払うお金を計算するべき

問題として出されると当たり前のように感じてしまいますが、買い物をしている際にはこの点で間違いを犯すことが多いと思います。

また、日頃の買い物では商品の値段が10円高いだけで購入をためらうにも関わらず、家電や車など大きな買い物をする際には、1万円の違いがどうでもよくなってしまいがちです。

本来はいくら得するかという「絶対額」で考えるべきところを、ぼくたちは「何%割引か」と割引率で見てしまいがちなので注意が必要ですね!

 

まとめ

今回は「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」から重要なポイントをまとめてみました!

記事で紹介した箇所はこの本のほんの一部で、まだまだ面白くて勉強になる箇所はたくさんあります!

ダイエットの話、クレジットカードの話、レストランの成功例の話など、興味のある話は豊富にあると思いますよ!

会計学の資格を取る予定ではない方でも、サクッと会計の一番重要な箇所を学べて、ためになりますよ!

 

また、著者の山田真哉さんは「食い逃げされてもバイトは雇うな」など、他にも面白くてわかりやすい本を出版しています!

今回紹介した本ともに非常におすすめなので、気になった方はぜひ手にとってみてください!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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