こんにちはネルです!
今回は、「学歴が高い人は優秀な“確率が高い”だけ【確率的な思考を身に着けよう】」というテーマで話をまとめていきます!
参考にした本は、島崎敢『心配学~「本当の確率」となぜずれる?~」です!
- 学歴が高い人は優秀な”確率が高い”だけ
- 分母を合わせて冷静に比較する癖をつけるべき
- マスコミが流すインパクトのあるデータには特に気をつける
それでは、順番にポイントをまとめていきます!
学歴が高いのは優秀な確率が高いだけ
「『学歴の高さ』と『仕事ができるかどうか』は比例するか?」
こういった議論はよく耳にすると思います。
- 「やっぱり、学歴が高い人は要領が良いから仕事ができる」
- 「勉強だけやってきた人は、社会常識がないことが多く、使えない人が多い」
様々な意見が出ていて、どちらかをはっきり答えることは難しいで すよね。
これに対し僕自身が考える正しい答えは、「学歴が高い人は、仕事ができる“可能性が高い”」です。
【思考実験】学歴の違う人を集めて一斉に仕事をさせたら?
ここで大切なことは、「学歴が高い人と低い人を比べてどちらが仕事ができるか」という議論はナンセンスだということです。
なぜなら、学歴が高い人でも仕事ができない人はいくらでもいるし、反対に学歴が低い人でも会社で大いに活躍する人沢山いますよね。
ではここで次のように考えてみてください。
「東大生100人と、地方の大学生100人を連れてきて、一斉に同じ仕事を一年間させた場合、高い成果を残すのはそれぞれどのくらいの割合か?」
あくまで予想に過ぎませんが、結果は「東大生グループの方が優秀な人が多い」ということになるのではないでしょうか?
場合によっては、この実験の計200人のうち上位3人は全て地方大学生だった、という結果になるかもしれません。
しかし、全体としては優秀な人の数を数えると、
- 東大生グループ:40人
- 地方大学生グループ:28人
というような差が出てくるのではないでしょうか?
よって、「確率的に見たら、東大生の方が仕事ができる“可能性が高い”」という事実は言えるはずなんです!
確率で分析する癖をつけるべき
ここでお伝えしたかったのは、「物事を確率的に考える大切さ」です!
- 「俺の周りにいる高学歴の連中は、みんな仕事ができない」
- 「学歴が中間ぐらいの人の方がテキパキ仕事をこなす印象がある」
こういった意見もありますが、それは本当に確率的に考えられているでしょうか…?
周りにたった数人いる東大生を見て、偶然その人たちが仕事ができなかったという事実から、「東大生は揃いも揃って仕事ができないもんだ」と一般化してしまっているパターンが多いように感じています。
僕自身はもちろん東大卒なんて立派なものでは全然ありませんが、こういった意見を持っている人が多いのが気になっていました。
確率的に分析することを習慣にしたいですね…!
インパクトのあるデータに気をつけよう
ちなみに、確率への意識が低いと、マスコミにも悪い影響を受けてしまいがちです。
特に、先ほどの東大生の例のように、「インパクトのある少数のサンプルだけを見て、全体を判断してしまう」という危険があります!
数字を集める時は、分母と分子の両方を揃えることを意識してください。「●人の人が亡くなった」という情報だけでは、そのリスクが高いのかどうかわかりません。必要なのは、「 △ 人中●人の人が亡くなった」という情報です。
(本文引用)
「数字を集める時は、分母と分子の両方を揃える」
一体どういうことか、次の例で簡単に説明します。
飛行機事故の確率
たとえば、典型的な例が飛行機事故。
飛行機の事故が起こることは滅多にありませんが、もし事故が発生して死傷者が1人でも出た場合、飛行機に乗ることがとても怖くなりますよね。
しかし、飛行機事故による死者数と車の交通事故による死者数を比べると、だいたい以下のようなデータがわかっています。
- 飛行機による死亡確率:0.00001%
- 車による死亡確率:0.01%
飛行機事故による死者を見ると、過剰に反応してしまい、飛行機に乗ることが怖くなってしまう。
しかし、このように確率的に物事を考える癖をつけていると不合理な判断をすることがなくなるんですね!
まとめ
今回は、『心配学~「本当の確率」となぜずれる?~』より、「学歴が高い人は優秀な“確率が高い”だけ【確率的な思考を身に着けよう】」というテーマで話をまとめていきました!
確率的な思考を身に着け、冷静な分析ができるようにしたいですよね!
- 学歴が高い人は優秀な”確率が高い”だけ
- 分母を合わせて冷静に比較する癖をつけるべき
- マスコミが流すインパクトのあるデータには特に気をつける
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!