先日、『自己紹介2.0』という本を読みました。
この本のメインは、「自分を人に紹介するときは、自分が”これからどんなことができるか”、未来に目を向けて語りなさい」というような趣旨の話でした。
つまり、「肩書き」だけで自己紹介することはナンセンスだ、という話です。
もちろん、それも十分勉強になったのですが、この本で最も学びとなったのは、、、
「これからの時代は、T型人材ではなく、H型人材が求められる」
という話です。
重要なことなので、まとめていきたいと思います。
T型人材よりH型人材が求められる時代
まず、おさらいとして「T型人材」とは何か。
Tというアルファベットの形が示している通り、「ある1つの分野に対して、突出した”深いスキル”を持っている人」のことです。
何でもそこそこできる人材、というよりも、「〇〇という分野はあいつだ」と思ってもらえるようなスキルを持っていることが重要だとこれまで言われてきました。
H型人材とは
では、新しく登場した「H型人材」とは何なのか。
それは、主に以下の2つの能力をもった人材です。
- 「専門領域が複数あって、それらを両方活かした仕事ができる」
- 「専門性を持つ人同士を、つなげることができる」

人材同士を繋げられる人、人脈をつなぎ合わせ新しい創造性をブーストできる人が重要だ、と言われる今の時代において、よく納得できる話ではないでしょうか。
専門性を複数もつ大切さ
中学の校長となって教育改革をおこなってきた著名人「藤原和博さん」は、自分が希少な人材となる方法を以下のように語っています。
「100人に1人しか持たないスキルを3つ持つだけで、その人は100万人に1人の人材となる。」
3つの分野をかけ合わせれば、100×100×100=100万という希少価値になるということですね。
たとえば、「芸術」×「教育」×「心理学」の3つの分野を持っている人は、どれか1つしか持っていない人材よりも圧倒的に価値がある、ということです。
こうした話が流行する今の時代において、上記の「H型人材」という話はストンと腹に落ちるのではないでしょうか。
キャリアとは「ジャングルジム」のようなもの
また、本書『自己紹介2.0』では、以下のような言葉も紹介されていました。
「キャリアとは、ハシゴではなくジャングルジムのようなもの」
1つの分野にずっと長く居続けてスキルを磨く「T型」よりも、キャリアを変え、専門性を変え、次々に新しいことを貪欲に吸収していく、そんな「H型」の重要性がよく伝わってきました!
世界最大のビジネスSNSである「リンクトイン」の創業者であるリード・ホフマンは、「キャリアとは、ハシゴではなくジャングルジムのようなもの」 という新しいキャリア像を語ります。まっすぐ伸びた一直線のハシゴのように、上へあがるか、飛び降りるかの選択肢しか持たないのではなく、ジャングルジムのように下へさがったり横に移動したり、縦横無尽に軌跡を描くキャリアパスです。
引用:『自己紹介2.0』
まとめ
今回は、『自己紹介2.0』より、「H型人材」の重要性について、簡単にまとめてきました。
とはいえ、専門性をフラフラしすぎるのも考えものですが・・・(笑)
自分が本当に興味のあるもの、「この土俵だったら、努力が苦じゃない!」と思えるような分野を見つけたら、恐れずにそこに飛び込んでいく勇気を持ちたい、と改めて強く感じました!
- これからは「T型人材」よりも「H型人材」
- H型は、複数の専門性を持ち、さらに仕事や人材同士をつなぐ能力をもつ
- 「ジャングルジムのようなキャリア」を取ることも効果的な戦略
冒頭でも述べましたが、今回の本はあくまで「自己紹介」がメインの本です。
「人にあった時に、自分のことをしっかり相手に覚えてもらいたい」と考えている人は、この本から何かヒントが得られるかもしれませんよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!