こんにちはネルです!
今回は、「”正しい日本語”は時代によって変わるもの」というテーマで話をまとめていきます!
参考にした本は、ちきりん『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!』です!
- 日系ブラジル人の方が日本育ちの人よりも「丁寧な日本語」を使う
- 言葉は使われていくうちに少しずつ変化していくもの
- 辞書にある言葉の定義が必ずしも正しいとは限らない
それでは、順番にポイントをまとめていきます!
「正しい日本語」とは
今回の記事のテーマが以下です。
「”正しい日本語”などというものは、時を越えて存在するわけではない」
著者のちきりんさんが旅をして強く感じたのがこのことだと言います。
日系ブラジル人の日本語
ちきりんさんはブラジルを旅行して、多くの日系移民二世や三世の方と話したときに、彼らが話す日本語の丁寧さにとても驚かされたという経験を本の中でまとめられていました。
普通日系ブラジル人と聞いてイメージするのは、日本語を使う機会は少ないため、丁寧な日本語を使うことが困難なように感じますよね。
しかし実際はその逆で、日本生まれ日本育ちの人が、彼らが話す丁寧な日本語に驚く、という事態となっているのです。
そして面白いことに、その理由として「日本語の進化が止まっているから」だと著者は推測しているんです!
言葉は少しずつ進化している
言葉について考えるうえで忘れてはいけないのは、「言葉とは時代とともに少しずつ進化していくもの」ということ。
よく「最近の若い人の言葉は乱れている」とか、「正しい日本語が失われつつある」などと言いますが、新語が生まれ、従来と異なる語法が使われて定着していくのは、言葉が進化している証拠です。そもそも言葉とは昔からそうやって変化してきたのであって、「正しい日本語」などというものが時を超えて存在するわけではありません。
引用:『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!』
使用頻度が少ないと「言葉の進化」も止まる
そして、日系ブラジル人などは、生活のメイン言語は現地の言葉を使うことになり、日本語を使用する機会は圧倒的に減りますよね。
家族間だけは日本語でやり取りをする、というぐらいのはずです。
このように、言語の使用頻度が少なくなると「言葉の進化」が止まってしまうんですね。
よって、日系ブラジル人たちが使う日本語は、「自分たちがブラジルに移った時の日本語」を使い続けることになり、それ以降の”新しい日本語”は全く使うことはないんです。
よって、彼らが使う日本語を今の私達が聞くと、「なんて丁寧な日本語なんだ」という印象を受けるというのです!
言葉は辞書の定義にこだわりすぎてはいけない
このちきりんさんの面白いエピソードを通じて感じたのは、「確かに、言葉は時代によって少しずつ変わっていくもの。ということは、言葉は辞書の定義にこだわりすぎてはいけない」ということでした!
みなさんも普段の生活の中で「この言葉って、そういう意味だっけ・・・?」と疑問に思い、辞書で調べることはたまにあると思います。
しかし、「言葉が時代によって変わる」ならば、その辞書に記載されている定義がすでに古く、誤っている可能性も大いにあるわけなんですね。
「辞書に載っていたから、絶対的に正しいんだ!」とつい思ってしまいがちですが、その辞書だって人が作ったものであり、さらに古い辞書であればなおさら、完全に正しいものとは言えないんです。
「最近、多くの人はこの言葉をこういう意味で使っているんだ・・・!」と気づくことがあったとしたら、それはまさに新しい言葉が生まれつつある証拠。
時代に合った言葉を意識していくことも大切なんですね!!
まとめ
今回は、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!』より、「「正しい日本語」は時代によって変わるもの」というテーマで話をまとめていきました!
「日系ブラジル人の方が、日本育ちの人よりも日本語が丁寧」というのはなんとも面白い現象ですよね!!
- 日系ブラジル人の方が日本育ちの人よりも「丁寧な日本語」を使う
- 言葉は使われていくうちに少しずつ変化していくもの
- 辞書にある言葉の定義が必ずしも正しいとは限らない
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!