こんにちはネルです!
今回は、【動物が群れるメリット・デメリット】なぜ動物は群れを作るのか?というテーマで話をまとめていきます!
参考にした本は、長谷川英祐『働かないアリに意義がある』です!
- 群れをなすと「捕食回避」ができる
- しかし、群れが捕食者に見つかりやすくなるという真反対のデメリットも
- 動物が群れを作る理由ははっきりとはわかっていない!
それでは、順番にポイントをまとめていきます!
【目次】
動物はなぜ群れを作るのか?
生き物の中には「群れ」をなして行動するものがありますよね。
よく水族館で見るマイワシの群れや、ペンギンの群れなどがそれです。
では、こういった群れを作るメリットは何があるのでしょうか。
その大きな理由の1つが「捕食回避」です。
「捕食回避」:群れを作ると食べられにくくなる
マイワシなど、小さくて天敵の多い動物は、常に捕食者に食べられるリスクを持っています。
しかしもし、捕食者が1匹食べたらお腹が一杯になるとしたら、2匹いれば自分が食べられる確率は半分になりますよね。
この理屈で、群れを作れば作るほど、自分が食べられれてしまうリスクが減っていくことになります。
これが「捕食回避」の効果です!
群れでは皆が内側に入り込もうとする
そして面白いのが、そういった群れで動物を一匹一匹観察すると、それぞれが群れの一番内側に入り込もうとしているのだそうです!
これは、もちろん、外側にいるほど捕食者に襲われる危険が高まるから。
よって、周囲を犠牲にして、自分は一番安全な内側に行こうとお互いに争っているのだと言います。
マイワシの群れなどが典型的ですが、こういった理由があるからこそ、群れは密度が高くぎっしりと詰まったような状態が維持されているのです!
群れを作ることで食べられやすくなる!?
しかし一方で、群れを作ることで逆に捕食者に食べられやすくなる、というデメリットもあるのです!
なぜなら、群れを作っていることで、捕食者にその群れが見つかりやすくなってしまうから。
たとえば小魚を食べるイルカは、餌の群れを見つけると仲間のイルカとその群れを取り囲み、餌を中心に集めたうえで一気に捕食する、という動きをします。
もしも、小魚が一匹一匹ばらばらに泳いでいたとしたら、体の大きなイルカはそれらを追うことはとても効率の悪い作業だと言えます。
このように、群れを作ることで
- 捕食者に自分が食べられにくくなる
- 捕食者に見つかりやすくなり、食べられるリスクが高まる
というように、相反する2つの性質が同時にあるんです!
群れを作るデメリットのもう一つは感染症のリスク
また、群れを作ることのデメリットの1つとして、「感染症」が広がるリスクが圧倒的に高くなる、ということが挙げられます。
人間でも、数年前に「新型インフルエンザ」が流行した際、できるだけ人混みは避けるように、と注意喚起されたと思います。
感染症の予防に一番良いのは、他の個体と接触しないことだからです。
動物も大量の群れを作っていると、1つの個体が感染力の強い病気になってしまった場合、一気に全個体に伝染し、その群れが全滅してしまうという大きなリスクを背負っているわけです。
それでも一部の動物は群れを選択した
これまでまとめてきたように、動物が群れを形成することはメリットがある一方で、デメリットも多いわけです。
「群れを作ると、食べられにくくなるけど、食べられやすくもなるんなら、別に群れを作る必要はなくね?」と思うかもしれません。
しかし、実際に群れを作って生活している動物は沢山いるわけです。
ダーウィンの「自然淘汰」から考ると、群れをなす方がバラバラで行動するよりも生き延びるケースが多かったから、それらの動物は群れを作る生き方を選んだわけなんですね。
なぜ動物は群れを作るのか、それはおそらく真の理由は色々な理由が複雑に絡み合っていて、簡単にその答えを解決できるものではないんです!
しかし、「群れを作ったほうがその動物が生き残る可能性が高まる」という事実だけははっきりしているということなんですね!
まとめ
今回は、『働かないアリに意義がある』より、【動物が群れるメリット・デメリット】なぜ動物は群れを作るのか?というテーマで話をまとめていきました!
群れを作ると「食べられにくくなって、食べられやすくなる」という真反対の性質がある、という点が個人的にもとてもおもしろかったです!!
- 群れをなすと「捕食回避」ができる
- しかし、群れが捕食者に見つかりやすくなるという真反対のデメリットも
- 動物が群れを作る理由ははっきりとはわかっていない!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!