こんにちはネルです!
今回は、「【量質転化の法則】質を上げたいときこそ量をこなすべき」というテーマで話をまとめていきます!
参考にした本は、池本 克之『「いまどき部下」を動かす39のしかけ』です!
- 量をこなせば質が上がる「量質転化の法則」というものがある
- 武道の世界にも「量稽古」が重視されている
- 最初から質を求めすぎると手が動かなくなる恐れがある
それでは、順番にポイントをまとめていきます!
量質転化の法則とは
「量質転化の法則」という言葉があります。
これは、「量をこなしていけば、いずれそれが”高い質”をもたらす」というものです。
つまり仕事やスポーツなどにおいて、高いクオリティを発揮したければ、まずは練習量を多くするべきだということなんです!
質ばかり求めて、手を動かさなければ上達はしにくい。
むしろ、大量の練習を積み重ねていく中で肌感覚で自分なりのコツがつかめてきて、その質も自然と上達していくということなんですね!
若い部下には仕事の量を与える
仕事で部下を育てるときも「量質転化の法則」を活かすべきだと言います。
つまり、若い部下にはまず、仕事の量をこなさせること。
一つ一つの仕事にじっくりと時間をかけさせて、全てに完璧なレベルを求める必要はないんです。
そして、ある程度量がこなせたと思ったら、質を上げる訓練もしてあげる、という流れが非常にスムーズなんです。
では、量から質に変えるタイミングはいつなのでしょうか。
本文より引用します!
量から質に転換させるタイミングは、上司が「自分がやってきたのと同じぐらいの量がこなせるようになった」と考えたときでいいでしょう。その段階で質を求める方向性にシフトすれば、基礎ができているので部下はどんどん成長していくはずです。
引用:『「いまどき部下」を動かす39のしかけ』
部下が上司である自分と同じくらいの”量”をこなせるようになってから、質を上げる訓練に切り替える。
これがポイントなんですね!
普通は、新入社員にも最初から自分と同レベルの高い質を求めてトレーニングしがちだと思います。
しかし、今回紹介したように、まずは量をこなさせて自分なりの土台を作らせてから、本格的なクオリティを求めていく教育も重要だということを覚えておきたいですね!
武道の世界にもある「量稽古」
また、「量質転化の法則」に絡んで、武道の世界にも「量稽古」という訓練があるそうです。
これは、ある動きや型をとにかく何度も練習させて体に覚えさせる訓練です。
この量稽古は、あらゆる武道でとても重要な訓練と位置づけられているそう。
リクルートの「名刺獲得キャンペーン」
また、一時期リクルートが新入社員に向けて「名刺獲得キャンペーン」というものをやっていたと言います。
これは、新入社員が担当地区の中で一週間ひたすら「飛び込み」で部署のサービスを売り込みつつ、100人の人と名刺を交換する、という仕事です。
いきなり新入社員に100回もの飛び込み営業をさせるそのスパルタぶりにゾッとする部分もありますが、これもまさに「量稽古」。
新入社員たちは、この大量の売り込みを通して、自分の営業の仕方をどんどん自発的に改善していけるというわけなんですね!
最初から質を求めすぎると手が動かないことが大問題
しかし、「量より質」という言葉が有名であるにも関わらず、「質より量」という言葉もあるのはなぜなのでしょうか。
それは、おそらく「最初から質を求めすぎると、手が動かなくなる」という危険があるからです!
上司から指示がある場合、以下の2つのどちらが仕事をしやすいでしょうか。
- 「質の低いものはいくら作っても無意味!とにかくクオリティの高い資料を作ってくれ」
- 「まずやってみて、それからどんどん改善していこう。とにかく最初は、できるだけ速く沢山の資料を作ってくれ」
後者の方が断然、仕事をしやすく感じますよね!
前者のような言い方では、高い質を意識するあまり手が全然動かない、という事態にもなりかねません。
そうすると、高い質どころか、長い時間をかけても成果物が全くないという最悪のシナリオとなってしまいます。
このように考えても、「まずはそこそこのレベルで良いから手を動かして進めてみて」というアドバイスがいかに有効かわかりますよね!
まとめ
今回は、『「いまどき部下」を動かす39のしかけ』より、「【量質転化の法則】質を上げたいときこそ量をこなすべき」というテーマで話をまとめていきました!
「質より量」という意識が成長を加速する、ということも覚えておきたいですね!
- 量をこなせば質が上がる「量質転化の法則」というものがある
- 武道の世界にも「量稽古」が重視されている
- 最初から質を求めすぎると手が動かなくなる恐れがある
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!