【全ビジネスマンにおすすめの本】『エンジニアのための文章術再入門講座』

こんにちは、読書ブロガーのネルです。

今回は、「文章術」の本で、とても良いものを見つけたので、まとめ&紹介をさせてください!

 

それが、『エンジニアのための文章術再入門講座』です。

『エンジニアのための文章術再入門講座』(画像クリックでAmazonのページにジャンプします)

この本を読んでいくと、

「おお!こう書けばメールで人に伝えやすくなるな!」

ってことが満載の本でした。

 

文章テクニック系の本って、世の中に大量にありますが、その中でもトップレベルで良い本だと思います。

 

この中身から、特に皆さんにも知ってほしいポイントをTOP3にまとめて、紹介します。

 

特におすすめの文章テクニックTOP3

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特におすすめの文章テクニックTOP3。結論から言うと、以下のとおりです!

 

特におすすめの文章テクニックTOP3
  1. 注で飛ばして本文から省く
  2. 受動態ではなく、能動態で書く
  3. 依頼文では、相手の気持ちをくすぐる

 

順番に1位から解説していきます!

 

1位:注で飛ばして本文から省く

個人的にこれが一番「なるほど!」となったテクニックです。

「注で飛ばして本文から省く」

噛み砕いて言うと、「細かい内容は補足説明にまかせて、本文はシンプルにしよーぜ!」というテクニックです。

 

わかりやすい例が本文で紹介されていました。

悪い例→良い例として並べて説明します。

 

(本文Kindle位置:77参照)

【悪い例】

稼働中のシステムへの変更は、システム変更時に修正意図のない場所にも悪影響を及ぼすデグレ(デグレード:品質劣化)に注意すべきです。

【良い例】

 稼働中のシステムへの変更はデグレ(注)に注意すべきです。

※注:システム変更時に修正意図のない場所にも悪影響を及ぼすこと。

 

悪い例は頭から読んでいくと、「ん??あ、そいうことか。」と、多少の引っ掛かりを感じませんか?

これは、本文に「デグレ」という専門用語の説明が入っていて、一瞬何が一番言いたいことなのかわからなくなるからですね。

 

一方で良い例は、「デグレ」という説明を、注釈に飛ばしています。

これによって、一文目で言いたいことが明確にわかり、二文目で「デグレってそういう意味ね~。」と理解できるような構造になっています。

 

メールでやり取りするときって、ついつい細かい説明を書きたくなっちゃうのは、自分にとってもあるあるです。(笑)

そういうときは、「これはサブ情報だから、注釈として書こ~」と意識するだけで、伝わりやすさが格段に変わってくる、ということですね。

さっそく明日から使っていきたい、というより、既に活用を始めたテクニックでした!!

 

2位:受動態ではなく、能動態で書く

続いては、「受動態ではなく、能動態で書く」というテクニックです。

受動態は「~された。」という表現で、能動態は「~をする。」という表現ですね。

 

後者の方の書き方をしたほうが、文章はグッと分かりやすくなる、ということです。

なぜかというと、「文章が短くなるから」です。

 

例文を見ていきます。

 

(本文Kindle位置:77参照)

【悪い例】

データベースの不具合によって、そのトラブルは引き起こされた。 (30字)

【良い例】

データベース不具合によりトラブル発生 (18字)

 

良い例のほうが明らかに”すっきり”してますね!

「トラブル」が「引き起こされた」のか、「発生したのか」、受動態か能動態で書き方が変わります。

 

さらに能動態の方だと、「トラブルが発生された」=「トラブルが発生」と、体言止めで終わらせることもできます。

これにより、文章をもっとスッキリとすることができるんですね。

 

「あ、これ受動態じゃなくて、能動態でも書けるか」と気づいて変更できるようになると、文章術がさらに2レベルぐらいアップしますね。

自分の文章がなんだか長ったらしいな~って感じてる人は、受動態を多用しているんじゃないか疑ってみることをオススメします。

 

3位:依頼文は、相手の気持ちをくすぐる

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最後は、「依頼分では、相手の気持ちをくすぐる」です。

これは、「普段からできてる人なんて、10人に1人ぐらいじゃないか?」という内容です。

そして、自分も全くできていない内容でもあります、、(笑)

 

噛み砕いて言うと、「依頼するときは、『手伝ってやろうじゃねえか』と思ってもらえる書き方をする」ということです。

 

(本文Kindle位置:81参照)

【悪い例】

西蔵さん、開発2課の横溝です。

現在、A社システムのデータベース設計を行っていますが、よく理解できていない部分があり、開発時の責任者であった西蔵さんのお力を借りたいと思い、協力を依頼させていただきたいと思います。

【良い例】

西蔵さん、開発2課の横溝です。

現在、A社システムのデータベース設計を行っていますが、よく理解できていない部分があり、開発時の責任者であった西蔵さんのお力を借りたいと思い、協力を依頼させていただきます。 

私のチームの優秀な人材を集めて分析していますが、設計が高度で難しく、ぜひ設計者の考え・思想を教えていただきたく、お願いいたします。 

 

良い例は、最後の1文が追加されています。

完全に、相手の心をくすぐりに言っていますが、これは言われたら嬉しい言葉ですよね。

「おう、俺が手伝ってやろうじゃねえか。」なんて気持ちになるのが想像できます(笑)

 

まとめると、「依頼するなら相手にリスペクトの気持ちをもつこと。それを文章に盛り込むこと」です。

相手がいい気持ちになるし、依頼を聞いてもらえて自分も助かる。

多少あざとくても、Win-Winの関係になれて、とても素敵なテクニックだと思います!

 

まとめ

今回は、「エンジニアのための文章術再入門講座」より、特に役立った文章術TOP3をまとめてきました。

自分は特に気に入った、「注で飛ばして本文から省く」は積極的に使うようにしています。

 

特におすすめの文章テクニックTOP3
  1. 注で飛ばして本文から省く
  2. 受動態ではなく、能動態で書く
  3. 依頼文では、相手の気持ちをくすぐる

 

このテクニックを使うことで、相手がスムーズに伝えたかったことを理解してくれている感触がありますし、なにより、自分でも文が組み立てやすいなと思ってます。

まずはどれか1つでも、気に入ったものを試してみてください!

 

今回引用に使った本を改めて紹介します。

『エンジニアのための文章術再入門講座』(画像クリックでAmazonのページにジャンプします)

 

「エンジニアのための」とタイトルにありますが、内容的には、「全てのビジネスパーソンのための」と言ってしまっても違和感ない内容でした。

「メールを書くのが苦手だ!」って方は、心から強くおすすめします!

ぜひチェックしてみてください。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

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