【ユダヤ人はなぜお金に強いと言われるのか?】お金の流れでわかる世界の歴史

ユダヤ人はなぜお金に強いのか_アイキャッチ画像

こんにちはネルです!

今回は「ユダヤ人はなぜお金、金融に強いのか」という謎についてわかりやすい説明を書籍で見つけたため、ポイントをまとめて紹介します!

今回参考にした書籍は「お金の流れでわかる世界の歴史(大村大次郎 著)」です!

 

この本は世界の歴史をお金の面で読み解いた本です!

著者は元国税調査官のため、非常に内容に説得力があり面白いです。

 

ただ、歴史が苦手な自分にとって内容がやや難しかったんですよね・・・。

一方で、この本の中に書かれていた“ユダヤ人”の記述がとてもわかりやすくて記憶に残りました!

 

そこで、「ユダヤ人って金融にとても強いと言われているけど、なんで??」と疑問に思っている方に向けて、内容を簡単にまとめて紹介する記事を書いてみました!

 

少しでも気になる方、ぜひ最後まで読んでみてください!

 

ユダヤ人は国家を持たない「放浪の民」の歴史を歩んできた

まずは、ユダヤ人がたどってきたこれまでの歴史についてご説明します。

ユダヤ人は過去の長い歴史の中で、世界のあらゆる土地で異教徒扱いされ迫害や国の追放の被害に遭ってきました。

「バビロン捕囚」や「ユダヤ戦争」などは聞いたことがありますよね。

つまり、ユダヤ人達は繰り返し侵略戦争に遭い、自分たちが昔から住んでいる土地が次々に奪われ、世界中の土地を転々としてきました。

 

こういった歴史から、ユダヤ人は国家を持たない「放浪の民」と言われています。

 

ユダヤ人がお金儲けを得意とする3つの理由

不幸な歴史によって、ユダヤ人は「放浪の民」となったわけですが、

こういった背景があったからこそ、お金儲けがユダヤ人の武器になっていきました。

 

その理由は以下の3点です。

  1. ユダヤ人は世界中に「情報」と「仲間」というネットワークを持つ
  2. ユダヤ人は「通貨両替」を営んできた経験がある
  3. ユダヤ教はお金を「自分の命を守るもの」と捉えている

 

ユダヤ人は世界中に「情報」と「仲間」というネットワークを持つ

金貸し業や投資を行う際には、どこにお金を注ぎ込むべきなのかを適切に判断しなければなりませんよね。

そういった面から考えると、世界の情報を幅広く持っていて、かつ仲間が世界に散らばっていたユダヤ人たちはスムーズにお金を回していくことができたというわけなんです!

 

さらに③で示したように、ユダヤ人は「両替業」でも世界で大儲けしてきた歴史があります。

 

ユダヤ人は「通貨両替」を営んできた経験がある

古くから世界に散らばって各地の通貨を使いこなしていたユダヤ人達は、通過両替を請け負うことが非常に多くありました。

また、両替だけでなく金貸しも盛んに行われていたと言われています。

当時のユダヤ教では、国内で利子をつけてお金を貸すことは禁止されていた。しかし、諸外国の人々に対してお金を貸すことは黙認されていたのだ。各国の人々が客として集まってくる両替商にとって、金貸しはうってつけの副業だったのだ。そのためユダヤ人両替商の中には、莫大な富を持つ者も出てきた。

(本文引用)

ポイントととして、ユダヤ教では国内で利子をつけてお金を貸すことが禁止されています。

 

しかし、外国の人に対してはそれが黙認され、盛んに金貸しが行われていました。

そして為替相場が無い当時は、“貨幣の両替は業者の言いなり”だったそうです。

両替による高額な手数料と、金貸しにより利子この2点からユダヤ人たちは富を築き上げることができました。

 

ユダヤ教はお金を「自分の命を守るもの」と捉えている

さらに、ユダヤ人がお金儲けで成功した要因として「ユダヤ教はお金に対して柔軟な姿勢だった」ことがあります。

そしてここで大切なポイントは、

ユダヤ教も最初は、他の宗教と同様に金儲けを良いものとは捉えていなかったことです。

 

ユダヤ教の経典「旧約聖書」は人からお金を取ることを禁止している

ユダヤ教の経典は「旧約聖書」です。

この旧約聖書は、貧しいものからお金を取り上げることを禁じています。

 

しかし、放浪の民となったユダヤ人は、生きていくために綺麗事では済まされない事態に何度も直面しました。

 

ユダヤ教の教え「タルムード」は合理的な処世術を唱えるようになった

そこで、ユダヤ教の教え「タルムード」はそういったユダヤ人の状況を反映し、合理的な処世術を唱えるようになりました。

特にタルムードの文言

「人を傷つけるものが3つある。悩み、諍い、空の財布。そのうち空の財布がもっとも人を傷つける

という内容が、ユダヤ人の当時の苦しんだ歴史を表していると感じます。

 

ユダヤ人が合理主義者と言われるのも、このタルムードの教えのためだそうです!

土地をもたないユダヤ人にとって、お金こそが命を守る道具。

それゆえに、他の民族に比べてお金に対する執着が一段と強くなったと言われています。

 

まとめ

今回は、「ユダヤ人はなぜお金に強いのか?」というポイントに対して、「お金の流れでわかる世界の歴史」より重要箇所をまとめました!

 

ユダヤ人の存在って、日本にいるだけだと特に強くは感じないですよね。

しかし、現代の世界の金融システムはユダヤ人が作り上げたとも言われています。

それぐらい、お金に関する知識と経験が豊富なんですね。

 

ただ、悲しいことにユダヤ人のお金に対する執着は他の民族から反感を買ってしまい、

それが迫害の要因の一つになることもあったそうです。

 

歴史を深く学ぶことで、こういった世界の現状も知ることができるのだと改めて強く感じました。

今回参考にした本、「お金の流れでわかる世界の歴史」はお金という独特の観点から歴史を分析していて、とても勉強になりますよ!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。