こんにちはネルです!
今回は、本を読む機会や時間があるということも「ありがたい」こと、というテーマで話をまとめていきます!
参考にした本は、池上彰『読書の学校 池上彰 特別授業 「君たちはどう生きるか」』です!
- 読書ができる時間・お金のゆとりがある時点で「ありがたい」こと
- 「ありがたい」は「有り難い」、つまり、「めったにない」ことに対する感謝の気持ち
- 一人ひとりに自分なりの答えを見つけ出してほしい、というのがこの本のメッセージ
それでは、順番にポイントをまとめていきます!
本を読む機会や時間があるということも「ありがたい」こと
この本のなかで一番響いたのが、以下の言葉です。早速、引用します。
ともすると、人は自分に与えられていないもの、足りていないものにばかり注目して、文句や不平を言いがちです。本を読む機会や時間があるということも、考えてみれば「ありがたい」こと。みなさんにも、自分の置かれている状況や、受けている幸せにきちんと気づいて、それを生かしてほしいと思います。
引用:読書の学校 池上彰 特別授業 『君たちはどう生きるか』
今回池上彰さんが取り上げた本、『君たちはどう生きるか』が描かれたのは、今から80年前。
そういう時代に、こういった本を手にとって読むことができる人が一体どれくらいいたか、ということを池上彰さんは問いかけていました。
文字を読む能力も、本を買うお金もない人が大半
たった80年前の日本でも、読み書きができない人もいれば、本を買って読むことができない人も沢山いたわけです。
つまり、当時この本を買って読むことができる人は「非常に恵まれた環境だった」ということになります。
そういった人に伝えているのが、以下の言葉。
「本を読む機会や時間があること時代が、すでに恵まれていること」
読書好きを自称している自分ですが、正直この部分の考えは抜けていたと、気付かされた文章でした!
ありがたい=「有り難い」
よく言われる言葉なので、聞いたことがある人は多いかもしれませんが、そもそも「ありがたい」と言う言葉は「有り難い」から来ています。
つまり、「そうあることが難しい」とか、「めったに無いことだ」という意味ですね。
本をじっくりと読める時間も、お金の余裕もある現代の生活が「めったにあることではない」と自覚があるからこそ、「ありがたい」という感謝の気持が生まれるというのです。
ところで、広い世の中を見渡して、その上で現在の君をふりかえって見たら、君の現在は、本当に言葉どおり「ありがたい」ことではないだろうか。
君たちは”どう生きるか”と、読者に問いかけている本
また、池上さんが語っていた内容として、他に強く納得した箇所も紹介します。
本屋に行くと、よく見かけるタイトルは、
- 「〇〇は、〇〇である!」
- 「〇〇したいなら、〇〇をやめなさい!」
といった、”断定口調”にすることで、読者の興味をひくものが多いですよね。
このように、それがさも真実であるかのように”言い切っている”ものが、今売られている本の特徴です。
しかし、一方で、『君たちはどう生きるか』というタイトルはどうか。
「君たちはこう生きなさい!」「人として正しい行為はこういうものだ!」といった断定口調ではなく、「どう生きるのか」と、あくまで読者に”問いかけている”のです!
先ほど挙げた「読書ができるありがたみ」についてもそうですが、「読書ができる環境に感謝しないとだめだ!」と言っているのではなく、「感謝の気持ちが生まれないだろうか」と、問いているだけなんですね。
この文章を読んで、自分がどう感じそこからどういった行動に移すのか、それは一人ひとりの読者に委ねられているというわけなんです。
まとめ
今回は、『読書の学校 池上彰 特別授業 「君たちはどう生きるか」』より、本を読む機会や時間があるということも「ありがたい」こと、というテーマで話をまとめていきました!
色々なエピソードを用いて、読者一人ひとりに問いかけている本。
漫画版として最近再ブレイクした本でしたが、まずはそちらからあたってみたいと思います!
- 読書ができる時間・お金のゆとりがある時点で「ありがたい」こと
- 「ありがたい」は「有り難い」、つまり、「めったにない」ことに対する感謝の気持ち
- 一人ひとりに自分なりの答えを見つけ出してほしい、というのがこの本のメッセージ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!