ビジネス書作家で大人気の山口周さん。
この山口さんも参加の「オンライン読書会」に参加しました!
テーマは、「新時代を生き抜く思考・行動・生活様式」で、著書・『ニュータイプの時代』を読んで、山口さんに質問をしよう、というものでした。
このイベントでは特に、質問コーナでの山口さんのお話がとても感激でした!
そこで今回は、山口さんが本イベントで語られた重要なポイントをまとめた記事を書いていきたいと思います!
【目次】
山口周さんが語られた重要なポイント
実際にZOOMにて、山口周さんが語られた重要なポイントを以下の4点にまとめました!
- コロナでバーチャル化が進むと、「セレンディピティ」がなくなる
- 問題の希少化とは、正しくは「儲かる問題」の希少化
- 正社員とフリーランスの壁はなくなっていく
- 流れを変えるのは自分たち
順番に解説していきます!
1.コロナでバーチャル化が進むと、「セレンディピティ」がなくなる
コロナウイルスによってリモートワークが活発になっている今、山口さんが懸念されていたのは、「セレンディピティ」がなくなる、という話でした。
この「思がけない気づき」というのは、自分とは意見が合わない人から得られることが多い、ということ。
自分が「なんだかこの人の話は嫌だな」と感じることから、ふと新たなものが得られたりするんですね。
・・・しかし、リモートワークを始まりオンライン化・バーチャル化が進むと、最低限のコミュニケーションや自分と意見の合う人としか情報のやり取りが行われなくなる。
これによって、セレンディピティを得る可能性が大きく減るリスクがあるということです。
2.問題の希少化とは、正しくは「儲かる問題」の希少化
山口周さんはよく本の中で、「問題が希少化している」と言います。
高度経済成長期のように、テレビが欲しい、エアコンが欲しい、という世間の強い欲求はなくなり、今はそもそも誰もが強い欲求を持っていない、ということです。
だからこそ、企業も市場の声にただ耳を傾けているだけでは、利益は上げられない、と。
しかし、この「問題の希少化」とは、正しくは「”儲かる問題が”希少化している」ということだそうなのです。
企業はそれら問題に対し、
- その問題はどれくらいの負担で解決できるのか
- 市場は広いのか
という観点で評価し、儲かりそうなら解決にあたります。
よって、「市場は広くない割に、問題の難易度が高い」というものは、企業はこれまで手をつけなかった。
だからこそ、問題が希少化しているとは、正しくは「儲かる問題が希少化している」ということになるんですね。
3.正社員とフリーランスの壁はなくなっていく
リモートワークが今後も進んでいくと、「正社員とフリーランスの壁がなくなる」と言います。
これは、感覚的にわかりますよね!
リモートワークをしていると、組織への所属意識自体が薄れますが、これは言ってしまえば、フリーランスに近づいてきた、ということです。
そしてここで留意すべきが、これまで重宝されてきた「正社員型の人間」は、その価値が大きく減ってしまう恐れがあるわけです。
というのも、これまでの正社員に求められる能力は「なんでも60点で平均的にこなせる」という人材、
つまり、「オールラウンド型」の人材に強みがあったわけです。
しかし、リモートワークが強化されると、「プロジェクトごとに、毎回新しいメンバーを組んで働く」という方法が容易になりますよね。
どこに住んでいても、気楽にコミュニケーションが取れるようになるからです。
すると、マネージャーは、そのプロジェクトに必要なスキルを突出して持っている人材を適宜集めるようになります。
結果的に、、、なんでも平均的にこなす「正社員型」の人間は、用無しになってしまうんですね。
このポイントについては、自分も1会社員として、危機感を強く感じた箇所でした。
4.流れを変えるのは自分たち
最後、コロナウイルスで世界が大きく変わっている中で、山口周さんはみんなに重要なメッセージを残していました。
「コロナを受けて、このまま世界を良い方向に変えるのは自分たちという意識を持って欲しい。『リーダーが改革をやってくれる』という態度ではなく、1人1人が意識をもって行動することが、世界を変える大きな力になる」
「〇〇の企業の社長はリモートワークを進めていて羨ましい」とか、
「自分たちの部署は、上司が古い考え方だからムリだ」とかではない。
自分たち一人ひとりがしっかりと意見をし、行動で示すことが、組織・世界を変える上で何よりも大きな力になるんですね。
このコロナという”波”を活かして、自分たちの生き方・働き方を良くするため、今こそ積極的に行動していきたいですね!
まとめ
山口周さんはこのイベントの中で、「コロナウイルスが今出てきたというのは、何か”不思議なこと”だと感じませんか?」とおっしゃっていました。
これまでは「働き方改革が進まない」だの「地方の過疎化」など、いろいろな問題が叫ばれていて、それが全然解消されていなかった。
けど、このコロナの影響で”強制的に”リモートワークが進められました。
そうなると、「住居自体も、都会である必要はないよね?」という意識が、皆の中に浮かんできたのではないでしょうか。
こういった現象をみると、コロナが全てが悪いもの、ということはできないように思います。
もちろん、大変な面や悲劇もあるわけで、コロナ自体を礼賛することはできませんが・・・。
この今の大きな時代の流れは、間違いなくコロナによって引き起こされたものであり、それをそのまま良い方向に活かしていきたいと感じています。
今回の山口周さんの本も、とてつもなく良書なので、まだの方ぜひ読んでみてほしいです!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!