こんにちはネルです!
今回は、齋藤孝『日本語の技法 読む・書く・話す・聞く──4つの力』という本の中から、特に重要だと思ったポイントを簡単にまとめていきます!
- 語彙力がないと文章力も身につかない
- どんな言葉を知っているかで思考の幅も大きく変わる
- 誤った敬語などにも要注意
それでは、順番にポイントをまとめていきます!
「とんでもございません」という表現は誤り
恥ずかしながら、私は知らなかったポイント・・・。
よくメールなどで見る「とんでもございません」という表現は間違った日本語だと言います!
これは、「とんでもない」をできるだけ丁寧な表現にしようとした結果からくる言葉だと思います。
しかし、「とんでもある」という表現がないことからわかるように、「とんでも」という言葉は存在せず、とんでもない」という形で初めて一つの言葉となるのだと言います。
よって、こういう時はそのまま「とんでもないです。」とするのが丁寧で正しい表現だそう。
自分の感情の表現は大人の言い回しを覚えよう
また、自分の感情を表現する時は「大人の言い回し」を覚えてすっと使えるようにしておくと何かと便利だという話もとても勉強になりました。
たとえば、以下のように表現を変えてみると、急に知的で大人っぽく見えるのではないでしょうか。
- 「〇〇してもらえると嬉しいです」→「〇〇していただければ幸甚です」
- 「感動しました」→「感慨にふけりました」「感銘を受けました」
個人的には特に、「感慨にふけりました」という表現は、ムリに難しい言葉を使っている印象も与えず、とてもスマートではないかと感じました。
こういった便利な大人の表現は他にもこんなものが本書で紹介されていました。
- 光栄に存じます
- 恐縮しております
- 厚くお礼申し上げます
- 敬服申し上げます
- ご同慶の至りに存じます
- お恥ずかしい限りです
- 弁解の余地もありません
- 肝に命じます
- 断腸の思いです
- 心苦しい限りです
- 困惑しております
- ご容赦ください
- お役に立てず残念です
- 胸中お察しします
- お悔やみ申し上げます
たまに見る表現が並んでいますよね・・・。
こういう言葉をさらっと適切な場面で使えるように、日頃から少しずつ意識して使っていきたいと思った箇所でした!
文章力をつけるには語彙が重要
書いているわりには文章力という点でさして上達していないケースも多い。 文章は「とにかく書き続ければうまくなる」というほど単純なものではない。 では、何が足りないのか。それは前述の通り「語彙」である。
引用:『日本語の技法』
文章を読んでインプットをしつつ、自分も文章を書いてアウトプットすることが大切だと言いますよね。
しかし、やはりただ文章をむやみに書き続けていても文章力は思うように上達していかないと言います。
では、なにが文章力には必要なのか。
それが「語彙」つまりボキャブラリーの多さだと言うのです!
どんな言葉を持っているかで思考の幅も変わる
「人は自分が知っている言葉の中でしか思考できない」という言葉があります。
実は人間というのは、「言葉」を使わなければ考えることはできないのです。
逆に言うと、ぜひ自分でもやってみてほしいのですが、「言葉を使わずに思考してみろ」と言われてもできないことに気がつくと思います。
「人は言葉によって思考している」このことを正しいとすると、見えてくるのは「どれだけ多くの言葉を知っているかが、その人の思考の幅を示す」ということになりますよね!
的確に難しい言葉を使うことで文章に知的さがにじみ出てくる、ということも一つの側面だと思いますが、そういった言葉を上手に使いこなせる人はたいてい、人よりも深い思考の癖がついていることが多いのです。
それによって、書く文章にも厚みが出てくるというわけなんです。
「難しい言葉を偉そうに使う必要はない」という意見も一理ありますが、それも「難しい語句を知っていて”あえて”使っていないか、そもそも知らないか」というのは非常に大きな違いとなります。
齋藤孝さんの言うように、まずは素直に自分の語彙力をつけ、思考の幅を広げていきたいですね!
まとめ
今回は、齋藤孝『日本語の技法 読む・書く・話す・聞く──4つの力』という本の中から、特に重要だと思ったポイントを簡単にまとめていきました!
1日1つでも新しい表現を覚えて、自分の武器にしていきたいですよね!
- 語彙力がないと文章力も身につかない
- どんな言葉を知っているかで思考の幅も大きく変わる
- 誤った敬語などにも要注意
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!