こんにちはネルです!
今回は、「失礼な敬語~誤用例から学ぶ、正しい使い方~」という本の紹介を兼ねてポイントまとめをしていきます!
この本は、身近な敬語について「誤った例と正しい例」を出しながらわかりやすく解説している本です!
- 「自分自身の敬語の乱れが気になる」
- 「今度スピーチをするので、正しい日本語を学び直したい」
- 「『~させていただく』など、便利な言葉を多用してしまう」
それでは、ポイントをまとめていきます!
【目次】
店内放送で使われる敬語が正しいとは限らない
デパートなどの店内放送で良く聞く言葉について、敬語の観点から分析をしています。
店に来てもらった客に対して感謝の意を示すために、
- 「ご来店くださいまして、誠にありがとうございます」
- 「ご来店いただきまして、誠にありがとうございます」
という2パターンの店内放送があると思います。
何気なく聞いていると、全く違和感を感じませんよね。
しかし、②は実際には誤りだと著者は指摘しています!!
2つの主語を考えてみれば、誤りの理由がわかる
その理由は、「主語」を考えればわかります!
①では「ご来店“くださいまして”」と言っており、これはつまり「店に来て“くれて”ありがとう」という意味です。
つまり主語はお客さんなわけです。
一方②では「ご来店“いただきまして”」と言っており、これは「店に来て“もらって”ありがとう」という意味です。
少しややこしいですが、主語は店側ということになりますよね!
これら2つを、よりくだけた言い方をすると、
- 「店に来てくれて、ありがとう!」
- 「店に来てもらって、ありがとう!」
と言い換えることができます!
こう見ると、明らかに②は違和感がありますね!
敬語は主語の誤りが多いので要注意!
ぼくは正直、②の言葉は何が間違いなのか、最初はわかりませんでした。
しかし、「主語を考えるべき」というこの解説で強く納得することができました!
丁寧に言おうとして、主語をよく考えずに敬語を使っていると今回のようなミスに繋がる危険が大きいです。
「主語は何であるか」という観点はしっかりと持ちたいですね!
続いて、もう1つ似た例を挙げます。
「先生がこのことをご説明いただきました」は誤り
主語をじっくり考えないために使ってしまう敬語の誤用のもう1つの例です!
「先生が歴史についてご説明いただきました」という言葉。
皆さんは、どこが間違っているかわかりますか?
その答えは、
「してもらったのは自分」であるにも関わらず、「先生」を主語に置いてしまっている点です!
ちょっと頭がこんがらがってきますね(笑)
わかりやすく「くだけた言い方」に置き換えてみる
ポイント①と同じように、今回の例も「くだけた言い方」に変えてみます。
「先生が歴史についてご説明いただきました」
↓
「先生が歴史についてご説明してもらいました」
これは不自然だとわかりますね・・・。
この言い方では、「説明してもらったのが先生」だということになります。
この場合の正しい言い方
説明をしてもらったのは、あくまで「私」ですよね。
つまり、正しい言い方は「先生に歴史についてご説明していただきました」となります。
くだけた言い方をすると、「先生に歴史を説明してもらった」です。
主語をあえて入れると「“私が“先生に歴史を説明してもらった」となりますね。
今回の例も、「主語は何であるか」に注意を払うと防ぐことができますね。
正しい敬語を扱えるようにするためには、「主語を考えるのが1つのコツ」だそうですよ!
やはり危険な「~いただく」という敬語
正しい敬語の話になると、必ず問題となる「~いただく」という言葉。
「~させていただく」と語尾に付けるだけで、どのような言葉も丁寧に聞こえる魔法の言葉のように感じますよね。
しかし、やはりこの言葉は要注意なんだそうです・・・。
あげていないものを「~いただく」ことは横柄な態度であると言える
商品をネットで注文したときに、「3日ほど、お時間をいただきます。」という言葉はよく耳にしますよね。
これは時間がかかることに対して丁寧に説明をしているように聞こえますが、「こちらがあげてないものを勝手にもらっていく」ことになり、横柄な言い方といえるのです!
ここは本来、「いただく」という言葉をぐっとこらえて、「3日ほど、お時間がかかります。」と言い切ることが正解なんですね。
まとめ
今回は「失礼な敬語 誤用例から学ぶ、正しい使い方」より重要なポイントをまとめていきました!
敬語を使うのは、目上の人と会話をしている場面なので、少なからず緊張している状況だと言えますよね。
そんな時、いきなり慣れていない敬語を使いこなすこと自体がそもそもとても難しいですよね。
誤った敬語の使い方は沢山あるため全てを一度に覚えようとしたらとても大変です。
一つずつでいいので、正しい敬語を自然に使えるよう身につけていきたいですね!
この本は他にも、敬語の誤用例がとても豊富に載っていてそれぞれにとても深く分析がされています。
敬語について改び直すのにオススメの本の1つです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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