無数にある読書ブログの中で、読みたくなる記事と、あまり読みたいと思えない記事の違いはどこにあるんだろう。
そう考えてみました。
その結論としては、「深い本」を紹介しているかどうかにあるのでは?ということに気が付きました。
今回はこのことについてまとめていってみます!
読書ブログで紹介するべきは、深い本であるべきだと思う
ざっと読書ブログを見て回っていると、その大半が自己啓発系であったり、今ブームになっている人気本だったりするんですね。
自分もこのブログを立ち上げた当初は、そういった本の感想やまとめを量産していました。
読んだら、すぐ書く。というのを実践していたわけです。
でも、今なら思います。
自分の記事を見返してみて、読者の気持ちになって考えてみたときに、ただ感想やまとめがサラッと書いてあっても「見ず知らずの人の感想を見るぐらいだったら、原著にあたるわ!」と感じるんです。
読みやすい本であれば、自分で原著をしっかり読んだほうが、気付きを得られる量が遥かに多いですからね。
本の大事な部分をまとめて、それについて数行のコメントを挟む。
これはこれで、とても有意義なことではあると思うのですが、どうしても中身も浅いものにならざるを得ない。
じゃあ、どうすれば深い記事を書けるか、つまり、読み手に有用だと感じてもらえる記事を書けるかというと、、。
それは結局、「深い本」をベースに記事を書いているかどうかなんです。
深い言葉があるからこそ、様々な考えが頭に浮かぶ
考えてみてください。
「行動力が一番の成功の道だ」
自己啓発本で何度も目にするこの表現を見て、どうやって質の良い差別化した記事を書くのでしょう。
「自分の周りの人を見ても、行動している人が結局は成功しているんですよね。」
こういったのは確かに立派な感想ではあるんですが、これを書いたところで、読み手に「これは良い記事!」とはなかなか思ってもらえないと感じます。
一方で、下記の文章を見てみてください。
マジョリティとマイノリティの比率は今や、マジョリティが6だとすれば、マイノリティは4くらいにまでなっている。そのことによってマジョリティは日本全国を単一価値観のソサエティで治めることができなくなっている。
山口揚平『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』より
これを読むと、色々な考えが頭に浮かびやすいと思います。
「そうか、、。戦時中は、相手に勝つこと、そして衣食住がきっちりあることが国民全員の一番の願いだった。だから、価値観のずれもなく、統治が簡単だったのか。」
「でも今は、衣食住が満たされていて、みながオンラインで色々な価値観を吸収し、発信もしている。だから、単一の価値観というものは無くなって、一つの社会としてキレイに収めることが非常に難しくなっているのか、、。」
何をもってして、その文章を深いかどうかは、読み手の生きている文脈によると思います。
しかし、ありきたりなことを書いてある本を読んで、ありきたりなコメントを書くのでは、差別化ができていないという意味において、価値が高い記事とは言えないと思います。
そういうことを、この読書ブログを2年ほど続けてきて、気付かされました。
様々な捉え方を提供できるものが価値がある
結局、「本まとめブログで感想を読むぐらいだったら、原著を読んだほうが楽しいわ」というのは真実だと思うんです。
じゃあ、これに対してブログはどう対抗するか。
それは、「あなたとは違う、このような捉え方もできますよ。」と、別の角度からの解釈を提示してあげることだと思うんです。
内容が難しい本ほど、同じAという文章を読んで、そこからBと捉える人もいれば、C、D、E、、、とそれぞれ別々の捉え方をする可能性があるんです。
これは、簡単な本、ありがちなことが書いてある本では起きにくい現象だと思います。
だからこそ、「この本には、Cという捉え方もDという考え方も、たしかにあるんですよ!」とまとめる。
すると、読み手は、本を読むだけでは気づかなかった世界が広がるわけです。
ここに、読書ブログが出すべき価値があると思うんです。
まとめ
まとめると、価値のある読書ブログ、記事を書くためには、「深い本を読み、それについて自分なりの捉え方を提示すること」。
ここにあるのだと思います。
折角記事を書くなら、読み手に少しでも価値ある情報を発信しながら、自分自身も文章力をつけたい。
そういう思いが強くなってきています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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