【感応度逓減の法則】を知って”無料の誘惑”に打ち勝とう!

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こんにちはネルです!

今回は、「【感応度逓減の法則】を知って”無料の誘惑”に打ち勝とう!」というテーマで話をまとめていきます!

参考にした本は、ダン・アリエリー『予想通りに不合理』です。

 

次のような方におすすめの記事です
  • 「無料」という言葉にいつも振り回されている気がする
  • 「感応度逓減の法則」について学びたい
  • 人間の不合理性について知りたい

 

それではポイントをまとめていきます!

 

無料という言葉に人はとても弱い

うすうす感じている人がほとんどだと思いますが、人は「無料!」という言葉に非常に弱い生き物だということが数々の研究によって明らかになっています!

ヒヨコ
たとえば、「今なら入会無料キャンペーン実施中!」などの広告を見ると、つい気になってしまうようなときですね!

 

ここだけ聞くと、「そんなの当たり前じゃん!無料だったら誰だって嬉しいよ」と考える人がいるかもしれません。

しかし、実はここには人間の心理としてとても面白い性質があるのです!

 

感応度逓減の法則

お金などの出費・コストに関して、人には「感応度逓減の法則」というものが備わっています。

「逓減」とは、「徐々に減っていくこと」を意味します!

 

よって感応度逓減の法則とは、「金額が高いほど痛みは大きくなるが、1ドル加算されるごとに増える痛みの量は小さくなっていく」ことを指しています。

 

リュックの荷物の重さでたとえる

文章で説明だけを聞いてもわかりづらいと思うので、『予想通りに不合理』にあったわかりやい例え話をここで引用してみます!

空っぽのリュックに五〇〇グラム足せばずいぶん重くなったように感じるが、リュックにはじめからノートパソコンや本が何冊もはいっていれば、五〇〇グラム増えてもそれほど大きなちがいは感じられないのと同じ

(本文引用)

このリュックの重さのたとえも、まさに「感応度逓減の法則」と言えます!

ヒヨコ
これをお金の話として言い換えると、「コストが小さいときほど、金額が追加されたときの痛みが大きい」ということですね!

 

結果的に、人は無料と聞くと不合理な行動をしてしまう

このように、「額が小さいときほど、金額の増減に対する心理的な痛みは大きい」という性質が人には備わっています。

よって、「無料か100円か」という金額のわずかな違いは、「1万円か1万100円か」という同じ違いよりも、遥かに大きな意味をもつことになるのです!

これが、無料という言葉にやたらと惹かれる正体なんですね!

ヒヨコ
無料だと痛みは0ですが、100円となった場合に受ける痛みは急増してしまうんですね・・・

 

美術館の無料日の例

ここで少し長いですが、無料という言葉に踊らされる人を表した例を引用します。

わたしが気に入っている身近な例は、美術館の入場無料の日だ。美術館の入場料はたいていそれほど高くないのに、値段ゼロのときに美術への欲求を満たすほうがはるかにわたしの心をくすぐる。もちろん、この欲求はわたしだけのものではない。入場無料の日になると美術館は混雑する。長い行列ができ、ほとんど何も見られないうえ、館内でも食堂でも人ごみをかきわけて移動するのは嫌なものだ。無料! のとき美術館に行くのがそもそものまちがいだって? もちろんわかっている。だが、それでも行ってしまうのだ。

(本文引用)

著者は面白おかしく言っていますが、”無料”というのにつられてこのような行動を取ったことのある人はとても多いのではないでしょうか。

無料日に美術館に行けば混雑しているのは当然ですよね。

よって、お金の面では得しても、時間というコストが多くかかってしまい、総合的に見ては損をしていることになります。

 

頭ではわかっていても、「無料!」という文字を見るとつい心が大きく動かされてしまう人間の強い心理効果。

世の中では広告などに対してこの効果を悪用していることも多いので、しっかりと覚えて、注意できるようにしていきましょう!

 

まとめ

今回は、「【感応度逓減の法則】を知って”無料の誘惑”に打ち勝とう!」というテーマで話をまとめていきました!

無料という言葉は、強く人間を引きつける魔力があるので、よくよく注意していきたいですね・・・!

 

この記事のまとめ
  • 感応度逓減の法則から考えると、無料が一番人を魅了する
  • 時間的コストなどもよく考えて、無料という言葉に安易に飛びつかないようにすべき
  • 広告などは無料というワードを悪用しているため要注意

この『予想通りに不合理』は、この他にも「人間の心理効果」についてとても豊富に載っていて勉強になる本です!

気になった方はぜひこちらも手にとって見てください!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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