「思春期の男女の心の動きを知るゲーム」
これは、私が大学の時に学んだ、とんでもない心理学実験の話です(笑)
今でも、心に残っている話なので、ちょっとブログにまとめていってみます!
「思春期の男女の心の動きを知るゲーム」とは?
一言で言うと、「どうやって人は、自分が異性にどれくらいモテるのかを知るか?」ということを知るゲームです。
簡単に説明します。
まず、男性10人と、女性10人を集めます。
この人達は、お互いに全く見ず知らずの人たちとします。
次に、男性一人ひとりの頭の上に、番号1~100のいずれかが書かれたカードを、”相手側に向けるように”つけます。
これを、女性側にも同じ用におこないます。
その状態で、男性を横一列に並べ、その列と向かい合う形で女性も横一列に並びます。
つまり、それぞれの人は、
- 自分が何番のカードを持っているかを知ることはできない
- 自分以外の人が何番のカードを持っているかは一目でわかる
ということですね。
ここから、司会者がこう言います。
「ゲームがスタートしたら、男女1組ずつのペアを作ってください。ゲームが終了した時点で、ペアの相手のカード番号が大きい人ほど、良い景品がもらえます。」
これが、ゲームのルールです。
ゲームが始めると、どうなるのか?
では、いざゲームがスタートしたら、どうなるでしょうか・・・?想像してみてください。
まず男性側は、10人の女性の中で、最も点数が高い人のところに群がります。
すると、その女性はすぐに気づきます。
「あ、私がこの中で一番点数が高いんだわ。」と。
そしてもちろん、その女性は、群がってきた男性の中で、最も点数が高い人を選び、無事カップルが成立します。
同じように、2番目に点数が高い女性も、人気があるので、多くの男性からアプローチを受けます。
その女性も「私も、そこそこ点数が高いんだわ。」と気づき、良い男性をゲットします。
これが、3番目・4番目と同じように続いていきます。
一方で、全く見向きもされない女性は、「私の点数はかなり低いのか・・・。」と気づき、ショックを受けることになります。
そして、冷静に、同じ用に点数の低い男性からアプローチを受ける(もしくは、アプローチする)ということになります。
これらの話は、もちろん、男性側も全て同じことが起こりますね。
そしてゲームが進行していくと、だいたい「同じような点数同士のカップル」が出来あがるわけです。
この結果から何が言えるのか?
まず、このゲームで着目すべきなのは、司会者は決して、「自分と同じぐらいの点数の相手を見つけてください」と言ったわけではありません。
あくまで、「なるべく点数の高い人とペアを組んでください。」と言ったんですね。
それにも関わらず、少しのブレは合っても、だいたいは同じぐらいの点数のペアが出来あがる。
自分がどれくらい人気なのか、ゲームが進行するにつれて気づいてきて、相手を冷静に選ぶようになるからですね。
・・・ここまで読んで、なぜこのゲームが「思春期の男女の心の動きを知るゲーム」と言われるか、わかりましたか?
この頭の上につけた番号札こそ、まさに「恋愛偏差値」に置き換えて考えることができるんです。
だいたいは、思春期の頃、男女ともこのゲームに暗黙のうちに参加していることになるんですね・・・。
ある程度の年齢を重ねるまでは、自分が異性からどれくらい人気があるか、なんて深く考えないし、大きな問題にもならない。
しかし、異性に対して興味を持ち始めアプローチをするようになった頃。
最初は、自分が「どのくらいモテる人物なのか」分かっていないんですね。
しかし、すぐに気づく・・・!
意中の女性に何度も断られる中で、「あ、自分はこれぐらいのレベルなんだ」と・・・(笑)
今回紹介したゲームと同じように、人は「他人にだけは見える恋愛偏差値」のようなものを持っている。
しかし自分にはすぐには分からない。
社会で生きていく中で、だんだんと自分の数値が見えてくる、という話です。
う~ん、改めて思い返しても、なんとも面白く、残酷なことに気付かされるゲーム(笑)
でも、思春期の男女の心の動きを、こういった単純なゲームで表現した学者さんの頭のキレに強く感動した思い出があります!
恋愛って、けっこう残酷なものなんですよね、、(笑)
そして、自分の数値をざっくりと正しく把握している人はうまくいく傾向にあるけど、自分を誤って過大評価している人は、”点数の高い”人にアプローチばかりするため、恋愛がうまくいかないことが多い。
そういった事態を周囲で見ると、ふとこのゲームのことをいつも思い出してしまいます。
大事なのは、無理にモテる異性を捕まえようとばかりせず、
- 自分の”数値”が今どのくらいなのかを冷静に見つめる
- その数値を高めようと努力する
この2つだなと、思っています・・・!
このブログでは今後、本からの引用ばかりではなく、時にはこういった話もまとめていってみようと思います!
↑人間の生物学的な性質から、男女間の問題について考えている本です。
頭を良い感じに使って読めるので、おすすめですよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!