こんにちはネルです!
今回は、「人がSNSにハマる理由は、それが予測不可能だから」というテーマで話をしていきます!
参考にした本は、山口周『武器になる哲学』です。
- なぜ人はSNSにここまで魅了されるのか気になる
- 「人の動機づけ」について学びたい
- 科学的思考から分析する体験をしてみたい
それでは順番にポイントをまとめていきます!
【目次】
人がSNSにはまる理由はそれが”予測不可能”だから
なぜ人はTwitterやFacebookなどのSNSにここまではまるのでしょうか。
結論から言うと、それが「予測不可能だから」という見方があるのです!
科学的実験にもとづいた面白い考察となっているので、一体どういうことか、『武器になる哲学』をもとに詳しく解説していきますね!
スキナーの報酬実験について
それではまず解説のための準備として、アメリカの心理学者、バラス・スキナーが行った「報酬実験」について初めにご説明します。
スキナーは、動物はどのように報酬が与えられることによって強い動機づけが働くかを調べるために、以下の実験を行いました。
【スキナーの報酬実験】
ネズミをいくつかの箱の中に入れ、「どの条件が一番レバーを押し下げるか」実験
- レバーの押し下げに関係なく、決まった間隔でエサが出る=固定間隔スケジュール
- レバーの押し下げに関係なく、不定期の間隔でエサが出る=変動間隔スケジュール
- レバーを押すと、必ずエサが出る=固定比率スケジュール
- レバーを押すと、不確実にエサが出る=変動比率スケジュール
皆さんは、この4つの条件の中で、どれが一番レバーが押されると思いますか?
一番レバーが押されるのは、④レバーを押すと不定期の間隔でエサが出る
このスキナーの実験によると、レバーが押される回数は、「④→③→②→①」の順番で減少することがわかっています!
ここで特に注意すべき点は、「③レバーを押すと、必ずエサが出る」よりも、「④レバーを押すと、不確実にエサが出る」という条件の方が、レバーを押される回数が多かったということなんです!
・・・あれ?と思いませんか?
なんとも不思議な結果ですよね。
これは、「レバーを押したら必ずエサがもらえる」という条件よりも、
「レバーを押してもエサが出るか出ないか不明確」なときのほうが、「強い動機づけ」が行われたという結果を示唆しています。
動物は不確実なものほどハマりやすい
ここで、この実験を受けた上で本文を引用してみます。
これはいわゆる「行為の強化」に関する実験ですが、行為は、その行為による報酬が必ず与えられるとわかっている時よりも、不確実に与えられる時の方がより効果的に強化される、ということです。翻って、この実験結果を人間に当てはめて考えてみると、「不確実なものほどハマりやすい」という生理的傾向が、社会の様々な側面に応用されていることがわかります。
(本文引用)
一言で言うと、動物は「不確実なものほどハマりやすい」ということですね!
確実なものよりも、不確実なものにハマりやすいとは、なんとも不思議で面白い結果ですよね。
SNSは「行為の強化」を巧みに利用している
それではここでSNSの話に戻ります。
SNSは、自分で文章や写真を多くの人に公開することで、多様な反応が返ってきますよね。
特に、自分で良いと思っていた投稿に全然反応がなかったり、その反対に、特に考えず投稿した内容がとても多くの人から「いいね!」が貰えた、ということも頻繁にあると思います!
これこそが、まさに「SNSの不確実性」を示しています!
自分で投稿した内容がどれぐらい周りに評価されるか、常にドキドキしながら投稿しているからこそ、多くの良い反応があったときに、非常に嬉しい気持ちなるんですね!
SNSの普及には、こういったからくりがあったということなんですね!
まとめ
今回は、『武器になる哲学』より、「SNSにはまる理由はそれが”予測不可能”だから」というテーマで話をまとめていきました!
SNSはスマホの普及とともに爆発的に人気になりましたが、そういった背景には「SNSの報酬の不確実性」という人間の心理に強く影響する効果が隠されていたんですね!
- 動物は「不確実なもの」に強くハマりやすい
- SNSはその不確実性を持っているため、ついのめり込んでしまう
- 社会の製品やサービスは「人の心理」を巧みに利用していることを知るべき
ぼくのバイブルとも言える超良書『武器になる哲学』は、すべての人に心からおすすめします!
ぜひ手にとって見てください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!