先日、別所栄吾さんの『「お前の言うことはわけがわからん!」と言わせないロジカルな話し方超入』を読んで、
「論理の飛躍をなくす方法」がとても参考になりました。
すごく簡単ですが、人に物事を伝える時や、ブログなどで文章を書く際に活用できそうなので、備忘録の意味も込めてまとめていってみます!
- 相手に伝わりづらいのは、論理が飛躍しているから
- 論理の飛躍をなくすには、「文と文の間に、キーワードを重複」させる
- キーワードを重複させることで、論理に抜け漏れがあることに、自ら気付ける
論理の飛躍をなくす方法
「論理の飛躍を無くす方法」とは一体どんなものか。
結論から言うとそれは、
「文と文の間に、同じキーワードを使うこと」
です。
このルールを守るだけで、「あれ、自分の文章・説明には、この一文が抜けているな・・・。」と自ら気づく可能性がぐんと上がります。
どういうことか具体的に説明しますね!
悪い例
まずは、比較をするために悪い例から。
以下の文章を読んで、すぐに意味がわかりますか?
「高速道路を無料化することで、経済が活性化するはずだ。」
・・・意味はなんとなくわかりますが、どこかしっくりこない感じもあると思います。
この文章が、なぜしっくりこないかと言うと、「中身の論理が省略されているから」なんですね。
つまり、論理的に見えて、実は論理が繋がっていないのが問題なんです。
良い例
そこで、この文章を「文と文の間に、同じキーワードを使う」という手法を用いてわかりやすくしてみます。
- 高速道路を無料化すべきだ。
- 無料になると、旅行に行く人が増える。
- 旅行に行く人が増えると、現地にお金が回り、経済が活性化するはずだ。
最初の例より、引っ掛かりなく、「ふむふむ」と読めたと思います。
なぜ、こちらの文章のほうが、そのようにスムーズに読めたのでしょうか。
それは、②「無料になると、旅行に行く人が増える」という文が入ったことにより、主張する人の「根拠」が明確になったからです。
人は、「自分にとって自明のこと」は説明を省いてしまう癖がある
そもそも、人は何かを考えるときに、こういった論理の繋がりを頭の中では浮かべているはずなんです。
しかし、人に説明する際に、”自分にとって当たり前と感じている根拠や事実”を、入れ忘れてしまうことがよくあるんですね。
その入れ忘れてしまった根拠や事実が、相手にとっても自明であるなら問題ありません。
しかし、自分にとって当たり前と感じる根拠でも、相手にとっては、それが当たり前ではない、ということはよくあります。
そのため、単純なことであっても、その間の根拠を明確に入れることが重要なんですね。
根拠が明確になっていることで、情報の受け手は納得感を得たり、「ここの根拠が誤っているため、その主張は正しくない」と指摘を受ける機会が生まれ、議論を活性化させることができるんですね。
一方で、わかっていても、普通に話をしたり、文章を書いているだけでは、つい論理が少しずつ飛躍してしまう。
それが普通のことだと思うんです。
だからこそ、意識的に「キーワードを重複」させることで、論理の飛躍がないかという「自分自身への監視」をつけることがとても重要なんです!

ブログでも同じ手法が使える
ブログを続けていて心苦しいのが、「これを書こう!」と考えて文章に落とし込んでも、その文章を読み返すと、なんだか論理がわかりづらい、という現象が起こることです。
「文章力がない」と一言で言ってしまえば、それまでなんですが、、。
なぜ文章力がないのかを深堀りしていくと、その大きな原因が、まさに「論理が飛躍している」ことだと感じました。
だからこそ、今後のブログでは、文と文の間のキーワードを重複させていく、という手法を活用したいと思います。
そうやって重複させることで、「あれ?ここ一文抜けているな・・・。」ということが、自ら気付くことができるようになると信じています!
「お前の話はわかりづらい!」と言われたことがある人、「自分の文章に納得感が持てない人」は、ぜひ、この手法を活用してみてください!
- 相手に伝わりづらいのは、論理が飛躍しているから
- 論理の飛躍をなくすには、「文と文の間に、キーワードを重複」させる
- キーワードを重複させることで、論理に抜け漏れがあることに、自ら気付ける
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!