こんにちはネルです!
今回は、「【後知恵バイアスとは】予想が当たったと思うのは勘違い!」というテーマで話をまとめていきます!
参考にした本は、池谷裕二『ココロの盲点』です!
- 「ほらね、予想したとおり」と思う心理のことを「後知恵バイアス」という
- 人は”無意識に”自分の予想が当たっていたと思い込む危険がある
- 「やっぱりね。」と感じたら、本当は後からしかわからなかったことだと思い直すべき
それでは、順番にポイントをまとめていきます!
「後知恵バイアス」とは
人間の心理の1つに、「後知恵バイアス」というものが存在します。
これは、「事が起こってから振り返ると、『前もって予測できた』『本当はそんな行動をせずに成功していたのに』と思うような心理のこと」です!
言い換えると、「後から知った情報なのに、『やっぱり予想した通りだった』と思うような心理効果のこと」です。
ここでバイアスとは「偏見」とか「効果」とかを意味する言葉です。
言葉通り捉えると、後知恵バイアスとは「後から知った”知恵”で、自分の判断が影響を受けること」といえますね!
そして、この効果に自分の判断が無意識的に影響されている場合が多いのです。
「ほらね、やっぱりそうなると思ったよ」という発言
「ほらね、やっぱりそうなると思ったよ」
こういう発言って、周りでも結構耳にしませんか?
たとえば、野球を複数人で見ていて応援チームが逆転された時に、「だからそうなると思ったんだよ~」というようなことです!
これもまさに後知恵バイアスに大きく影響されている典型的な例です!
ほとんどの場合、その応援していたチームが逆転される可能性は感じていても、逆に勝利する可能性も感じていたはずです。
つまり、「勝つ可能性もあるし、負ける可能性もある」という当たり前のことを予想しているんですね。
それを、「負け」という”後から知った情報”によって、「ほら、予想した通り」と思い込んでしまっている。
まさに、「後知恵バイアス」が関係しているのです!
これが怖いのは、本人に自覚がないことです!
自分の判断は、後で得た情報によって歪められていないか、しっかりと把握する必要があるんですね!
予知できたと思うのは大抵は勘違い
こういった後知恵バイアスは、意識していないと周囲に悪い影響を及ぼします。
たとえば会社で、部下の失敗を見て、「だからこうしろって言っただろ~」というような発言。
これも、後知恵バイアスが疑われます。
部下の行動に対して、「案外、そのやり方でもうまくいくかもしれない」と思っていた部分もあるはずですよね。
それなのにいざ失敗したら、「ほら、やっぱり」と思って、部下を責めてしまっている。
このように、「自分が予知できたと思うのは勘違いだ」と意識していないと、周りを理不尽に責めることにも繋がってしまうんですね。
後知恵バイアスは当初、医者たちが自分の診断力を過信し、まるで病気を予見していたかのような発言をする傾向があることから発見されました。「そんな生活をしていたら、病気になるのも当然だ」と。
(本文引用)
チャレンジに対して過度に後悔する必要はない
また、後知恵バイアスは自分に対しても悪い影響を及ぼすこともあります。
たとえば、せっかく自分でなにかチャレンジをしてみて失敗した時に、
「やっぱりこんなチャレンジするんじゃなかった」「リスクをしっかり計算すべきだった」と強く後悔してしまうことがありますよね。
後から自分の行動を反省することも大切です。
しかし、せっかくのチャレンジを後悔しすぎるのも勿体無いことです。
実際に、チャレンジをする前は、それが成功すると思っていたから行動に移せたわけですよね。
それなのに、「”やっぱり”こういうチャレンジはすべきではないんだ」と思うようになると、自分の挑戦心がどんどん失われてしまう危険があります。
このバイアスの悪しき点は「あれが予兆だった」と、ありもしない因果を創作して、妙な迷信を導いてしまうことです。
まとめ
今回は、『ココロの盲点』より、「【後知恵バイアスとは】予想が当たったと思うのは勘違い!」というテーマで話をまとめていきました!
「ほらね、やっぱり」と自分が思ったら、このバイアスを疑う癖をつけていきたいですね!
- 「ほらね、予想したとおり」と思う心理のことを「後知恵バイアス」という
- 人は”無意識に”自分の予想が当たっていたと思い込む危険がある
- 「やっぱりね。」と感じたら、本当は後からしかわからなかったことだと思い直すべき
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!