こんにちはネルです!
今回は、「なぜ多くの企業はリスクを取れないのか?【それは”撤退”が下手だから】」というテーマで話をまとめていきます!
参考にした本は、山口周『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』です。
- 挑戦ができないのは「撤退が下手」だから
- Amazonは様々な事業にトライし、その多くはすぐに撤退していた
- 個人のキャリア形成でも「今の職場をやめる」という技術・勇気が鍵となる
それでは、順番にポイントをまとめていきます!
なぜ多くの企業はリスクを取れないのか?
「なぜ多くの企業(特に日本企業)は、リスクを取ることができない」のか?
こういう問いかけはよく耳にしますよね。
著者の山口周さんは、これに対する回答として、
「撤退が下手だから」
としています。
挑戦というリスクを取るために”撤退の上手さ”が関係しているとは一体どういうことなのでしょうか。
「やめられない」でいると「始めること」が難しくなる
もし、「折角一度始めてみたならば、最後までやめることは許されない」という状態の場合、リスクを取って挑戦することができるでしょうか。
明らかに、挑戦を促すのはこの逆で、「いつでもやめて良いから、まずは挑戦してみて!」というサポートですよね。
つまり、挑戦を難しくする大きな要因が、「撤退の技術」だと言えるのです!
某総合電機会社や自動車メーカーなど、一昔前まで日本で大活躍していた企業の多くが、利益がすでに出なくなった事業にずるずるとお金をかけ続け、最後の最後に非常に安い値段で売却する、という事態が何度もありました。
こういった事実を見ると、「日本企業は挑戦をしない」というのはつまり、「日本企業は撤退が下手だからこそ、挑戦ができない」と言えるんですね!
Amazonは撤退が圧倒的に上手い
一方、ネット通販のAmazonはこの撤退がとても上手い企業だと言われています。
実は、圧倒的な成長をし続けるAmazonでも、決してすべての事業が成功しているわけではないんです!
たとえば、Amazonは2000年頃に「Amazonオークション」というネットオークションを始めて、約1年ですぐに撤退していますし、その数年後には独自の「検索エンジン」も始めて、また数年で撤退しています。
そして、このような失敗した事業が数十個もあるんです!!
ここで大事なのが、これらの事業は最初にドカンと投資をし、勢いづいて始めるも「あ、これはムリだ。」と感じたら、すぐに1年や2年で撤退していることなんですね。
つまり、圧倒的にフットワークが軽いんです(笑)
「やめる技術」は個人のキャリア形成にも重要
ここまで述べてきた、挑戦するために「やめる技術」が重要という話は、個人のキャリア形成という観点からも重要になるというんです。
多くの人は「変化の時代においてはチャレンジが大事だ」と言われれば、それはその通りだ、と同意するはずです。 しかし、実際のところはなかなかチャレンジできず、ズルズルと従前の取り組みを続けたまま、無為に時間を過ごしてしまう人が多い。理由はシンプルで、そのような人は「始められない」のではなくて「やめられない」のです。
引用:『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』
転職は”挑戦”だと捉えるのが普通ですが、その挑戦がなかなか難しく、「転職は考えているが、なかなか踏ん切りがつかない」という人は多いと思います。
しかし、ここでも冷静に一歩引いて考えてみると、転職ができないのは「挑戦心がない」ということよりも、今の仕事を「やめることができない」ということが大きな要因となっているのではないでしょうか。
新しい職場で「自分の能力が通用するか」というよりも、
「ここまで折角築いてきたキャリアを0にすることが怖い・・・」
という気持ちの方が勝っている人は少なくないと思います。
こう考えても、やはり挑戦には「やめる勇気・技術」が重要で、今の変化が激しい時代には「いかにフットワークを軽く動き続けるか」という点が大きなポイントになるのかもしれないですね!
まとめ
今回は、『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』より、「なぜ多くの企業はリスクを取れないのか?【それは”撤退”が下手だから】」というテーマで話をまとめていきました!
Amazonを見習って、「挑戦してみてムリだったらすぐに引く」という技術を身に着けていきたいですね!
- 挑戦ができないのは「撤退が下手」だから
- Amazonは様々な事業にトライし、その多くはすぐに撤退していた
- 個人のキャリア形成でも「今の職場をやめる」という技術・勇気が鍵となる
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!