こんにちはネルです!
今回は、【アリは若者は子育てし、老人は餌取りをする!?】というテーマで話をまとめています!
参考にした本は、長谷川英祐『働かないアリに意義がある』です!
- アリは「若者が子育て、老人が餌取り」という「齢間分業」をしている
- アリは「社会性生物」であり、個人よりも種の発展を優先する
- このアリのケースを人に当てはめるのは正しいこととは限らない
それでは、順番にポイントをまとめていきます!
アリは若いうちは子育てし、歳を取ると餌取りをやる「齢間分業」
ハチもアリにも、「齢間分業」という仕組みが存在するそうです。
これは、「年齢に応じて、どういった仕事をするかを変える」という性質のこと。
そしてタイトルにもある通り、「アリは若いうちは子育て、歳を取ると餌取りをする」という性質があるそうなんです!
この不思議な仕組みが成り立っている理由が、「種全体の発展」という観点なんです。
種の発展効率が良い方法を取る
もちろん、アリにとっては巣の中が一番安全です。
そして、「年齢を取ったアリほど、余命は短い」という事実がありますよね。
すると、「余命が長くまだまだ働ける若者は安全に働いてもらい、余命が少なくなったら危険な外の仕事に出てもらう」という仕組みを取ることが、種全体としては効率がよくなるんです!
あるワーカーが生まれた場合、はじめのうちはできるだけ安全な仕事をしてもらい、余命が少なくなったら危険な仕事に「異動」してもらうことが、労働力を無駄なく使う目的に叶うことになります。つまり、年寄りは余命が短いから死んでも損が少ない、というわけです。実際に観察される齢間分業のパターン(育児─巣の維持─ 採 餌)は、この予想と一致しています。
引用:『働かないアリに意義がある』
アリと人との違い
ここまでで、なんとも無慈悲なアリ社会のルールについてまとめてきました。
こういったルールをアリが採用しているのは、アリが「社会性生物」だからだと言います。
社会性生物とは、簡単に言うと、「自分の命より、種全体の発展を優先して動く生物」のことです。
これによって、老人が危険な外の仕事に出ることが当たり前とされ、本人たちも(おそらく)反発心を抱かず、行動しているんです!
人間の場合「老人の生きた知恵」がとても有効
このアリの例を見ると、「人間社会も、そうやって若者は安全に、老人は過酷な環境で働くようにした方が良いのでは?」と感じた人がいるかもしれません。
この考え方は、正しい部分も確かに含んでいると思います。
しかし、人間は高度な知能をもった社会的な動物ですよね。
すると、以下のような条件から、「人の場合は老人を大切にしたほうが、種全体の効率が高い」と言えるのだと思います!
- 老人は長年の経験から、沢山の知恵を若者に共有できる
- 老人が輝く世界があるからこそ、若者も希望をもって働いていける
もしも、歳を取ったらすぐに死んでしまうような社会の仕組みでは、老人が持っている長年の勘や知恵を若者に共有できず、社会の進歩が鈍化する恐れがあります。
さらに、「年を取るほど若者にないがしろにされる」という状況では、若者自身も歳を重ねることが恐怖となり、それは明らかに健全な社会とは言えません。
アリの仕組みから学べることは多いですが、そこからどう人間にとっての教訓を得るか、という点も議論が分かれそうですよね・・・!
まとめ
今回は、『働かないアリに意義がある』より、【アリは若者は子育てし、老人は餌取りをする!?】というテーマで話をまとめていました!
「実は、私達がよく見る働きアリは老人が多く、若者は巣の中で子育てしている」という事実だけでも覚えておきたいですね!
- アリは「若者が子育て、老人が餌取り」という「齢間分業」をしている
- アリは「社会性生物」であり、個人よりも種の発展を優先する
- このアリのケースを人に当てはめるのは正しいこととは限らない
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!