こんにちはネルです!
今回は「14歳からの哲学」という本の紹介を兼ねて、ポイントを簡単にまとめていきます!
この本は、14歳つまり中学2年生に向けて「物事を考えるきっかけ」を与えてくれる本です。
(読了時間:2時間20分でした!)
過去の有名な哲学者について解説する本ではなく、どんな人にも役立つ、様々なものの見方・考え方を提示してくれる内容で、噛めば噛むほど深く、大人の方でも大きな発見が得られるような本です。
- 「『考える』ということを真剣に体感したい」
- 「中学生の息子・娘に読ますべき本はどういう本なのか知りたい」
- 「哲学について根本的な部分に触れたい」
それでは、簡単にポイントをまとめていきます!
【目次】
「社会はただの観念であって、幻想とも言えるもの」
「社会」というのは、明らかに1つの「観念」であって、決して物のように自分の外に存在している何かじゃない。
世のすべては人々の観念が作り出しているもの、その意味では、すべては幻想と言っていい。このことを、しっかりと自覚できるようになろう。
(本文引用)
「社会」というのは目に見えるものではなくて、人が集まったものを頭の中で「社会」と捉えているだけなのです!
つまり、「社会」とは決して実体としては存在せず、人の頭の中だけに存在しているものだということです。
何を言っているかピンとこないかもしれませんが、もし、「社会とは何のことか、ぼくに見せてくれ」と言われても、答えに詰まってしまいますよね。
「社会が悪い」「社会のせいだ」という言葉や態度は不自然なことだと気づける
すると、自分が悪いことにも関わらず「社会が悪い」「社会のせいだ」という言葉や態度はとても不自然なものだとわかります。
なぜなら、社会は自分たちが一人ひとりが作り出しているただの概念だからです。
「社会がすべて悪いんだ!」という態度は根本的に誤っていて、その社会を構成する一員である「自分自身」が変わる必要がある、ということを考えさせられる箇所でした。
「国家」という言葉も社会と同じただの「概念」に過ぎない
社会と同じように、概念に過ぎないものとして「国家」の存在が挙げられます。
「何を言っているんだ。国というものは実際にあるじゃないか!」と感じるかもしれません。
しかし、ここで考えてみてほしいのは、「日本」という言葉を使う時は、「日本の国旗」「日本の国土」というような使い方をしますよね。
つまり、「日本」自体は単体では存在せず、あくまで概念であるということがわかるのです!
なんとも不思議な感じですが、日本というものも個々人の頭の中で存在するだけで、形として存在しているわけでは決してないんですね。
それなのに、「国家」はただの観念であることを忘れて、その観念のために命を賭けて戦争する、という状態はなんだか不思議でおかしなことなんですよね。
「目に見えないもの」を捉える力が大切
以上のように、社会、世間、国家、などのものは現実として存在するものではありません。
「大昔から人々が勝手に作り出したイメージが引き継がれているだけ」、といことを意識すると広い視野の考え方が得られますよね。
著者はこういった目に見えるものだけに捉われることなく、見えないものこそ頭で考え正確に捉えようと努力することが大切だと主張していました。
まとめ
今回は、「14歳からの哲学」より、「社会」や「国家」など、目に見えないものについて考えてみました!
本文こそ易しいものの、いかにも「これぞ、哲学!!」という感じの話ですよね。
哲学の話は、自分で文章を書いていても、頭がこんがらがってくるから難しいです(笑)
「14歳」というテーマ通り、中学生に向けて書かれた本だというのは読んでいてすぐにわかります。
ただし内容はとても深く、考えれば考えるほど迷路に迷い込むような感覚を覚えます。
表紙にも書いてある通り、「考えるための教科書」というキーワードは確かに文章を読んでいてよく伝わってくるものでした。
有名な哲学者について
今回、池田晶子さんが紹介していたような人類共通の疑問に対して、これまで沢山の哲学者が立ち向かってきました。
それぞれの哲学者が独自の考えを展開してる部分を知ると、更により「考える」ということはどんなことなのか深く学ぶことができるのではないかと思います。
有名な哲学者について解説している本だと、個人的には飲茶さんの「史上最強の哲学入門」という本がとても面白かったですよ!
以前ポイントを簡単にまとめた記事を書いたことがあるので、ぜひこちらも合わせて読んでみて下さい!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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