【4月生まれは成績や運動能力が高い!?】「武器になる哲学」

4月生まれの才能について「武器になる哲学」より_アイキャッチ画像

こんにちはネルです!

今回は「4月生まれは成績や運動能力が高い!?」というテーマでまとめていきます!

参考にした本は「山口周 武器になる哲学」です!

数多くの哲学を用いながら、現代の生活で役立つ考え方を豊富に解説されていて、勉強になる箇所ばかりでした!

この本の中で「4月生まれ」の記述がとても面白かったので、引用しながら解説をしていきます!

 

次のようなテーマで話を進めていきます
  • 「4月生まれが才能があるという説は本当なのか」
  • 「誕生月とプロスポーツ選手について」
  • 「なぜ、誕生月が成績や運動能力に影響を及ぼすのか」

 

それではポイントをまとめていきます!

 

4月生まれは成績や運動能力が高い

確実に子供の成績や運動能力が高まる産み方がある、と言えば驚かれるでしょうか。それは、子供を4月に産む、ということです。

(本文引用)

成績や運動能力が高い子供を生むためには4月に生むべき、だと言うのです!

もちろん、これは全ての4月生まれの子が才能があるわけではなく、その反対に、4月生まれではない子供が才能がないと言っているわけではありません。

あくまで“統計的に才能がある可能性が高い”のが、4月生まれだと言っているのです!

日本のプロ野球選手やJリーグの選手は、明らかに4月や5月生まれの人が多いことがわかっているそう。

これについて詳しくご説明します!

 

プロ野球とJリーグの選手の誕生月

プロ野球選手の場合、12球団の選手809人のうち、誕生月の分布は以下のようになります!

  • 4月~6月生まれ:248人=約31%
  • 1月~3月生まれ:131人=約16%

 

また、Jリーグの選手454人を調べた場合は以下のようになったそうです。

  • 4月~6月生まれ:149人=約33%
  • 1月~3月生まれ: 71人=約16%

これを見れば、「偶然である」とは言えなさそうですね・・・。

 

なんと、4~6月生まれのプロスポーツ選手は、1~3月生まれの選手の2倍ほどもいるということなんです!

 

なぜ、誕生月で実力差が生まれてしまうのか?

それでは、なぜ誕生月の違いだけで、このような差が生まれるのでしょうか。

本の内容を参考に考察していきます!

 

子供の頃は誕生月の差の影響は大きい

「4月生まれの子供が勉強ができる」と言われるのは、子供の頃は多いですよね。

特に、幼稚園や小学校の低学年ほどでは、4月生まれと3月生まれの子供は、同学年であっても成長時期が1年も違うことになります。

これは、たとえば、10歳の子供で合った場合、1年の違いが成長の10%にもあたるため、4月生まれの子供が有利であることは明らかです。

さらに、子供の頃は成長が速いため、たった1年の違いでも非常に大きな違いが出てきますよね。

 

大人になるにつれて、誕生月の差の影響は小さくなるはずだが・・・

子供の場合は、誕生月の差による影響が大きいことは納得できますが、大人の場合、これまでの説明は適用できないように感じます。

なぜなら、30歳、40歳と年齢が上がるに連れて、1年違いの影響は微々たるものになるからです。

さらに、会社に入れば同期は年齢がバラバラだったりしますよね。

その中で、「年齢が高いほど優秀である」とは言えないことはわかると思います。

しかしこの場合も、4月~6月生まれの人が優秀である可能性が高い、とも言われているそうなんです!

 

誕生月による能力差は「マタイ効果」によって説明できる!

この差異は、科学社会学における「マタイ効果」によって説明できると考えられています。

ここで科学社会学の言葉、「マタイ効果」について触れます。

マタイ効果とは、「条件に恵まれた研究者は、優れた業績を挙げることでさらに条件に恵まれる」という効果のことです!

 

これが、4月生まれの人についても適用できます。

4月生まれの人は、“子供のころ”、成長が早かったために周りの子供よりも高い勉強能力や運動能力を発揮できる可能性が高いですよね。

すると、親や学校の先生が「この子はできる子だ」と感じ、その子供に期待を感じ、より良い機会を与えることになります。

すると、その子供はさらに難しいことに挑戦することになり、周囲との差が一層ついていくことになります。

つまり、「子供の頃に成長が早かったために、周囲から期待され、伸びる環境が与えられる」ということなんです!

 

新約聖書マタイ福音書の文

なぜ、この効果を「マタイ効果」というのでしょうか。

それは、新約聖書のマタイ福音書に

「おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう」

という文から引用して、このメカニズム自体をマタイ効果と名付けたと言います。

 

人の成長は「長い目」で見てあげるべきだ、という示唆が得られる

この、「4が生まれは優秀だ」という事実は、生物学的な理由ではなく、人間の心理的な部分から発生しているのだということが推察されました。

このことから著者は、鋭い洞察をしています。

「4月生まれの子は成績もいいしスポーツもできる」という、発生学から考えればとても不自然な事実は、私たちに、人を育てるに当たって最初期のパフォーマンスの差異をあまり意識せず、もう少し長い眼で人の可能性と成長を考えてあげることが必要だ、ということを教えてくれるように思います。

つまり、「人を育てるときは、最初のでき具合を重視せず、長い目でその人の成長を見てあげることで、その人が伸びる可能性は高まっていく」ということです!

子供の教育だけではなく、職場においても、初期の段階で仕事の成果を出せる人にばかり目を向けてしまうことは多いと思います。

しかし、人を成長させるためには、「もっと長い目で見る」ことで、遅咲きの人の成長も促すことができるというわけなんですね!

 

まとめ

今回は、「山口周 武器になる哲学」より、「4月生まれは成績や運動能力が高い」というテーマでまとめていきました!

4月生まれが優秀である理由と、それに対する人間への戒め。

とても洞察の深い文章で、とても勉強なった箇所でした!

 

この「武器になる哲学」は、このような現代のシステムへの分析が、とても豊富に載っていました。

気になった方は、ぜひ一度読んでみることをおすすめします!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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