百田尚樹『カエルの楽園』。
今さらながら、ようやくKindleで読みました!
想像以上に読みやすくも、考えさせられる内容で、
「ぼくのような政治の関心が薄い人には、ピッタリの本じゃ!」
と感じました。
そこで今回は、なぜそう言えるのかについて、本書の紹介と合わせてまとめていきますね!
『カエルの楽園』とは
この本は、世界から見た”日本の状態”を皮肉った物語なんです。
その情報だけは、ぼくも前から持っていました。
・・・しかし、読むまではこう思っていました。
「政治系の本はどうせ堅苦しいし、偏った話だろうから無理。興味ないんじゃ・・・。」
しかし、ちょっとした気分で手にとって見ると、まあなんと読みやすいことやら。
中学・高校生でもラクに読めるぐらい、とても易しい文章なんですよね!
そして、読みやすさに加えて何よりも良かったのが、この本を読むことで、「自分の国におかれた状況を、より高い視点で見ることができる」ことです!
政治に関心の少ない若者こそ、一度読んでみて欲しい!
カエルの楽園は、ぼくのような、政治に関心の少ない若者にこそ、一度読んで欲しい。
というのも、この本を読むと、おそらく次のような感想を抱くからです。
- 「あれ?今の日本って、けっこうヤバくない・・・?」
- 「他国に攻撃されたときの日本の体制って、どうなってんの?」
ぼくは、上記のような感想を抱きました。
書いてあることがたとえ誇張してあるとしても、「政治に関心を抱く」という点で、効果の大きい本だと強く思います。
ぜひ若者は一度、軽い気持ちでぜんぜん良いので、読んでみてほしいんです!
「風刺がきいた物語」によって、客観的に考えられる
それでは、カエルの楽園とは、詳しくはどういう話なのか。
とても簡単に紹介します。
この本の物語は、人間のように喋るカエルがでてきます。
そして、同じ種のカエル同士で1つ国として生活し、他国のカエルと、交渉したり争ったりする話なんですね。
その国の中で話のメインとなるのが、「ナパージュ」という国です。
読んでいてすぐに気がつくのですが、政治の様子や若者の政治への無関心さなどが、まさに今の”日本”を表現したものがナパージュだとわかるんです。
ナパージュは、「世界平和」「暴力反対」など、”キレイな”理想をもって、楽しく暮らしていました。
しかし、徐々にその平和な生活が「敵ガエル」によって侵されていき・・・。
という話です。
平和に楽しそうに暮らしていたカエルが、じわじわと苦しい状況になっていく。
そんな状況にも関わらず、国として適切とは言えない判断がくだされていく。
そんな物語が、とてもやさしい文章につまっているんです。
客観的に見たら分かることでも
この物語を読むと、
- 「この国のカエルたちは何をしているんだ!」
- 「そんなんじゃ、敵ガエルにやられるに決まってんだろ!」
と感じることでしょう。
そう、客観的に見ると、この国の住人たちは誤った行動を取っています。
しかし、”この国のカエルたちの視点”に立って考えてみると、また違った感想をぼくは抱きました。
- 第三者としての立場で、起こっていることを冷静に分析するのと、
- 当事者として、急な判断を迫られた中で行動すること、
この2つは、全然違うことでもあるんですね。
カエルの楽園は、今の日本の状況を「風刺」した物語。
そういう意味で、自分たちが置かれている状況を客観視するのに、非常に有効な手段だと思います!
これ以上内容につっこむとネタバレになってしまうので避けますが、、
どんな話か興味を持っていただけたでしょうか。
まとめ
「風刺画」などのような、皮肉の効いた表現というのはもともと好きでした。
百田尚樹さんは、政治問題においてやや「主張が強い」と言われているので、書いてあることに単純に流されれないようにする、という意味で注意は必要です。
それでも、政治のことを真面目に考えたことのない方は、読んで見る価値はとてもあります!間違いなく!
この本で、「今の日本って実はけっこうヤバい・・・?」と、考えるきっかけにしていただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!