こんにちはネルです!
今回は「日本再興戦略」という本の重要なポイントまとめをしていきます。
著者は、メディアアーティストとして多方面で活躍されている落合陽一さんです!
この本は、日本の現状を様々な角度で分析し、ITが進歩する現代で日本が成長するためにはどういった戦略を取るべきか解説した本です。
(読了時間は約2時間30分ほどでした)
- 「かつての日本のような成長を再びするにはどうすれば良いのか知りたい」
- 「落合陽一さん独自の日本の捉え方に触れたい」
- 「ITが進歩する世界で活躍する戦略を知りたい」
それでは、ポイントをまとめていきます!
【目次】
「欧米」と一括りにすることはナンセンス
この本では日本の再興について考える上で、アメリカやヨーロッパとの比較が頻繁に述べられています。
ここで落合さんが冒頭で釘をさしていたことが、「欧米というものは存在しない」というものです!
これは落合さんが度々別の本でも発信していることです。
アメリカとヨーロッパは全く別の制度・考え方を持っている
日本人はアメリカとヨーロッパを一括りにして「欧米」と呼び、欧米の制度や考え方を積極的に取り入れようとしている場面が少くないですよね。
しかし、そもそも欧州と米国は国の制度や地理、国民の考え方などは全く別のものです。
これらをきちんと切り離して考えるべきだということですね!
本文では大学を例に挙げています。
日本の大学はもともとの基盤は欧州式ですが、戦後、そこに米式を組み合わせた形になっているそうです。
このように、今の日本は欧州式と米式がごちゃ混ぜになっているため相当ややこしい状態になっているそうですよ・・・。
機械翻訳が使えないのは、人間が対応できていないだけ
続いて、自動翻訳の進歩について触れていた箇所で、とても印象的だったことをまとめてみます。
Google翻訳などを使えないのは、使用者である人間の文法が誤っていることを自覚すべきだと言います。
機械翻訳、特にGoogle翻訳の技術は本当にすごいですよね。
ぼくも使う機会がたまにあるのですが、2、3年前とは比べ物にならないほど翻訳の精度が上がっているように感じます。
あと10年もすれば、たしかに英語を勉強する必要は全くなくなり、英語が母国語ではない日本も活躍の機会が増えるかもしれませんよね。
実は、現段階でも機械翻訳は十二分に使えるものだと落合さんは述べています。
機械翻訳の誤訳は、文の構造が誤っていたり曖昧な単語を多用していることが原因で、誤訳は人間側の問題だと強く主張されていました。
正しい文法で文章を入力できれば、機械翻訳は正確に表現してくれる
機械翻訳技術の発達により、言葉の「曖昧さ」の部分も多少はAIが読み取ってくれるかもしれません。
しかし、前後の文脈からしか判断できないような内容では、いくら技術が進歩しても部分的に切り出した曖昧さのある言葉の翻訳は不可能ですよね。
そのような状況である以上、「訳せない」ということは、考えが頭の中でまとまっておらず、コミュニケーションが適切に取れないことと同義になると言いいます。
「外国語を沢山知っているか」というよりも、
「頭の中できちんと考えをまとめ、正しい文章で人に語ることができるか」という能力が重要になってくるというわけですね。
西洋人は自己ブランディングが上手だということを意識する
西洋人というのは、「自己ブランディング」がとても上手だという武器を持っているということに気づくべきだと言います。
「パリコレ」などオシャレなものは西洋から発信される、という状況はよく考えたら自然ではないですよね。
別に、東洋から新たなファッションが発信されても問題はないはずなのに、最先端な流行は西洋からというイメージが根付いています。
これは、「西洋人が自分たちのブランディングに成功しているから」だというのです!
東洋人はオシャレである、というイメージが世界で普及しても不思議ではない
「東洋はかっこいい」というイメージを世界に普及させ、日本人である僕たち自身もそう思えるような環境を作ることができたら、日本企業は未来の競争にも勝ちやすくなると述べられていました。
ブランディングというテクニックは、成功すると多くの人を盲目的に信じさせることになるので非常に協力で恐ろしいものでよね・・・。
まとめ
今回は「日本再興戦略」という本の重要ポイントをまとめてきました!
今回紹介した箇所のように、「日本再興戦略」という難しそうなタイトルでも、内容はITを中心にした非常に幅広い話に触れられていて、楽しんで読み進めることができますよ!
ただ、世間でよく言われるように、横文字がかなり多いことは確かに否定はできません(笑)
章の終わりに注釈を沢山用意してくれているのですが、その注釈の中身もカタカナ言葉が多くて、そういった言葉が苦手な方は読み切るのにキツイかもしれません・・・。
逆にITなどの情報が好きで、普段から先端技術に関する情報に触れているような人は楽しみながら勉強できると思いますよ!
これからのIT時代を考えるうえで役立つ一冊だと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
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