「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」
この名言は、フランスの哲学者ボーヴォワールが残したものです。
とても印象に残った名言だったので、この名言についてまとめを残していってみます。
参考にした本は、山口周『武器になる哲学』です!
- 女性は「社会的な圧力によって」女性化されているのかもしれない
- 「自分はジェンダーバイアスから自由だ」という思い込みが一番危険
- 常にフラットな視点を心がけるようにすべき
それでは、順番にポイントをまとめていきます!
「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」
「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」という名言を生み出したのが、ボーヴォワールというフランスの哲学者です。
ぱっと聞いて、この名言の意味、わかりますか?
シンプルに言い変えると、
「人は最初から女性として生まれるのではなく、社会的な圧力によって”理想的な女性像”を無理やり強いられるのだ」という意味です。
この名言を生み出したボーヴォワールという人は、今から100年近く前に活躍した人です。
当時、まだまだ女性が社会的に低い立場とされていたときに、女性の可能性の解放を願って様々な行動を起こしたんですね。
そのボーヴォワールが書いた本『第二の性』の冒頭に、この名言が書かれています。
今回紹介したように、名言というのは短い言葉で心に強く突き刺さるため、ときに大変有効なことがありますよね。
男性側がどれくらいジェンダーバイアスに自覚的になれるか
ここで『武器になる哲学』で訴えられていたことが、「社会で実権を握っている男性側が、どれくらいそのジェンダーバイアスに”自覚的”であるかどうか」が、重要なポイントだということです!
今となっては、「女性専用車両」「レディファースト」など、女性がとても優遇されているようにも思えます。
しかし、大企業の幹部たちはまだまだ男性が大半であり、女性がたとえバリバリ働いて上を目指したいと思っても、男性よりも不利であることが少なくないと思います。
そういった「まだまだ残る男性社会」に私達日本人は住んでいるということにもっと自覚的でいないと、完全にジェンダーバイアスを取り除くことができないというわけなんです!
バイアスから自由であるという錯覚には要注意
ここで、本文より引用します。
私たちにまず求められるのは、日本が極めて強いジェンダーバイアスに支配された国であるということ、そしてそのバイアスに我々自身が極めて無自覚であるため、多くの人がそのようなバイアスから自由であると錯覚し、そしてその残酷な無自覚さが、女性の社会進出を妨げる最大の障壁になっているということを心しておくことだ、と私は思っています。
引用:『武器になる哲学』
つまり、男女の権利について問題となっているのは、「真に男女平等が実現できているか」という点以上に、「男女平等が実現できていると”思い込んでいないか”」という点にあるのです!
もし、「日本は男女平等が実現できている」と思っているなら、こういった危険を知った上でもう一度考えてみたいですね!
まとめ
今回は、『武器になる哲学』より、「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」という名言の紹介と、その説明について簡単にまとめていきました!
この短い名言の中にも非常に多くの想いが詰まっていると考えると、大変重みのある言葉に感じますよね!
- 女性は「社会的な圧力によって」女性化されているのかもしれない
- 「自分はジェンダーバイアスから自由だ」という思い込みが一番危険
- 常にフラットな視点を心がけるようにすべき
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!