【就活での会社の選び方】階層分析法(AHP)で、自分の基準を明確にしよう!

就活生や転職先を探している方は、必ずやこんな悩みに直面することはないでしょうか。

「社会には、めっちゃ色んな会社があるけど、どんな基準で選べば良いかわからん。。」

 

就活をしていた自分も、まさにそんな悩みを抱えていました。

 

しかし、大学で学んだ「ある方法」を活かすことで、「会社選びって、こうやって合理的に考えれば良いんだ!!」ということに気が付きました。

 

結論を言ってしまうと、その方法とは、「階層分析法」(=AHP)と呼ばれる手法を使うことです!

 

今回は、この手法を、就活をしている方に向けてわかりやすく紹介したいと思います!

※就活以外にも、「意思決定」が必要などんなことにも転用できるので、ぜひ覚えておいてほしいです!

 

この記事のまとめ
  1. 会社選びは、「階層分析法」を活用する
  2. ポイントは、選択肢の優秀さを「点数化」できること
  3. 頭の中でぐるぐる考えても決められない問題が、合理的に判断できる優れもの!

 

『自分の意見で生きていこう』(画像クリックでAmazonのページにジャンプします)

↑タイトルの通り、「自分の明確な意思をもって行動する大切さ」を気づかせてくれる本です。非常におすすめですよ!!

 

就活でよく陥る悩み

改めて、就活でよくある悩みは、次のようなものですよね。

  • 色んな会社があるけど、選び方がよくわからん。。
  • それぞれ、良いところも悪いところもあるんだよなー。そこから「1つだけ」なんて選べない・・・。
  • そもそも、自分がどんな働き方を目指しているのかすら、分からなくなってきた。。

 

重要な意思決定をしようとしている方は、ほぼ間違いなく直面する問題だと思います。

 

そもそも、選択肢を比較するときに難しいのが、「案①も案②も、互いに異なる良い部分があるから、決められん!!」ということですよね。

 

このように、「選択肢にそれぞれの良さがある」うえに、「自分の選択基準もよく定まらない」といった状況に適している手法が、「階層分析法」(=AHP)と呼ばれるものです。

 

階層分析法(AHP)とは

では、この階層分析法(Analytic Hierarchy Process)とは何か、紹介していきます。

階層分析法(かいそうぶんせきほう)は、意思決定における問題の分析において、人間の主観的判断とシステムアプローチとの両面からこれを決定する問題解決型の意思決定手法。

(引用:Wikipediaより)

これだけだと何を言っているのか分かりづらいですよね笑

 

一言でいうと、「感覚的な比較する基準などを、”数値”に置き換えることで、合理的に物事を判断しよう!」という手法です。

言葉だけで説明するとややこしくなってしまうだけなので、、早速「会社選び」の例を使ってご説明します!

 

就活での「会社選び」に当てはめると・・・

それでは、早速この手法を「会社選び」に当てはめて使ってみましょう!

ステップとしては以下の手順を踏むことになります。

 

【「階層分析法」を使った、会社選びの方法】

  1. まず、自分が会社選びで大事だと思う「要素」をすべて書き出す
  2. 1で出した要素それぞれに、合計値が100となるように、「重み」を割り振っていく
  3. 次に、候補となっている「会社」をすべて書き出す
  4. 候補の会社それぞれに、1の要素を「何%」満たしているか、0~100の点数をつける
  5. 【事前準備は完了したので、計算!】各会社で、要素の重み×それぞれの点数を計算して、会社としての合計値を出す
  6. 合計値が一番高かった会社が、今の自分にとって、「最良の会社」と判断できる!

 

では、例を使ってご説明してみます。(分かりやすくなるように、架空の設定にしています。)

 

1.まず、自分が会社選びで大事だと思う「要素」をすべて書き出す

では、大事にする基準は、「A:給料」「B:休みの多さ」「C:仕事内容がわくわくするか」の3つだとします!

(もちろん、基準は何個でも構いません!)

 

2.1で出した要素それぞれに、合計値が100となるように、「重み」を割り振っていく

では、重みを振っていきます。

自分は、「A:給料」より、「B:休みの多さ」、さらに、「C:仕事内容がわくわくするか」が一番重要だな~という感じです。

 

そこで重みを振っていくと・・・

  • 「A:給料」:20%
  • 「B:休みの多さ」:30%
  • 「C:仕事内容がわくわくするか」:50%

としました!

(給料多めにほしいですが、仕事が楽しいという価値観の方が重視気味ですね!)

 

3.次に、候補となっている「会社」をすべて書き出す

じゃあ、次は、候補の会社をあげます。

例では、2社で迷っているとして、「X社」「Y社」とします。

 

  • X社:給料が高いが、休みが少ない。仕事内容はそこそこ。
  • Y社:給料がそこそこ高いが、休みはほぼなし。仕事内容はめっちゃ楽しそう!

こんな特徴があるとします。

 

4.候補の会社それぞれに、1の要素を「何%」満たしているか、0~100の点数をつける

では、「X社」「Y社」に、それぞれ「点数」を振っていきます。

 

振り返ると、比較基準は以下の3つでした。

  • 「A:給料」:20%
  • 「B:休みの多さ」:30%
  • 「C:仕事内容がわくわくするか」:50%

 

これに対し、以下にように点数をつけました。(各項目は、0~100で点数付けしてくださいね!)

会社 A:給料 B:休みの多さ C:仕事内容
X社 80 30 60
Y社 65 5 90

 

5.【事前準備は完了したので、計算!】各会社で、要素の重み×それぞれの点数を計算して、会社としての合計値を出す

では、重みをつかって、「会社それぞれの合計値」を計算します!

 

【先程当てはめた数値】

A:給料 B:休みの多さ C:仕事内容
X社 80 30 60
Y社 65 5 90

↓(重みを掛け算)

【重みを掛けた後の数値】

A:給料

(重み:20%)

B:休みの多さ

(重み:30%)

C:仕事内容

(重み:50%)

【合計点】
X社 16点 (=80×20%) 9 30 55
Y社 13点 15 45 73

 

これで、事前準備はすべてOKです!!

 

6.合計値が一番高かった会社が、今の自分にとって、「最良の会社」と判断できる!

見たかったのは、各会社の「合計点」です。

 

今回、「X社:55点」「Y社:73点」となっていますね。

・・・よって、Y社の方がX社より自分にあっている会社である、と数値的に判断ができました!

 

今回の結果の振り返り&階層分析法はすごい!と言える点

ここで面白いのが、このY社の73点という点数は、「自分の希望のうち73%を満たしている会社である」と意味しているところです。

 

そして、給料と、休みの多さではY社に勝っていたX社。

比較基準3つのうち、2つがY社に勝っていたわけですから、ただ”なんとなく”比較して決めてしまうと、「X社の方が良さそう・・・?」と考えてしまいがちですよね。

 

しかし、数値的に分析した結果、「Y社のほうがX社より自分にあっている」という結果となりました。

そればかりか、X社が55点、Y社が73点なので、割と大きな差でY社が良いということになったんですね。

 

この結果で大きく効いているのが、「ステップ2」でおこなった「重みづけ」なんです。

今回、「A:給料」「B:休みの多さ」「C:仕事内容がわくわくするか」と3つの基準を挙げましたが、その中でも、「Cの重みが、Aの重みの2倍以上ある」という判断を先にしていました。

つまり、給料が高いことよりも、仕事内容の方が2倍以上重視する、としたわけですね。

 

この「主観的な重み」が、きちんと今回の結果に反映されているわけなんです。

だからこそ、唯一「C:仕事がわくわくするか」でX社に勝っていたY社が、最終的にベストな会社となったわけです。

 

まとめ:自分の意思を「数値化」することが重要

以上が、「会社選びに迷った際に、数値的&合理的に判断する方法」の紹介でした。

ここまで読んでいただき、納得感を得ていただけたでしょうか、、?

 

会社選びのように、「正解がなく」「個人の感覚で決めるしかない」問題については、頭の中でぐるぐる考えていても、残念ながら永遠に答えは出ないものです。

 

こういう場合にこそ、今回ご紹介した「階層分析法」を使うことで、明確に選択肢の比較ができるので、自分の考えをしっかりとまとめることができるはずですよ。

実際に私も就活でこの方法を活用し、3社を比較したうえで今の会社に入社し、今は(この方法を使ったおかげか?)非常に楽しく仕事生活を送っております!

 

何よりも、「あれだけ合理的にじっくり考えて決めた会社だから」という気持ちが常にあるため、自分の決断に自信も持てています

一人でも多くの人が、この方法によって、悩みを解決してくれたら嬉しいです!

 

この記事のまとめ
  1. 会社選びは、「階層分析法」を活用する
  2. ポイントは、選択肢の優秀さを「点数化」できること
  3. 頭の中でぐるぐる考えても決められない問題が、合理的に判断できる優れもの!

 

『自分の意見で生きていこう』(画像クリックでAmazonのページにジャンプします)

 

この方法に対し、疑問点などあれば、いつでも問い合わせフォームからご質問をください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。