こんにちはネルです!
今回は、「【雨男・雨女は本当にいるのか】答えはNO!「確証バイアス」が影響しているだけ!」というテーマで話をまとめていきます!
参考にした本は、池谷裕二『ココロの盲点』です!
- 自分の説に合うことの方が強く印象に残ることを「確証バイアス」という
- 雨男・雨女と思い込んでいるのもこのバイアスが影響しているだけ
- 差別や偏見にも繋がりかねないので注意すべき
それでは、順番にポイントをまとめていきます!
雨男・雨女は本当にいるのか
「私って本当に雨女なんです」
こういったことを冗談ではなく、本気で思っている人は意外と少なくないですよね。
ここで気になるのは、「雨男・雨女は本当に存在するのか?」といった点です。
・・・答えは、もちろん「いない!」ということになります(笑)
冷静に考えても、その人がいるかどうかで天候が左右されるなんて、到底ありえないことです。
それにも関わらず、実際に自分のことを本気で雨男・雨女と思い込んでいる人は多い。
こういった状況がなぜ起きるのでしょうか。
それは、「確証バイアス」という人間の心理が関係しているのです!
確証バイアスとは
「確証バイアス」とは、「自分の都合の良いものだけ信じ込んで、逆に自分の意見に一致しないものは無視する」という心理効果のことです。
たとえば、血液型占いや動物占いを見て、「そういった面は自分にめっちゃ当てはまる!」と感じるのは、この確証バイアスが影響している可能性が高いです。
実際にはその占いの中で「自分の性格に一致する部分だけ」を取り出して見ている、という事実があったりするんですよね。
占いは様々なことを言っているにも関わらず、当てはまらないものは無視して当てはまるものだけ意識して読み上げたら、そりゃ「当たってる!」となりますよね!!
人間にはこういった「自分の都合の良い情報だけ意識してしまう」という性質が多かれ少なかれあることがわかっているのです。
雨男・雨女は確証バイアスにはまり込んでいる
ここまで読んできてわかった人も多いと思いますが、雨男・雨女はこの確証バイアスが影響している典型的な例です。
旅行に行った日が3日とも連続で雨が降るなど、”偶然”その人が外出すると雨ばかり降ったとします。
するとその人はこう思います。
「もしかしたら私って、雨女かもしれない・・・」
一度本気でこれを思ったら、あとはもう「確証バイアス」が悪い影響を及ぼします。
実際に、外出先で晴れている日も普通にあるにも関わらず、偶然雨が降った日のほうが強く印象に残ります。
まさしく、晴れの日は無視して、雨の日だけを記憶に残していくのです。
すると、ますますその人は「私って、やっぱり正真正銘の雨女なんだ・・・」と思うわけです。
人間に「差別」や「偏見」が生まれるのはこのバイアスが1つの要因
そしてこの確証バイアスは、”他人への判断”にも同じような影響を及ぼします。
たとえば、以下のようなことがよく言われますよね。
- 田舎の人は親切だ
- 満月の夜は出産が増える
- 暗闇で本を読むと目が悪くなる
これらのことも、実際にそうなった事実が強く印象に残り、ますますその説を自分の中で強固なものにしていきます。
そして厄介なことに、これらの確証バイアスは以下のような悪い例も生んでしまうんです。
- 「これだから片親の奴はこうなんだ・・・」
- 「やっぱり中国人はこういう行動をするんだ・・・」
社会的通年は修正されにくいものです。先入観をもって世界を眺めるという、この脳のクセは無視できません。なぜなら「だからB型は〇〇なんだよ!」「やっぱり女は・・・」「どうせ黒人は・・・」といった類型化に発展して、偏見や差別の感情を生むことがあるからです。
(本文引用)
冷静に考えると不自然なことでも、「確証バイアス」によって事実が歪められて自分の記憶に影響してしまう。
この確証バイアスがいかに危険なものであるかを知っておくだけでも、こういった不合理な判断をわずかでも防げるはずです!
ぜひ、覚えておいてくださいね!
まとめ
今回は、『ココロの盲点』より、「【【雨男・雨女は本当にいるのか】答えはNO!「確証バイアス」が影響しているだけ!」というテーマで話をまとめていきました!
差別や偏見は「確証バイアス」により、どんどん強固なものになってしまうという事実だけでもぜひ認識しておいてくださいね!
- 自分の説に合うことの方が強く印象に残ることを「確証バイアス」という
- 雨男・雨女と思い込んでいるのもこのバイアスが影響しているだけ
- 差別や偏見にも繋がりかねないので注意すべき
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!