こらからは、「消費の量」より経験の「質」が重視されるようになる。
ある本のこの一文が、自分の胸に”どんぴしゃり”と突き刺さりました。
これまでは、給料が高く周りに威張れる仕事が人気の時代が続いてきました。
しかし、これからの時代は給料ではなく、どういった仕事ができるか、仕事以外の時間でどんな楽しいことができるか、という点が何よりも重視されるようになる。
そういう個人的な思いを、更に強固にしてくれた一文でした。
今回は、そんな話についてまとめていってみます!
- 今は、時間さえあれば、娯楽はいくらでもある
- 嫌な仕事でお金を稼ぐより、楽しい仕事で時間にゆとりのある仕事が、重視されつつある
- これからの仕事の探し方は、給料より「やりがい」や「時間」に目を向けてみるべき!?
※今回参考にする本は『WORK SHIFT』です。
ちなみに、この本は、数年前人気になった『LIFE SHIFT』の「前編」と呼ばれるような本です。
ぜひ、今回の話に興味がある方は、上記の本2冊を順番に読んでみることを強くおすすめします!
今の若者が幸せを感じる瞬間とは
まず最初にあなたに聞きたいことがあります。
「最近、何をしている時間に喜びを感じますか・・・?」
もちろん、人によって様々な答えがあると思います。
この問いについて、おおよそ30年以上前は、こういった答えが多かったのではないでしょうか。
- 稼いだ給料を使って、家族で旅行に行っているとき
- 仲の良い友人と、飲みに行っているとき
- 大好きなマイカーで、週末のドライブに行っているとき
一方で、今の若者に同じ質問をすると、どういう答えが返ってくると思いますか?
私も20代の1人ですが、きっと以下のような答えが多いはずです。
- 家でゲームをプレイしているとき
- 恋人と一緒にYouTubeを見ているとき
- Netflixの好きなドラマを、お酒を片手に見ているとき
今は、ネットさえ繋がっていれば、味わいきれないほど多くの楽しみを得られる時代です。
だからこそ、こういった「余暇時間の過ごし方」も大きく変わってきていると、肌感覚で強く感じています。
あなたも、この数年の大きな変化を目の当たりにして、納得できるのではないでしょうか。
それでは、一体ここで何を言いたかったのか。
それは「娯楽自体に、費用がほとんどかからない」ということです。
今は、「時間」さえあれば娯楽は無限にある時代
では次に、費用がほとんどかからないことで、何が言えるのでしょうか。
「時間さえあれば、たとえお金がなくても、幸せな時間を楽しむことができるようになった」ということです。
ここで、最初に挙げた30年前の娯楽を改めて見てみましょう。
- 稼いだ給料を使って、家族で旅行に行っているとき
- 仲の良い友人と、飲みに行っているとき
- 大好きなマイカーで、週末のドライブに行っているとき
これらの共通点としては、その全てで「お金が必要」という特徴です。
仕事で夜遅くまで残業し、頑張って貯めたお金で、週末に豪遊する。
それが、娯楽の中心だったわけです。
でも、今の若者は全然違います。
娯楽自体はネット世界で済むためお金がかからない。
ということは、苦しいことをしてまでお金を稼ぐメリットが非常に薄れてきてしまっているんです。
なんといっても、”時間さえあれば”いくらでも楽しみを見つけられる時代。
「お金よりも時間が欲しい」
今後ますますネットでできることが増えていくに従って、そう感じる人はどんどん増えていくはずです。
給料を沢山得たところで、幸せには直結しない
一方で、
「でも、自分はやっぱり、バリバリ働いてお金を稼ぐことに喜びを見出したい」
そう感じる人もいるでしょう。
もちろん、真にそう思えている人なら問題はありません。
しかし、「バリバリ働いてお金を得ること=幸せ」というのは、本当に自分で考えた幸せなのでしょうか。
もしかしたらそれは、「テレビやネットなどの偏った情報によって、そういった価値観を植え付けられている」という可能性もあるわけです。
『WORK SHIFT』には、こんな面白い記述もありました。引用します。
給料が二五%アップすれば、職業生活に対する満足度が高まり、もっと給料を上げてもらうために全力を尽くすはずだと思うかもしれない。しかし実際には、給料が二五%増えても幸福感や仕事への満足度が高まるわけではない。
(Kindle位置:349)
いろいろな本でよく紹介されている事例なのですが、
「給料の多さによって得られる幸福度は、ある程度の給与を超えると、ほとんど変化しなくなる」
ということがわかっています。
つまりここで言いたかったのは、「お金を増やすことで幸せになると考えるのは、単純に考えすぎなのでは?」ということです。
仕事選びで失敗しないために
さて、ここまでで、
- 最近の娯楽はお金を使う必要がないこと
- お金よりも時間を欲する人が増えていること
- お金を沢山得ても、それが幸せに結びつくとは限らないこと
をまとめてきました。
この話をもとに、あなたに伝えたいのは、
「仕事を選ぶ際は、お金よりも時間を優先することのほうが幸せになるかもしれない」
ということです。
娯楽に費用がかからない以上、最低限のお金さえあれば、人はこれまで以上に幸せに生きられるようになりました。
さらに、時間さえあれば、自分の好きなことに打ち込めるようになります。
もっというと、これまでは「この仕事は給料が低いから、本職にはできない・・・。」と諦めていたような方も、変わるはずです。
たとえお金がなくても十分な幸せを得られる世界だと、
「たしかに給料は低いけど、休みの日は家族でNetflixを見ることが十分な幸せだし、何よりも、仕事自体が好きでやっていることのため、毎日が充実している」
なんて素敵な人生を送れる人が、どんどんと増えてくるはずです。
あなたが、「この仕事はあまり好きではないけど、社会的ステータスが高いし、給料も高いから続けよう・・・。」なんて考えているなら、
もしくは、「こういった職にめちゃくちゃ興味があるけど、給料が低いから心配だ。。」なんて考えているなら、
この、「給料やステータスではなく、時間や仕事で得られる楽しさ・経験を重視したほうが幸せになれる世界」になりつつあることを、今一度思い出してみてほしいと思っています。
- 今は、時間さえあれば、娯楽はいくらでもある
- 嫌な仕事でお金を稼ぐより、楽しい仕事で時間にゆとりのある仕事が、重視されつつある
- これからの仕事の探し方は、給料より「やりがい」や「時間」に目を向けてみるべき!?
こういった変化についてよく考えるためにも、本書で良質な「考えるヒント」を得られます。
発行年は古いので、たまに情報が古いものもありましたが、それを差し引いても、非常に考えさせられる情報が満載です!
Kindleとかだと、最近頻繁に半額セールとかやっているようなので、ぜひチェックしてみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!