「日本はここ何十年と経済成長をしていない」
「日本は衰退していく一方だ。」
こんな話を、ネットでよく見るようになりました。
たしかに、アメリカや中国などの大国と比べてしまうと日本は経済成長はしていない。
・・・でも、「経済成長していないことが、果たしてNGなのか?」ということを考えました。
そういった疑問について、まとめていきます。
- 日本は長い間、経済成長をしていない。
- だが、人類の目的は「幸せに生きること」であって、経済成長はあくまで1手段に過ぎない
- 幸せに生きるためには、仕事そのものがワクワクするものでないと悲しい世の中になる
経済成長を目指すことが全てではない
ニュースを見ていると、「日本はGDPが伸びていない。経済成長をしない。給料も増えない」という話をよく聞きます。
そういう情報ばかりを一方的に浴びてると、
「日本はお先真っ暗や・・・。」
なんて、ついつい思ってしまいがちですよね。
でも、色々な本を読んではっと気付かされたことがあります。
それは、「経済成長をすることが、全てにおいて重要なことなのか?」という考え方です。
言い換えると、「経済成長”以外に”、日本は目指すべきことがあるんじゃないの?」というお話です。
目指すべきは、経済成長ではなく「幸福度」の増大
ここで、一度冷静になって振り返ってみます。
「あなたは何のために生きてるんですか?」と問われて、
「はい、ぼくは国の経済成長のために生きています!!」
なんて答える人がどれくらいいるでしょうか。
・・・たぶん、ほぼ0ですよね(笑)
99%の人は、「自分や家族、周りの人達が”幸せ”になることです。」というシンプルな答えが浮かぶはずです!
この「幸せになること」が、最大の目的なんです。
つまり、「経済成長」は、あくまで「手段」でしかない。
ここが非常に重要で忘れられがちなポイントです。
「いやいや!経済成長をすれば、給料が増えて、好きなことができるっしょ。」
と思うかもしれませんが、その経済成長はあくまで「1手段」なだけであって、他に手段はあるはずなんですね。
幸福度を増大させるには、「仕事そのものを楽しく」する必要がある
一方で、最大の目的である「幸福度の増大」のために、「みんなが働かずに好き勝手やればいいじゃん!」とは決してなりません、、。
理由は単純です。生活物資がなくなってしまうからですね。
つまり、「経済成長が目的」ではないにしても、人が生きていくためには、(少なくとも今の世界では、)皆が働いて、お互いを支え合わないといけないわけです。
人の目的が「幸福度の増大」である一方、生きていくためには「働かなくてはいけない」。
そうなった場合にやることは、「仕事そのものを楽しくし、働くことそれ自体の喜びを増大させる」ということが、目的達成の一番の近道になると思うんです。
私たちの社会は、古代以来、人類が長らく夢み続けた「物質的不足の解消」という宿願をほぼ実現しつつある。
(中略)
私たちを苛み続けた「無限の上昇・拡大・成長」という強迫から開放された社会を、どのようにしてより豊かで瑞々しことがいものにするかを構想し、活動することが私たちに残された次の使命。
(引用:『ビジネスの未来』p.21)
つまり、この記事で考えたかったのは、
「日本が経済成長をしていない」ということを嘆いて解決策を模索するのではなく、
「日本人がもっと幸福になるために、いかに仕事を楽しくするか?」ということに、焦点を当てるべきだということです。
今回は、そんな話をまとめてみました!
すべての人間は、幸福になることができます。しかし、これは「すべての人間は幸福である」でないことは、理解しておかねばなりません。行為のレベルであれ、あるいは存在のレベルであれ、自分は誰かの役に立っていると「感じる」こと、つまり貢献感が必要なのです。
(引用:『嫌われる勇気』 Kindle位置:3,233)
まとめ
この記事で伝えたかったことをまとめると以下のとおりです。
- 日本は長い間、経済成長をしていない。
- だが、人類の目的は「幸せに生きること」であって、経済成長はあくまで1手段に過ぎない
- 幸せに生きるためには、仕事そのものがワクワクするものでないと悲しい世の中になる
今回参考にした本は以下です!
「人類は”高原社会”へと軟着陸しつつある」というキーワードをもとに、人類が目指すべき社会を思い描いていて、非常にワクワクする本ですよ!
また、定番の『嫌われる勇気』からも最後に一部引用をしました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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