こんにちは、読書ブロガーのネルです!
最近、「歴史」の本をいくつか読んでみて、ふと気づいたことがあります。
それは、「日本の会社はなぜ、生産性が低いのか?」です。
その理由が、「日本の会社は、”社会主義的”だから。」だと気づきました。
今回は、この内容について自分の意見をまとめていってみます!
- 日本の会社は「社会主義的」である
- つまり、報酬が「平等」になるように設計されている
- すると、「過ごしやすい環境」は手に入るが、経済発展がしにくい
日本の会社の生産性が低い理由
普段から、「日本は生産性が低い国だ!」とニュースで騒がれ、問題視されているのを目にしますよね。
「日本は生産性が低い」という部分に関して、サラリーマンの大半は「その通り!!」となると思います。
人によっては、首がもげるぐらい強く同意できるのではないでしょうか。(笑)
じゃあ、その生産性が低い理由は何か?
そういう議論になったときに、たとえば以下の意見が出てくると思います。
- 日本は、何をするにしても上司の承認が必要でスピード感がない!
- ハンコ文化で、紙を印刷する必要があり無駄・・・。
- 仕事をしない年配の方々がいつまでも居座り、忙しい若手の仕事に口出ししてくる
これを書いていて、サラリーマンの自分も悲しくなってきました・・・(笑)
これらの意見は、どれも「正しい」と思います。
つまり、こういった「生産性を下げている仕事上の問題」が全てなくなれば、今より遥かに日本の会社は生産性が高くなるはずです。
・・・じゃあなぜ、みんなが問題視している課題が山積みなのに、それが「放置」されているのでしょうか?
そう考え、さらに理由を深掘って行き着いたのが「日本の会社が、社会主義的な構造だから」ということです。
社会主義とは?
「日本の会社は社会主義的だ。」と言いましたが、そもそも「社会主義」とは何でしょうか。
「社会主義?ああ、なんか学校で習ったことがある気がするわ。」
そう思う人もきっと多いと思います。
自分も歴史に興味をもつようになる最近までは、同じ状況でした(笑)
そこで、「社会主義とは何か?」を噛み砕いてお伝えします、
社会主義とは、以下のような「考え方・政策」のことです。
「全ての人が平等で、格差がない状態を目指そうぜ!!」
この理念のもとで、つい最近まで存続していた「国」があります。
それが、「ソ連」です。
ソ連は、国民が作ったあらゆるものを一旦全て回収し、全員に平等分配する、というシステムで運営がされていました。
社会主義の問題点=日本企業の問題点
このソ連も、一時期はアメリカと並ぶ超大国となっていた時期がありました。
しかし、1990年頃に「もう俺らの国は、やっていけない。。。」と宣言して、「国が崩壊」したんですね。
ソ連が崩壊した理由は簡単で、「みんなが、テキトーに働くようになったから」です。
改めて社会主義とは、「みんなが平等に」という考え方のことです。
「みんなが平等に」とは、つまり、「どれだけ頑張っても、報酬は均等にするよ。」ということです。
このルールの中にいると、人はどうなるか?”リアルに”考えてみてください。
「頑張ってもサボっても給料が一緒なの?」
→「じゃあテキトーに働いたほうが得じゃん!!」
このようにみんなが考えるようになると、容易に想像がつきますよね。
実際にソ連では、「みんなが真面目に働かない状態」に陥り、国の経済力がじわじわ下がっていき「滅亡」したわけです。
・・・ここまで話を聞くと、「おやおや?」となりませんか。
そう、「頑張ってもサボっても給料が一緒」とは「日本の会社」が採用しているルールなんですね。
「仕事をサボっている人」と、「会社で活躍している人」。
会社に貢献している量に何倍もの差があったとしても、年齢が同じであれば「ほぼ給料は同じ」となる。
この点で、「日本の会社も社会主義だ。」と言えます。
そして、頑張っても給料が同じであれば、「わざわざムリして生産性を上げるメリットがどこにあるの?」と大半の人が考えるのは当然のことです。
そうして、会社に無駄な業務があっても、「楽な仕事をできてラッキ~」なんて思う人が出てきて、改善されずに放置されてしまう。
こんな状況を生み出しているんですね・・・。
まとめると、「日本の生産性が上がらないのはなぜ?」に対する答えは、「日本の会社が社会主義で、生産性を上げる必要がないと考えている人が大半だから」です。
「平等な住みやすい状態」か「経済発展」か
ここまでで、「日本の会社は社会主義を採用している以上、生産性は上がりづらい構造にある。」とまとめてきました。
ここで最後に付け加えておきたいのが、「日本の会社が社会主義的な状態であることがNGだとは、言い切れない。」ということです。
というのも、日本の会社が給与面で平等であるというのは「あるメリット」もあるんですね。
たとえば、「会社内でギスギスした雰囲気を生み出しにくい。」というメリットです。
考えてみてください。
もしも、「これからは、成果に応じて給料が何倍も変わります。」というルールが採用された場合、どういった状態になるでしょうか。
おそらく、皆がライバルとなり、「利益になりそうな仕事の奪い合い」が発生。ギスギスした状態となってしまうと思います。
つまり、社会主義的な体制だからそ、社内では強い競争は起こらず、メンバーの関係が良好な会社が多い(?)ということも言えるわけです。
実際に、「外資系企業」と呼ばれる会社の一部は「完全歩合制」を取っているところがありますが、社内でも競争が激しく仕事のストレスも強すぎるため、「数年追っただけで鬱になる。」なんて表現する人もいえるほどです。
何が言いたいかというと、日本は生産性の低さという代償を払って、平等で安定した社内の環境を獲得しているという面もあるわけです。
言い換えると、「平等な過ごしやすい状態」を取るか、「経済成長」を取るか、この選択の中で、日本は前者を選択している、と言えます。
だからこそ、生産性が低いという問題はある意味、仕方がないことなんですね、、。
まとめ
今回は、「日本の会社はなぜ、生産性が低いのか?」という理由として、日本の会社が「社会主義的」な構造だから、ということをまとめてきました。
- 日本の会社は「社会主義的」である
- つまり、報酬が「平等」になるように設計されている
- すると、「過ごしやすい環境」は手に入るが、経済発展がしにくい
事実として、日本の会社は社会主義的な構造を取っていて、ソ連のように崩壊せずに、なんとか維持できている企業も多いです。
そう考えると、「なんだかんだ言っても上手に運営をしている」と見ることもできます。
一番良いのは、「過ごしやすい環境」を維持しつつ、「経済発展」も獲得することですが・・・
それを達成する良い方法が見つかっていないのが現状なんだと思います。
最近興味を持った「歴史系の本」を読むことで、今回はこんな気づきを得ることができました。
また気づいたことや意見などがあれば、ぜひ皆さんからのコメントもいただけますと嬉しいです!
資本主義や社会主義について、下記の本から考えるきっかけを得たことで、今回の記事を書くことに繋がりました。
私のような「歴史に知識があまりない人」でも、非常に読みやすい本なのでぜひ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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