こんにちはネルです!
今回は、【なぜ「最近の若者は元気がない」と大人は感じるのか】というテーマで話をまとめていきます!
参考にした本は、山口周『ニュータイプの時代』です!
- 今の若者は「意味」がないとモチベーションが上がらない
- 「モノが希少で意味が充足」から「モノが充足して意味が希少」という時代に変わった
- がむしゃらに頑張る、という発想は若者が一番苦手とするもの
ちなみに、この本は先週出たばかりの新刊本で、早速購入して読み切りました!
現状を分析しつつ「社会心理学」や「哲学」をふんだんに使った本で、とても読み応えがあり大満足です!
ぼくの超お気に入りの山口周さんの本はどれも非常に中身が濃く、「読んでいて深く考えさせれる」ものばかりなので、皆さんにも強くオススメします!
それでは順番にポイントをまとめていきます!
なぜ「最近の若者は元気がない」と大人は感じるのか
「最近の若者はエネルギーが足りんのだ!」
こう感じている大人の方は多いのではないでしょうか。
自分も、1人の”若者”としてこのように思われているだろうな、と感じることは少なくありません(笑)
では、なぜ最近の若者は元気がないと感じるのか。
それは、「今の若者は、”意味”を感じないと行動しないから」です!
以下に詳しく解説していきます。
モノが溢れていて「意味」が枯渇している時代
今の年長者が若者だった1980年までの時代は、「便利なモノを大量につくる」という純粋なものづくりの時代がずっと続いてきました。
こういう時代では、「モノ」が希少であって、そのモノを作ることが「働く意味」にも大きく繋がっていたんです。
つまり、モノが希少で、意味は満ち足りている状態でした。
一方、現代はモノはそこかしこに溢れていますよね。
そのため、「モノ」は充足しているのですが、今度は「働く意味」というのが失われつつあるんです。
「人が生きるために十分なモノは溢れているのに、わざわざ頑張って働く意味はあるのか?」
こういう姿勢が今の若者の考え方だというのです。
若者は常に「その時代に足りないもの」を求める
つまり、いつの時代にあっても、その時代の「若者」というのは、常に「その時代に足りないもの」についてハングリーなだけだということです。モノが過剰に溢れる一方で、意味が枯渇している社会にあって、若者が「モノ」に対してハングリーになれないのは当たり前のことです。
引用:山口周『ニュータイプの時代』
本書では、この「モノ」と「意味」の時代ごとのバランスについて、詳しく解説されていました。
これまでの人類が歩んできた「モノを満たしたい」という欲求は終わり、「何か意味のあることをやりたい!」という欲求にシフトしてきているんですね。
実際にイギリスの若者を対象にしたある調査では、職選択のアンケートで以下のような結果が出ているそうです。
- 高い給料をもらうよりも人のためになる仕事がしたい=44%
- 勤務先が社会に貢献していると働く意欲が増す=36%
年長者の方からしたら、信じられない結果かもしれません。
高い給料が若者にとってそこまで魅力的にうつらなくなっているのも、「モノが十分に溢れているから」だということですね。
ひたすらに頑張るという発想の有無
ここまでで、「今の若者は”意味”を求める」という話をしてきました。
したがって、年長者が「今の若者は元気がない」と感じるのは、これまでの日本がやってきた「モーレツに頑張る」という考え方が若者には全く合わないからなんです。
そして今の若者は決して元気がないわけではありません。
働く意味や行動する意味が見出したときはむしろ、誰よりも全力で打ち込むエネルギーを持っているんです!
こういったことから、これまで給料や社会的地位の高さで採用の人気をかっさらってきた企業が軒並み弱くなってきていることも納得できますよね。
そして、スタートアップのような「高い目標」がある企業の方が優秀な人材が流れやすい、という現状も、こういった若者の考え方が大きな要因となっているんですね!
今の若者を上手に動かすためにも、行動の「意味」を与えてやると、これまで以上に高い成果を発揮してくれる可能性は十分にあります。
年長者と若者がお互いに持っている価値観を尊重しあえるような社会にしていきたいですね!
まとめ
今回は、『ニュータイプの時代』より、【なぜ「最近の若者は元気がない」と大人は感じるのか】というテーマで話をまとめていきました!
今の若者を上手に扱うためにも、高い報酬や地位で釣るのではなく、目標をクリアに高く掲げてモチベーションを鼓舞する技術が必要、ということをぜひ覚えておいてください!
- 今の若者は「意味」がないとモチベーションが上がらない
- 「モノが希少で意味が充足」から「モノが充足して意味が希少」という時代に変わった
- がむしゃらに頑張る、という発想は若者が一番苦手とするもの
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!