「思考力がある、ない」とか言うけれど、ちきりんが思うには、大事なのは「どれだけ考えたか」、つまり「思考の量」です。「思考力の高い人、低い人」がいるのではなく、「ナンも考えてない人」と「すごく考えてる人」がいるだけ。
(ちきりん『多眼思考』 Kindle位置:204)
いきなり引用文ですが、この言葉、めっちゃ響きました!
ちきりんさんは、超人気ブロガー・著者として有名で、「思考力」がとてもあるとして、絶大な支持を得ています。
そんなちきりんさんが言ったのが、この言葉。
「思考力なんてないですよ。あるのは、何も考えていな人か、普段からよく考える癖があるか、の違いだけです。」
これを読んで色々考えさせられることがあったので、記事にしてみました!
思考力ではなく、思考の量の違いだけ
ちきりんさんは、よく「何で物事をそんなに深く考えることができるんですか?」と聞かれるそうです。
実際にぼくも、ちきりんさんの本やツイートを見て、「この人はなんて深い思考ができる人なんだ・・・」といつも感心しています。
そんな方々に向けて語ったのが、「思考力なんてものはないですよ。」ということ。
大事なのは、「思考の量」であり、つまり、「普段から何も考えていない人達」と「よくよく考えを巡らせている人」の2種類がいるだけ、だと言っているんですね。
これは逆に言えば、「誰でもきちんと自分の頭で考えれば、深い思考はできますよ。」というメッセージと捉えることもできますよね。
得た情報にただただ流される人達
これは、自分も日頃から気をつけているのですが、テレビや新聞・ネットニュースなどの情報をそのまま鵜呑みにしている人って、めちゃくちゃ多いのではないでしょうか。
政治や何らかの事件に対し、一見自分なりの意見を持っているように見えて、実はそれは「どこかの誰かが言っていた意見」であったりします。
それを、(意図してか、意図せずしてか、)さも自分の意見のように語ってしまう。
こんなことって、とても多いんですね。
これこそまさに、自分の頭で考えていない証拠、思考をしていない証拠であるわけです。
思考をきちんとしている人、そういう癖が既についている人は、「こういうニュースが流れているけど、これって〇〇ということではないか?」「だとすると、次は△△ということに繋がるんじゃない?」と、数珠つなぎのように思考を深めていくことができるのでしょう。
自分も偉そうなことは一切言えませんが、そういうふうに物事を捉えられるようになりたい、という意識は持つようにしています。
自分で思考する癖をつけるためにも、常に「その意見は本当に自分の頭で考えたことなのか?」と問う姿勢は忘れてはいけないことだと思うんですね。
本を読むこと≠考えること
また、同じような視点で最近気をつけているのは、「本を読むことと、考えることはイコールではないな」ということです。
読書をしていると、色々な情報・頭の良い人達の思考が自分の頭にも入ってきます。
すると、そういった情報をただ得ているだけにも関わらず、自分自身が深い思考をできている、とつい勘違いしてしまいがちなんですね。
実際に本を読んでいていて、「な、なるほど!賢いな~!」と文章に感激することは多々あります。
が、じゃあそこから自分ごとにきちんと落とし込んで、何かを考えたかというと、「なるほど止まり」で、次に何も繋がっていない、なんてことが多々あるわけです。悲しいですが。
本を読むときでも、「この話って今の仕事の〇〇という部分に活かせるんじゃないか?」とか、「いや、この文は論理的に矛盾している!」とか、そういった知的態度を常に持つべきなんですね。
こういったことを、今回のちきりんさんの言葉で考えさせられました。
まとめ
ちきりんさんの思考系のツイートでもう一つとても好きなのがあります。
今、5分かけて話したことは、いったい何時間かけて考えたことなのか? ってのが話してておもしろい人とそうじゃない人の差だよね。5分考えたことを5分話す人と、100時間考えたことを5分話す人がいるんだもん。おもしろさが違ってあたりまえ。
(ちきりん『他眼思考』 Kindle位置:223)
話が面白いかどうかというのも結局、「その話の前に、一体何時間考えていたものなのか?」という点に限るということなんですね。
他者からちらっと聞いた話、今ふと思った話も、時には面白いです。
しかし、「ずっと考えてきたけど、俺はやっぱりこれは〇〇だと思うんだよな~。」なんて、深い話をされる時のほうが、「お、なんか面白い意見じゃん!」なんて、なったりしませんか?
日常生活をしていても、本を読んでいるときでも、とにかく「あらゆる事に対し、自分の頭で考えているかどうか。」
そのことが、ちきりんさんのように深い話を生み出すきっかけになるんですね。
今回引用した『他眼思考』は、なんとちきりんさんがこれまでTwitterでつぶやいてきた話を単にまとめた本なんです・・・!
それなのに、1つ1つのツイートが深く、めちゃくちゃおもしろい!
強くおすすめしますので、ぜひ手にとって見てください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!