【つい忘れがちな事実】読書は目的ではなく「手段」である

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「俺は、一ヶ月に10冊も本を読んでいる。どうや!」

沢山の本を読んでいると、つい、そう自慢したくなる危険があります。

自分もあからさまな自慢はしていないものの、読んだ冊数が自信に繋がっていた時期もありました。

 

・・・しかし、こういう人に伝えたい。

読書はあくまで「手段」であって、「目的」ではないことを。

今回は、そういった話を簡単にまとめていってみます!

 

読書は目的ではなく「手段」である

読書は目的ではなく「手段」である。

本記事の一番言いたいことです。

 

今は読書をする人が少ないからこそ、本を読んでいること、特に難解な本を読んでいること=ステータス、のような風潮が少なからずありますよね。

しかし、本を読むことは、何かをインプットすることであり、それ以上でもそれ以下でもない。

そして、本当に求められるのは、「そのインプットしたことを使って、何ができるか。何を考えられるか。」ということです。

 

まずは、読書数を重ねて自慢気になってしまっているならば、ここを今一度冷静に見直した方が良いです。

「自分は、読書をしていて、何が変わったのか?」と、、!

 

インプット数を自慢していても何もならない

そもそも、読書、つまりはインプットそのものだけを自慢していることは、「恥ずかしいこと」でもある、と言える。

これは芸人の「小籔千豊」さんが、ある番組で語っていたエピソードから気づきました。

 

ある芸人Aさんが「俺、映画とか絵画とかが趣味なんだよね。〇〇(名作)とか△△(名作2)とか、めっちゃ好きだわ~」と言っていたそうです。

しかし、小籔さんから見てAさんは、他人のお笑いネタをすぐパクリ、自分で面白い返しも全くできないような人だったそう。

これを見て、小藪さんはこう感じたと言います。

「インプットばかり自慢して、なんにもアウトプットができていない人は、『自分はアホです。』と言っているようなもの。学んだことを自分で咀嚼できていなことを公言しているだけや。」

 

個人的には、この話はビビッときました。

読書であっても同じことで、どれだけ沢山の本を読んでいようが、難解な本を読んでいようが、その人自体に知性が感じられなかったら、何をしていない人よりも、レベルの低い人間である、ともいえます、、。

 

自分に自信がないときほど、とにかく沢山インプットして、それだけで自分を安心させてしまう

そんな状態にならないようにしたいな、とこの小藪さんのエピソードで強く感じました。

 

ただし、短期の成果に目を向けるのはNG

「実際に本を読んでも、すぐに効果を実感したことはない。と、いうことは、読書はアウトプットに何も活かせていない悪い手法なのでは?」

そう感じる人もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、ここで注意しておきたいのが、「長期の視点」を忘れてはいけない、ということです。

つまり、「本を読むことで得られるメリットは、長期的にじわじわと現れる」ということ。

 

これは個人的なエピソードですが、自分は学生の頃に急激に本を読むようになり、それまで月に2,3冊ほど読んでいたのが、当時は20冊~30冊を毎月読むようになりました。

それまでは小説しか読んでこなかったのが、ビジネス書や教養書など、あらゆるジャンルの本を読む楽しさを知り、読む本すべてが面白く新鮮で、空き時間があれば常に本を読む、というような状態を2年ほど続けていました。

 

その経験が、数年以上経った今振り返ると、非常に強く活きていると感じています。

実用的なことだと、「お金」や「政治・経済」などの知識もつき、こうやって「ブログ」を始めるきっかけにもなりました。

また、「哲学」や「様々な頭の良い人の人生観」を知り、メンタルが明らかに強くなっていきました。

「もし、あの頃に大量の読書をしていなかったら、自分はどれだけ無知だったのだろう。」

そう考えてみると、ゾッとするほどです。。

 

しかし、では、当時大量に読書をし始めたときに、今感じているような効果が出ていたかというと、そんなことはありませんでした。

当時はただ読書が面白いから続けていた。

しかし、その本によってジャンルを問わず学んだことが、すぐに学業や仕事に活きてはいなかったんですね。

本で学んだことは、今の自分が直面している問題とは遠いジャンルだったりするなど、直接的な繋がりは薄かったからです。

 

それでもやはり、時間が経つごとに、読書で学んできたことがふと繋がることがある。

「あ、あの時に学んだ場面に今、自分は直面しているな。」という体験がどんどん出てくるようになるんです。

すると、「じゃあ、こうした方が得策だな。でも、〇〇といった危険もありそうだな、、。」と先回りして考えることができるようになってきました。

 

そういった体験をしてきたからこそ言えるのは、

「読書は短期的な成果に目を向けるのではなく、長期的な成果に目を向けるべき。」ということ。

 

読書は目的ではなく手段である、と言う話をしましたが、だからと言って「すぐに効果が現れないから、良くない”手段”だ。」と考えてしまうことのないようにしてほしいです、、!

 

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↑最近読了して、非常に面白かった本です。お二人の真逆と言える人生観についての対談に触れると、いろんなことを考えさせられます。こういった本は、「すぐには役立たないけれど、非常に学びの大きい本」だと思います。どんな方にも自信をもってオススメできるので、ぜひ手にとってみてください。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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