こんにちはネルです!
今回は、「『正義・絶対的な正しさ』を考えたい人に超絶オススメの本『(飲茶著)正義の教室』」というテーマで話をまとめていきます!
- 「正義って正確にはどういう意味?」と聞いて答えが気になる人にオススメの本!
- 哲学は「正解がない」分、頭のトレーニングにも最適
- ビジネス書ばかりではなく時には哲学本もぜひ味わってみてほしい!
それでは、順番にまとめていきます!
【目次】
『正義の教室』は「絶対的な正しさ」を考えたい人に超絶オススメの本
- 「あいつは正義感がつよい」
- 「今の組織は正義を何よりも大切にしている」
普段からこんな言葉をたまに耳にすることはないでしょうか。
しかし、「そもそも”正義”って何?」と考えてみると、きちんと答えられる人って少ないと思います。
「正義」という言葉の定義は実は難しい
「正義」という言葉の意味を説明しろ、と言われて浮かぶのは以下のような回答ではないでしょうか。
- 「多くの人が喜ぶこと」
- 「人を傷つけないこと」
- 「誰もが正しいと思えること」
どれも一見正しそうに聞こえますが、言っていることは若干違いますし、人によってさらに別の回答をすることも大いにありえます。
このように、「正義」という言葉の定義は簡単のようでいて、実はめちゃくちゃ難しいんですね。
そして、その正義について様々な観点からじっくりと論じたのが、今回ご紹介する本『正義の教室』なんです!
文章は易しいが内容はとても奥が深い
この本は「正義」について、何人もの哲学者の考えをもとに書かれているのですが、著者が噛み砕いて説明してくれているため、文章自体はとてもわかりやすいのが何よりも嬉しいポイントでした!
しかし、書いてある内容をしっかり追っていくと、非常に奥が深いことを言っているんです。
例)「トリアージ」について
たとえば文章の序盤では、医療現場で使われる「トリアージ」というものについて論じられていました。
これは、「負傷者の重篤さに応じて、治療の優先順位を決める」というものです。
実際の医療現場でも使われているものだそうなんですが、実はこの「トリアージ」とはフランス語で「選別」を意味する言葉だそうなんです。
このことを受けて、トリアージについて本文では以下のように語られていました。
災害時に全員を治療することが困難なとき、助ける人間に優先順位をつけて『選別』をするということだ。悪く言えば、助けない人間を選別する、『見捨てる』という見方もできる行為であるが、果たしてこのトリアージは人間として正しい行為なのであろうか?
引用:『正義の教室』
すでに実際に医療現場で取り入れられているため、「トリアージは正義だ」という意見を持ちやすいかもしれませんが、本文ではこのような「絶妙な倫理問題」が数多く取り上げられ、その度に正義の本質について考えさせられるようになっているんですね。
哲学書は「ハウツー本」とは違った学びが得られる
ビジネス書を沢山読むという方も、「PC作業術」「組織のマネジメント術」など、いわゆるビジネススキルに関する本しか読まない、という人も多くいると思います。
もちろんそういった知識を吸収していくのも大切だと思いますが、たまにでもこういった「哲学的な話」を読むことも強くオススメしたいです。
何よりも面白いのは、哲学の話はたいていが「正解がない」ことなんです。
つまり哲学を学ぶということは、「正解がないものに対して、自分の頭でとことん考え抜く」という力のトレーニングになるんですね。
そして、なにも本当の学者や哲学者が書いた本を読まなくても、今回紹介した本のように「初心者向けの哲学書」でも、非常に良い頭のトレーニングになる、と言うことをお伝えしたいです。
今回の記事を読んで、少しでも「正義って、たしかにどういうことを意味しているんだろう・・・」と考えたくなった人には、この本を本心からオススメします。
人気本で本屋でも平積みされていることが多いので、ちらっとでも中身を読んでみてくださいね!
まとめ
今回は、「『正義・絶対的な正しさ』を考えたい人に超絶オススメの本『(飲茶著)正義の教室』」というテーマで話をまとめていきました!
この本をきっかけに、少しでも哲学に興味をもってくれたら嬉しいです・・・!
- 「正義って正確にはどういう意味?」と聞いて答えが気になる人にオススメの本!
- 哲学は「正解がない」分、頭のトレーニングにも最適
- ビジネス書ばかりではなく時には哲学本もぜひ味わってみてほしい!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!