「本を読んでも、行動しないと意味がない。」
こんな主張を聞いたことはありませんか・・・?
これについて私自身、本当にそうだろうか・・・?と疑問に思っていました。
そこで、この主張に対する「反論」と、それに合わせて「読書の効果はどこにあるのか」について、自分なりの意見をまとめてみます。
この言葉に違和感を覚えたことがある人に、本記事で納得していただけたら嬉しいです。
- 本を読んでも、すぐに行動を変える必要はない
- 本は意外な発見を得ること、思考を深めることにも役立つ
- 行動がすぐに変わらなくても、未来の自分の決断・思考が変わる可能性もある
本を読んでも、すぐに行動を変える必要はない
今回、反論したい内容としては、以下の主張です。
「本を読んでも、すぐに行動にうつさないと意味がない」
この主張は、部分的には正しいと思います。
しかし、本の効用を、「短期目線」で考えすぎていないか?と感じているんです。
たしかに、自己啓発系の本であれば、この主張はあてはまると思います。
- 「朝起きたら、最初の10分は瞑想しよう。」
- 「通勤電車に乗っている間に、今日やることのリストをまとめておこう」
こういった、短期的な行動を促す本は、書いてあることをすぐに実践してみるべきだと思います。
「ふむふむ。」と思って、はい終わり。
なんてことを繰り返しているだけでは、いつまでも自身の行動が変わらないですよね、、。
しかし、本には沢山のジャンルがあることを忘れてはいけない、と思っています。
科学本であったり、経済学・歴史・心理学、さらには哲学の本など、世の中の本は、自己啓発書だけではありません。
こういった本についても、「読んだら、すぐに行動を変えろ!」と言えるのでしょうか・・・?
人と会話したときにも、行動を変えないと意味がない?
ここで少し脱線しますが、次の言葉を聞いたことはありますか?
「本を読むことは、著者との対話である。」
本を読むということは、著者の主張に対して、
- 「これは賛成できるけど、ここは否定したいな。」
- 「この言い回しは面白い!」
という気持ちを抱いていく、ということでもあります。
読書をしているだけで、色々な人と会って、会話をしているのと等しいとも言えるんですね。
では、ここで考えてほしいのが、「人と会話したあとに、自分が変わらないと意味がない」と言えるか?ということです。
言い換えると、「自分の行動がすぐに変化しない会話だったら、人と会う意味がない。会話しても無駄」と言えるか、ということです。
こんな主張はすぐにナンセンスだとわかりますよね。
人と会って話をすることは、そもそも”楽しい”。
そして、その会話の中に、「意外な発見」があり、それが自分自身の「深い思考」に繋がることも忘れてはいけないんです。
「読書を著者の対話」と捉え直すと、
「自分の行動がすぐに変わらない”読書”だったら、意味がない、本を読んでも無駄。」
この主張も、ナンセンスであると言えるのではないでしょうか。
意外な発見が得られ、思考が深まる
つまり、今回お伝えしたかったのは、「読書の効果には、意外な発見が得られ、思考が深まることがある」ということです。
そのため、すぐに行動が変わらないからと言って、それを「無駄だ」と言ってしまうのは、乱暴すぎるな、と思うんです。
ビジネス系YouTuberがよく主張する、「行動が変わらない読書は意味がない。」というのは、「自己啓発書」に限った話です。
「いつまでも、自己啓発書ばかり読んで意識だけ高くなっていても、もったいないよ。」という意味で、こういった発言をされているのかもしれません。
ここまでの話をシンプルに言い換えると、
- 自己啓発書 → 行動を変える
- その他様々なジャンルの本 → 楽しむ、思考を深める、意外な発見を得る、など
こういった意識で読むことが正解なのではないか、と強く思っています。
未来の自分の行動が変わる可能性がある
ここまでを読んで、こんな反論が出るかもしれません。
「いやいや、読書で思考が深まるのはわかったけど、それで自分の行動に変化がなかったら、それはただの自己満足じゃない?」
たしかに、「よし、思考が深まった。満足、満足。」となっていは、それはただの娯楽と変わらないでしょう。
しかし、読書から意外な発見・思考のトレーニングをしているとどうなるか。
”将来の自分の行動”に、何かしらの変化が”無意識に”訪れる可能性があるんです。
本で得た気づきによって、数年後、「あ、これはあの時に知った事象だ・・・。なら、こういう行動を取ろう。」とか、
特に意識せずとも、「A→Bが起こると、次にB→C→Dとつながってしまう危険があるから、、。」といった、論理的な思考ができるようになるのかもしれません。
つまり、読書をしておくことで、将来の自分の行動が変わる可能性は十分にあるんです。
だからこそ、多数のジャンルで、知識・思考を深めておくことは娯楽以上の有用な価値がある、と考えています。
まとめ
今回は、「本を読んでも、行動が変わらないと意味がない」という主張に対する反論をまとめてきました。
こういった発言に振り回されて、実は本が好きなのに「この読書は意味がないのかな・・・?」と、読書自体が嫌いになってしまう、というのが個人的に一番悲しいです。
好きなジャンルの本を読んで知識を増やすことも、とても有意義なことだということを、ぜひ再認識してほしいです!
- 本を読んでも、すぐに行動を変える必要はない
- 本は意外な発見を得ること、思考を深めることにも役立つ
- 行動がすぐに変わらなくても、未来の自分の決断・思考が変わる可能性もある
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!