電子書籍の市場を伸ばすには、「購入前の本のパラパラ読み」を解禁することだと思う

こんにちは読書好きブロガーネルです。

今回は、電子書籍の市場を伸ばすには、「パラパラ読みを解禁せよ!」という意見をまとめていきます。

 

電子書籍のよく言われる欠点

電子書籍はめっちゃ便利で、市場としてもどんどん伸びていますよね。

 

実際に調べてみると、2014年では1,000億円ほどの市場だったのに対し、2022年には5,000億円ほどまで電子書籍市場は成長したと言われています。

 

それだけ右肩上がりに伸びている電子書籍市場ですが、”よく言われる欠点”があり、それが市場の伸びにブレーキをかけ続けていると感じています。

その欠点とは、「購入前の本のパラパラ読みができない」という点です。

 

本はパラパラ読みをすることで、偶然の良書に出会える

本のパラパラ読みができないと何がだめなのかというと、「偶然の良書に出会える機会を失う」ことです。

 

ここで、リアルな書店に行ったときを思い出してみてください。

リアルな書店では、予め知っていた本”以外”にも、「お!この本面白そう!」と思える本がよく目につくと思います。

 

そうやって興味を引く本を見つけたときにどうするかというと、「本をパラパラっとめくって、全体的にどんなことが書いてあるかをチェックする」ことですよね。

 

本の中身をチェックせず、タイトルだけで購入を決めて、レジに持っていくことほとんどないと思います。

 

つまり、リアルな本屋では「購入前に、本のパラパラ読みが簡単にできる」ため、偶然の良書に出会える可能性が高いんですね。

 

電子書籍Kindleの「購入前パラパラ読み機能」の現状

それに対して、電子書籍の場合はどうか。

例として、AmazonのKindleを取り上げてみます。

 

Amazonの「レコメンド機能」によって、自分にあった本をおすすめしてくれる機能もありますし、実際に「本の試し読み」機能もついています。

本の試し読み機能とは、無料でその本の一部をダウンロードして読むことができる機能ですね。

 

・・・でも、この機能には最大の欠点があります。

それが、「本の最初の数ページほどしか読めない」という制約があることです!!

 

この制約により、目次が長い本によっては、「試し読みが目次だけで終わってしまう。」なんて本もザラです。

そんなん、試し読みじゃねえ!!

欲しいのは、全体をざっと眺められる試し読み機能

ということで、電子書籍に本当に求めているのは、「本の”全体”を、ざっと眺められる試し読み機能」です。

 

けっして、「本の最初の部分だけチラ読みできる」機能ではない。

最初の部分だけ読んでも、本のよしあしなんて、なかなかわかりません。

 

「本の”全体”を、ざっと眺められる試し読み機能」の具体例として、以下のようなものが考えられます、

  • 1冊2分まで、本の好きな箇所を読める機能
  • 全体からランダムで5%の部分のページが読める機能

 

こういった機能なら、提供は可能ではないか、と考えています。

 

そして、これられが実現すれば、リアルな書店に行かなくても、「偶然の良書の出会い」+「試し読みにより購入を決意」ができるはず。

これで、電子書籍の大きな欠点が解消されて、電子書籍はより人気になると推測しています。

 

最後に

今回は、電子書籍市場を伸ばすためにも、「購入前本のパラパラ読み機能」を解禁せよ!という話をしてきました。

 

勝手な推察ですが、現状、電子書籍がそういった機能を作っていないのは、「スクショなどを駆使することで無料で本の全てを読まれて、購入者の減少を防止するため」だと思っています。

しかし、これは冷静に考えてみると、大きな問題ではありません。

 

なぜなら、リアルな書店では、昔からずっと「無料で何時間でも立ち読みできる」状況だったにも関わらず、良い本はきちんと購入されているからです。

 

リアルな書店では試し読みを完全に開放しているにもかかわらず、電子書籍では強い制限をかけてしまう。

購入者側にとっては、新しい本を買うときに、「試し読み」は必須なので、そりゃあリアルな書店に惹かれてしまいますよね。

 

『フリー』という本にも、こんな記述があります。

「作家の敵は著作権侵害ではなく、世に知られないでいること」なのだ。

フリーはもっとも低コストでもっとも多くの人に作品を届けられる方法であり、試し読みが役目を果たすと、「上級」版を購入する人が出てくるだろう。

(Kindle位置:216 『フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略』)

 

どうか、電子書籍でも、試し読みがもっと気楽にできるようになって欲しい!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

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