日本はアルバイトの責任が過剰!?「値段相応」の考え方も大切

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こんにちはネルです!

今回は、「日本はアルバイトの責任が過剰!?『値段相応』の考え方も大切」というテーマで話をまとめていきます!

参考にした本は、日野 瑛太郎『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』です!

ヒヨコ
個人的にタイトルがめっちゃ秀逸だと感じた本です(笑)また、イラストにも惹かれてすぐに読んでみました!

 

この記事のポイント
  • 「お金をもらう以上、全力で働くべき」という考え方は経営者の都合の良い教え
  • 本来、サービス自体にもお金はかかっている
  • 低料金で過剰なサービスを求める態度は、最終的に自分自身も損をする

『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』(画像クリックでAmazonのページにジャンプします)

それでは、順番にポイントをまとめていきます!

 

日本はアルバイトの責任が過剰!?

この本で一番面白いと思った箇所が以下です。早速ですが、引用します。

日本には、「アルバイトだろうと何だろうと、お金をもらった以上はプロとしてきっちりと責任を果たすべきだ」という謎の考え方があり、もらえるお金の額に応じてそれ相応の働きをすればいい、というような「値段相応」な考え方は、驚くほど浸透していません。

(本文引用)

このように、今回問題となるのは「アルバイトだろうと、お金を1円でも貰っている立場ならば、全力で働くべき」という考えです。

自分もこれまで、塾講師や居酒屋の接客、派遣スタッフまで様々なアルバイトをしてきましたが、正直言って、なんとなくこういった考えを持って働いていました。

給料がいくらであれ、今ある限りの全力で仕事をしていたわけです。

 

しかし、今回のこの文章を読んで、ハッとしました!

「日本は、値段相応の考え方が全く浸透してない」

言われてみれば、確かにその通りだと思います。

 

海外に旅行に行ってみると、お土産屋やカフェの店員さんって驚くほど無愛想なことが多いですよね。

接客の合間にレジでスマホをいじっている場面を見ることも少なくありません。

これを「海外は接客意識が低い」と見ることもできますが、「たかだかアルバイト。時給数百円しか貰えない立場ならば、それ相応の働きをする」とはっきり態度に出している、とも見れるわけなんです。

 

経営者目線で考えてみる

そこで、日本の勤労さを、経営者目線で考えてみてください。

自分は年収数千万円などを稼いでいる傍ら、実際に現場で働くアルバイトたちには時給1,000円ほどしか払っていないにも関わらず、まるで高い給料を貰っているかのように全力で働いていくれている、という状態になっていますよね。

つまり、「お金を少しでも頂いている立場ならば、どんなことでも全力で働くべき」という日本に浸透している考え方は、経営者にとっては非常に都合が良いものなんです!

 

「勤労は美徳だ」と言う考え方そのものが、「富裕層が生み出したまやかし」という意見がありますが、これも一理あるのではないでしょうか。

ヒヨコ
一生懸命働くことはもちろん大切ですが、自分が置かれている立場を冷静に分析することも重要ですよね・・・

 

「サービスにお金を払う」という感覚の欠如

そして、安い給料で全力のサービスを提供する、ということが長年行われてきたことで、日本では「サービスにお金を払う」という感覚が外国人と比べて極端に少ない、というのです。

本来、サービスはタダで享受できるものではありません。質の高いサービスを受けようと思ったら、それ相応のお金を払う必要があります。

確かに、マクドナルドなどのファーストフード点などで、「店員の接客態度が悪い」と怒る人がいますが、あれだけ安い価格で食事を提供してもらっているにも関わらず、さらに「最高のサービス」を求めることは間違いだと言えるのかもしれません。

 

日本はよく、「接客レベルが高い」という評価を海外から受けますよね。

しかしその背景には、「どれだけ安い給料でもサービスは全力で行う」という考えが日本人に根付いているから、と言えるんですね。

 

こう考えると、ハンバーガー店1つとっても、たとえば以下のように2種類の店舗を経営したら面白いのかもしれません。

  • 「丁寧な接客あり」で1つ1,000円するハンバーガー
  • 「接客はほぼなし」で1つ300円のハンバーガー

本来、接客というのは従業員の大切な時間を奪っている行為でもあります。

これぐらいの違いがあっても、不思議ではないと思いました!

 

結局は巡り巡って自分たちが損をしている

この本を読んで感じたことは、「店員に質の高い接客態度を求める」ことで、結局は巡り巡って自分たちが損をしているのではないか、ということです!

 

低価格で質の高いサービスを求めるという社会のニーズがある以上、会社側も従業員に高い給料を払うことができませんよね。

もし、高い給料を払うならば、その分、商品やサービスの価格を上げなければならなくなるからです。

 

すると、社会全体で「低価格・低賃金」という状態が当たり前になってしまう

それは結果的に、自分自身の給料にも繋がり、「安い給料でも全力で働くべき」という価値観を助長することに繋がるわけなんです!

 

「安い給料ならば接客は力を抜くべきだ」とは思いません。

しかしお客さん側は、「サービスをしてもらうのも、本来お金がかかっているんだ」という意識を常に持つことが、結局はお互いを助ける考え方になるのではないでしょうか。

ヒヨコ
安い飲食店で従業員にキレるお客さんも、本来はおかしなことなんですよね・・・

 

まとめ

今回は、「日本はアルバイトの責任が過剰!?『値段相応』の考え方も大切」というテーマで話をまとめていきました!

ある程度は冷静に、「値段相応で働く」という態度も大切なのかもしれないですね!

 

この記事のまとめ
  • 「お金をもらう以上、全力で働くべき」という考え方は経営者の都合の良い教え
  • 本来、サービス自体にもお金はかかっている
  • 低料金で過剰なサービスを求める態度は、最終的に自分自身も損をする

『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』(画像クリックでAmazonのページにジャンプします)


サクッと読み切れる本なので、普段あまり本を読まない方にこそおすすめの本です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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