こんにちは、ネルです。
今回は、「逆説思考~自分の「頭」をどう疑うか~」という本のポイントまとめをしていきます!
この本は、様々な一般論や主張に対して「本当にその説は正しいのか」あらゆる視点で分析している本です!
「逆説思考」と聞くととても難しそうな本に思えますが、読みやすい文章でユーモアのある文体のため、楽しみながら読み切ることができますよ!
- 「パラドックスの話は好き」
- 「ユーモアのある文体の本が好き」
- 「幅広い柔軟な思考を身に着けたい」
それでは、ポイントをまとめていきます!
【目次】
障害があった「から」天才になった有名人
天才と有名な人たちは、独特な感性を持っていたり特別な能力を持っていたりと、他の人達とは違う性格を持っている場合が非常に多いですよね。
そして、こうした独特な性格を持っていたからこそ、天才は天才になりえた、ということなんです!
発明王エジソンの子供の頃の性格
この本で一例として出されているのは「発明王エジソン」です。
エジソンは実はとても落ちこぼれの生徒で、なんと小学校をたった三ヶ月で退学してしまったそうです!
その理由が、「注意欠陥障害」でした。
エジソンは授業中ずっと「心ここにあらず」という状態で、常に「ぼーっと」していたそうです。
ただ、その「ぼーっ」としていた理由は、なにか1つのものに関心を向けるとそればかりに集中してしまい、他のことを一切考えられなくなるという性格だったからだそうです。
しかし、それは裏を返すと「何かに対して文字通り没頭し、寝食を忘れて集中し続けられる驚異的な脳の力」があるということだったんです。
この脳の力があったからこそ彼が発明王になれた、という説があるなんそうです。
やはり、本当に頭の良い人は何かに対して全身全霊で取り組むことができるんですよね・・・。
この他に似たような例として、アインシュタインや、ミッキーマウスの生みの親、ウォルト・ディズニーについても述べられていました。
人は記憶が曖昧だからこそ適応力がある
人間の脳は記憶が曖昧だからこそ、物事をより抽象的に捉え、それらを関連付けることができると言います!
これこそ、まさに「逆説」ですよね。
記憶が曖昧だと、物事を頭で結びつけることが困難なように感じますが、その反対に「記憶が曖昧だからこそ」物事を頭でリンクさせることができるというわけなんですね。
例)白鳥を見た時の脳の動き
本文では例として「白鳥を見た時の脳の動き」について述べています。
白鳥と一言で言っても、一羽ごとに模様や飛び方が異なります。
しかし、もし人間の記憶力がとても精密なものだと、全ての白鳥が別のものに見えてしまうという事態になります!
そのため、白鳥一羽一羽が同じ生き物として捉えることができないことになりますよね。
人間は曖昧なイメージを「言語化」できるため、それらのイメージを他のものに関連付け応用することができるそうなんです。
まさか、記憶が曖昧なことが人が進化する理由で大きな武器になっているとは思いもよりませんでした。
まさに「逆説的な話」だと強く感じた箇所でした!
人は適応能力が「低い」からこそ生き残れた
人間は他の生物と違い、自然環境に対して自分の体をフィットさせることがとても苦手だといいます。
少しでも寒かったり暑かったりすると、生身の体ではすぐダウンしてしまいますよね。
しかし、こうした「人間の適応力の低さ」があったからこそ、人が地球上で生き残ることができた、という説があります。
人は自然環境を作り変える術を見つけた
ではなぜ一見するとそのような弱い動物が、世界を制覇することができたのか。
それは、自然環境に適応するのではなく、反対に自然環境を自分たちに都合の良いように作り変えていくことに成功したからだと言います。
他の動物達は全て、毛を多くして寒さをしのいだり、木登りを得意にして敵から身を守ったりと、「自分たちが」環境に適応するように進化してきました。
しかし、人間の体は何千年経っても大きな変化がありません。
その代わりに、火や石器を使ったり、毛皮を身にまとったりと、
「周囲の環境を変え、自分達が生き残れる環境に変えていく」という技を身に着けるという術を見つけてきました!
自分たちの適応能力が低いからこそ、周りの環境を自分たちに「適応させる」ことで繁栄に成功してきた、まさに逆的な話の1つでした!
まとめ
今回は「逆説思考 自分の頭でどう疑うか」より、重要なポイントをまとめていきました!
本の前半ではパラドックスについて、後半ではより一般的な話に触れているため、幅広い分野で物事を考えることができる本です。
文章自体のユーモアがとても効いていて、まったく飽きることなく読みススメていける点も個人的にお気に入りのポイントの1つでした!
頭の体操が好きな方や、論理的な話が好みの方には特におすすめします!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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