こんにちはネルです!
今回は「転職すると年収が下がるからやめておけ」という意見に対して、非常に説得力のある反論意見を紹介したいと思います!
参考にする本は「山口周 天職は寝て待て」です。
- 「転職をすることで、本当に年収が下がるのか」
- 「転職を反対する人に立ち向かうためにはどうすればよいか」
次のような点について書いていきます!
それでは、ポイントをまとめていきます!
【目次】
転職に反対する人の主張
まず、転職に反対する人の主張として以下のような話が多く使われます。
「総務省の調査によると、転職で年収が上がるのは25%で、年収が下がるのは75%だ」
そして、この本の著者は、「年収が上がる確率の方が低いのだから転職はやめておけ」と述べる人に向けてとても説得力のある反論を述べています!
一回だけの転職結果を参考にしている
上記の総務省の調査結果は、「たった一回の転職」によって年収が上がるか下がるかを議論していることが大きな誤りなんです!
よく考えてみると、転職というのは何度もやり直すことができて、さらに年収が上がった場合には転職をやめるという選択ができるわけです!
すると、たった一回の転職の結果を議論するのは、論理的にいって誤りだということになります!
数字を使った説明
ここで、上記の点において、きちんと数字を使って議論してみます。
上記の総務省のデータが正しいとすると、一回の転職で年収が下がる確率は75%つまり、3/4となります!
そして、もしも2回転職をした場合に2回とも年収が下がる確率は(3/4)×(3/4)で、9/16つまり、56%になります!
ここからわかるように、2回転職をすれば、結果的に年収が高い企業に就職できるどうかが、五分五分になることがわかります!
これを更に進めると、年収が下がる確率は以下のようになります!
- 3回転職:約40%
- 4回転職:約30%
つまり、4回転職をすることで、年収が下がる可能性は30%で、むしろ70%の確率で年収が高くなる、と言えるのです!
「成功確率が低いからやめる」という思考では絶対に成功できない
そして、転職の議論において大切なこととして、「転職の成功確率は低いからやめておけ」という話自体が誤りだということです!
たとえば、以下のようなデータがあると言います。
- 企業の合併や買収(M&A)が成功する確率:10%
- 新商品のドリンクが生き残る確率:1%
どちらの場合も、確率は50%よりも遥かに低いですよね。
挑戦をすることで初めて成功が手にできる
成功確率が1割といっても、現実には多くの企業が新商品を次々に発表していますよね。
これは、成功したときの利益が大きいということと、チャレンジを繰り返すことでいずれ大きな成功をつかめるから、ということがあるからです!
これは転職も同じ考え方が適用できますよね。
転職で年収が下がる可能性の方が高いからやめておく、という姿勢では絶対に成功することはできません!
自分が納得のいく職場に行き着くまで何度もトライする、という思考を持っていると、成功が見えてくるというわけなんです!
転職に嫌悪感を持つ人が多い
つまるところ、こういう主張をなさる方は、論理云々の問題以前にもう「転職が嫌い」なのでしょう。であれば「事実や論理はさておき、自分は転職が嫌いだ、人は最初に入った会社で一生頑張るべきである」とストレートに主張すればいいのです。下手に統計数値を持ち出して、さも自分はニュートラルで合理的な主張をしているように見せかけようとするから、かえって馬脚を露わすことになるのです。
(本文引用)
著者が主張するように、結局のところ、転職に反対する人の多くは「転職が嫌い」という感情を抱いているだけなのかもしれません。
そのため、他人が転職しようとしたときに「総務省の統計だと・・・」と、一見合理的に見える意見を述べ、転職する気をそいでこよとするのです。
今回紹介したように、転職による年収の増減は、チャレンジを繰り返すことで圧倒的に有利になっていくんです。
そういった知識をしっかりと持っていれば、転職に反対する人の意見にも惑わされないようになると思います!
まとめ
今回は「山口周 天職は寝て待て」より、「転職すると年収が下がるからやめておけ」という意見に対して、反論意見をまとめていきました!
総務省の統計、と聞くと全てが正しいように思えてしまいますが、データとしては正しくても、その調査の前提が誤っていることは多くあると思います。
周りの意見に惑わされることなく、自分の頭で理論的に考えて行動できるような思考を身に着けたいですね!
転職について様々な気付きを与えてくれる一冊としてオススメです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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