こんにちはネルです。
今回は、【戦争を考える上で一度は読むべき本】というテーマで『夜と霧』を紹介していきます。
- 『夜と霧』は「ユダヤ人迫害」の体験談を書いた本
- この本で、「人間が過去に犯した過ち」についてしっかりと向き合うべき
- 読みやすい文体なので「歴史が苦手」という私のような人にこそ読んでほしい
それでは、順番にまとめていきます!
『夜と霧』について
この本は、第二次世界大戦時、ドイツのナチス政権化でおこなわれた「ユダヤ人迫害」についての話です。
ユダヤ人というだけで収容所に入れられ、惨殺・拷問・過酷な強制労働をさせられた話を、精神科医のヴィクトール・E・フランクルが自身の経験をもとに語っています。
これだけ有名な本でも、恥ずかしながら私は最近ようやく手にとって読んでみました。
・・・そこで感じたのは、「戦争について考える上で誰もが読むべき本」ということです。
たった100年前に世界で何が行われていたかを知る
この本は、文章が非常に易しい言葉で書かれています。
なので、「普段本を読まない」という人や私のように「歴史についての知識が乏しい」という人まで、すべての人におすすめの本です。
中身は非常に残酷で、想像を絶する過酷な状況が描かれているんですが、何よりも特徴的なのはその事実を「淡々と」描いている書き方です。
おそらく、事実をストレートに読者に伝えるために著者がとった方法なのでしょうが、この書き方によってその残酷さをむしろ印象づけられました。
「人種が違う」という理由だけで、なぜこんなにもひどいことが行われたのか。
戦争という状況がいかに人の冷静さを失わせるのか。
そういったことを強く感じることができた1冊でした。
「たった100年前に、こんなことが世界で行われていたんだ」という事実を、この本でしっかりと向き合って欲しいと思います。
歴史を学ぶ大切さを改めて認識できた本
私は、学生のころはずっと「歴史」の授業が一番苦手でした。
ただの暗記科目というイメージが強く、「こんな過去のことを覚えて何になるんだ」とさえ思っていました。
しかし、この『夜と霧』などの歴史本の名著を読むと、「人が歴史を学ぶ大切さ」を強く実感できるんです。
よく「人は同じ過ちを犯す」と言いますが、それを聞いて、「そういうものだからしょうがないよね。」と終わらせてはいけないんですね。
「過去に人間がどういったことを経験し、どんな過ちを犯したのか」についてしっかりと一人ひとりが学び取り、二度と同じ失敗をしないよう、対策を取ることが重要なんです。
そういった意味で、歴史を学ぶことは非常に重要なことであると、今では強く感じています。
また、少し前に以下のような記事もまとめました。
ここで引用したのが、以下の言葉です。
「私は最も正しい戦争よりも、最も不正であっても平和のほうを好む」
今回の『夜と霧』を読んで、たとえどんな背景・理由があろうと、二度と人類はこういった過ちをおかしてはならないし、世界の人が平和に暮らせる状態を作るべきだ、ということを感じました。
まとめ
今回は、【戦争を考える上で一度は読むべき本】というテーマで『夜と霧』を紹介していきました。
読みやすい文章で書かれている文、強烈なイメージが頭の中に浮かび、まるで映画を見ているような感覚で読み進められる本です。
戦争についてじっくり考えるためにも、ぜひ手にとって見てほしいです。
- 『夜と霧』は「ユダヤ人迫害」の体験談を書いた本
- この本で、「人間が過去に犯した過ち」についてしっかりと向き合うべき
- 読みやすい文体なので「歴史が苦手」という私のような人にこそ読んでほしい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。