こんにちはネルです!
今回は、「エセ科学と科学の違いは不明確!?」というテーマで話をまとめていきます。
参考にした本は、藤田紘一郎『脳はバカ、腸はかしこい』です。
- 実験データに基づいた結果でも誤っている可能性は十分にある
- 真の科学者も「実験では100%の真実を得ることができない」と考えている
- 科学を盲信しすぎないよう、一定の距離を保つことも時には重要
それでは、ポイントをまとめていきます!
エセ科学と科学の違いは不明確!?
科学についての話で、
- 「この話は全然科学的じゃないから信用できない」
- 「エセ科学を信用するな」
といった意見はよく耳にしませんか?
しかし、ここでいう「エセ科学」とは、科学とどう違うのでしょうか。
しかし、科学によって導かれた結果だからといって、100%正しいとは限らないということが重要なポイントです!
実験した対象や範囲などによって、本来得られるはずだった説とは真逆の結論が導かれてしまうこともしばしば。
一方で、実験や観察がいい加減でも、得られた結論が”偶然にも”正しいものである、という場合もあるのです。
そう考えると、エセ科学と科学の違いとは何なのか、はっきりとわからなくなってくるのではないでしょうか。
本当の科学者とは
科学もエセ科学も違いがはっきりとはしていない。
こういった事実を受けて、「それじゃあ、真の科学者とはどういった人なの?」と思うかもしれません。
それに対して、『脳はバカ、腸はかしこい』の著者の回答が以下の通りです。
本当の科学者とは「科学は私たちの行なっている観察や実験で100%正しい結果を得ることはできない」と思っている人のことなのです。
(本文引用)
つまり、「科学とは、どれだけ実験をしても人が完璧に理解することはできないものである」というスタンスを取っている人が、本当の科学者だというのです。
科学を盲信することが一番のエセ科学
これらのことから言えるのは、「科学を盲信することが一番のエセ科学ではないか」ということです!
現代の医学では、「EBM」という言葉が重視されているそうです。
EBMとは、Evidence Based Medicineのことで、エビデンス,つまりデータに基づいた医学を発展させていこう、という意味の言葉です。
ここで危険なのは、「エビデンスがあれば、すべてが正しいものであり、無条件にその中身を信用する」といった態度を取ることなんです!
前述したように、エビデンス,データがあるからとはいっても、その実験そのものが誤っていることも多くあります。
そして、ときには立場上の問題から”意図的に”自分たちの都合の良いデータを得ようと実験をおこなう場合も少なくないと言います。
こういった背景があることから、無条件に科学を信用することは重大な誤りを犯す可能性がある、といったことも覚えておくべきなんです!
エビデンスがあるからといって科学を無条件に信奉することは、エセ科学から離れていくように見えながら、実はぐるりと回ってエセ科学に近づくことになるのです。
(本文引用)
まとめ
今回は、『脳はバカ、腸はかしこい』より、「エセ科学と科学の違いは不明確!?」というテーマで話をまとめていきました。
科学を盲信しすぎないように、広い視野で物事を捉えていきたいですね!
- 実験データに基づいた結果でも誤っている可能性は十分にある
- 真の科学者も「実験では100%の真実を得ることができない」と考えている
- 科学を盲信しすぎないよう、一定の距離を保つことも時には重要
ちなみに、この「科学の盲信について」思い出しのが、お笑い芸人の小籔さんの話です。
YouTubeにアップされていましたが、最後の小藪さんの一言にハッとさせられました!
小籔:「科学科学言うわりに、科学を盲信している人の方が、ぼくは非科学的やと思うんですよ。」
5分弱の動画ですので、時間がある時にぜひ見てみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!