こんにちは、読書大好きサラリーマンのネルです。
「読まれる文章・ブログを書くにはどうすれば良いんだろう・・・?」
普段から文章を書く人は、かならず考える内容だと思います。
これまで、「文章テクニック系」の本を何冊か読んできたのですが、その中でも非常に勉強になったのが、ちきりんさん著『Chikirinの日記の育て方』です。
著者は、ブログから爆発的な人気が出たライターの方で、何冊もビジネス書を出版している「文章のスペシャリスト」です。
そんな方が書いた、「ブログを人気にさせるために、一体何を意識したのか?」をまとめたのが上記の本です。
この本から、「読まれる文章には、やはり色々な”コツ”があるんだな・・・!」と多くの学びを得ました。
言い換えれば、文章力は持って生まれた才能では決してない、ということですね。
そこで今回は、本書に書かれていた「読まれるブログのコツ」をまとめていってみます!
【目次】
読まれる文章・ブログのコツ7点
それでは、『Chikirinの日記の育て方』で学んだ、読まれる文章のコツ7点を結論からまとめます。
- 「分かりやすい文章」を読む
- キャラクターに語らせる
- 1記事は1メッセージ
- 飲み会で、友達に伝えたいことを一生懸命伝えているイメージで書く
- 発音のリズムは整える
- 書籍を出す
- サイレントマジョリティを意識する
- (番外編)結局、継続が最強
順番に解説していきますね!
①「分かりやすい文章」を読む
「分かりやすい文章」を日頃から読む。
これが最初の大きなポイントです。
ちきりんさんのブログや書籍を一度でも読んだことがある方は、
「文章がめちゃくちゃ分かりやすい・・・!」
と感じたことはないでしょうか。
表現は非常にくだけていて、読みやすい。
でも、言っていることはとても本質をついていることばかりなんですね。
「ちきりんさんは頭が良いから。」と言ってしまえばそれまでです。
ですが、あれだけ分かりやすい文章が書ける理由として、1つの重要なヒントをゲットしました。
それが、「分かりやすい文章を、普段から好んで読むこと」なんですね。
意外なことに、ちきりんさんは自分のことを、「難解な文章が理解できない、微妙なレベルの読解力の持ち主」と語っているんです。
たとえば、哲学者ニーチェなどの本などは「もっとわかりやすく書いてよ!!」と、腹が立ってしまうそうです。笑
日頃から「読みやすい文章」を好んで読むからこそ、自身もわかりやすい文章を沢山書けるようになってくるんですね。
②キャラクターに語らせる
続いてのポイントは、「文章は、キャラクターに語らせる」ことです。
例えば、ちきりんさんはブログで、「ちきりんが思うに、、」という書き方をされています。
こう書く理由は、ちきりんという”キャラクター”に語らせている、という感覚で文章を書いているからだそうなんです。
本書を引用します。
自分は“ちきりん”自身ではなく、“ちきりん”というキャラを運営している担当者だという意識でいるので、「ちきりんが思うに…」といった言い方がでてくるのです。俳優が役名を使い、「半沢直樹はこういう男です」と語るのと同じでしょう。 この「自分と“ちきりん”の間の距離を意識する感覚」が、本書のテーマでもある「ちきりんブログの運営」という概念につながっています。
(Kindle位置: 176)
ブログも含め文章というのは、匿名・ペンネームで書いていることも多いと思います。
そういった場合に、無理に自分自身を出そうとせず、「〇〇なら、こう考えるだろう。」という思いで書くことも、有効な戦略なんですね。
③1記事は1メッセージ
1記事には1メッセージ。
これは、ブログにおいて特に重要になるポイントですね。
私自身もよくはまる落とし穴なんですが、文章を書いていると、どんどん話題が別に移ってしまいがちなんですよね・・・。
書き手は関連ある話題を述べているつもりかもしれません。
しかし読者からしたら、「結局この文章は何が言いたいの!?」と意味がわからなくなってしまうんです。
だからこそ、「この記事・この文章では一番に何を伝えたいのか」という軸をずらしてはいけないんですね。
④飲み会で、友達に伝えたいことを一生懸命伝えているイメージで書く
読まれる文章を書くコツとして、続いては、こんなユニークなことが書いてありました。
「飲み会で、友達に伝えたいことを一生懸命伝えているイメージで書く。」
ここでの一番のポイントは、正しい日本語を無理には使おうと”しない”ことだというのです。
いかにもカチカチの固い文章ではなく、フランクに友人と雑談するような文章。
そういったもののほうが、すらすら読んでいけるということですね・・・!
こういう意識があるからこそ、ちきりんさんの文章は、時にはくだけた調子の言葉が出てくるのだそうです。
⑤発音のリズムは整える
書いた文章を発音して、リズムを整える。
これも、文章の達人と呼ばれる人たちは、みな口を揃えて言いますね。
ちきりんさんも、「文章のリズム」は今でも強く意識し、書いたあとで必ず音読をしているそうです!
音読してひっかかる箇所があれば、それは読書にとっても読みにくい箇所になります。
そういった箇所をはやく見つけて、読みやすいリズムに修正することが大事なんですね。
⑥書籍を出す
読まれる文章を書くコツとして、続いて「書籍を出す」です。
ちきりんさんは、ブログを大勢に読んでもらうために書籍を出した、というんですね。
「ブログで人気を得た後に本を出版する」と考えている人は多いでしょう。
しかし、ちきりんさんにとっては逆で、ブログが大勢に読まれることが一番の目的なんです。
そして、匿名でブログをやっている以上、「誰だかよくわからない人が書いた文章」よりも、「書籍を何冊も出している、信頼できる人が書いた文章」としてブログの価値を高める、という戦術があったそうなんです!
ところで、よく誤解されるのですが、私が目指していたのは「ブログで有名になり、本を出すこと」ではありません。むしろその逆に「本を出せば、ブログの読者を増やせるだろう」と考えていました。これは今も同じで、私にとっての“本丸”(=活動の中心)は、書籍ではなく「 Chikirin の日記」というブログサイトです。
(Kindle位置: 472)
「書籍を出すことで著者の信頼は上がる」とよく言いますが、それをまさに活用して、ブログの読者を集めようとしたわけですね。
個人的に本書で一番驚いた箇所でした!
⑦サイレントマジョリティを意識する
読まれる文章のコツの最後は、「サイレントマジョリティを意識する」です!
ブログで情報発信していると、意見や批判は飛んでくるものだと思います。
そんな時に注意すべきが、「コメントに対して過度に反応しないこと」です。
というのも、批判が多い場合でも、それは「一部の人」が大量の批判を投稿しているだけだからです。
そして、それ以外の大半の読者は特に反応はせず、ただ自分の文章を読んで楽しんでくれているという状態となっているのが普通なわけです。
こういった状況を理解せず、批判してくる一部の人の意見に耳を傾けすぎていると、どうなるか。
「口うるさい一部の人達に合わせた、視野の狭い文章になってしまう」というわけです。
そうなってしまっては、サイレントマジョリティー達は、自分の文章に興味を持ってくれなくなります。
結果的に、「うるさい人達に合わせて文章を変えていったのに、読者が減っていく・・・!」という悲しい状態になってしまうわけです。
ちきりんさんは、サイレントマジョリティーの動向を一番に意識し、文章を書いているのだと言います。
続けられることが何よりも重要な武器
ここまで、「読まれる文章のコツ」を7点にまとめてきました。
いろいろな視点でまとめてきましたが・・・
人気の書き手になるためには、一番重要なことは「続けること」だな、と改めてこの本で感じました。
あのちきりんさんでも、下積み時代は長かった・・・
この本で何よりも衝撃だった箇所があります。
あれだけ面白い文章を書くちきりんさんでも、実は、ブログで人気が出るまでに「3年間」もかかっていた、そうなんです。
さらに言うと、ブログを始める前は、「紙の日記」を”何十年も”書き続けていたと言います。
つまり、非常に長い間文章を書くことに力を注いできたからこそ、ここまで文章力がついて人気になれた、と考えることができます。
ここで言いたいのは、「だから、書き手になるのは諦めよう!」なんて言うことではありません!笑
「”あの”ちきりんさんでも、文章で人気を得るために長い時間がかかった。ならば、自分たちこそ、文章をコツコツ書き続ける必要がある!」ということです。
『Chikirinの日記の育て方』を読んで、そう励みを得ました!
今回学んだ、読まれる文章を書くコツを意識しつつ、何よりも「文章を書き続ける」ということ。
これを最重要事項として、コツコツ頑張っていきます!
- 「分かりやすい文章」を日頃から読む
- キャラクターに語らせる
- 1記事は1メッセージ
- 飲み会で、友達に伝えたいことを一生懸命伝えているイメージで書く
- 発音のリズムは整える
- 書籍を出す
- サイレントマジョリティを意識する
- (番外編)結局、継続が最強
自分も、少しずつ良い書き手として成長していけたらと思っています!
まずは、「この人の文章読みやす!」っと思ってくれるように頑張ります!