「あの嫌味野郎に、なんとかして一泡吹かせてやりたいんじゃ・・・!」
嫌味っぽい人が周りにいると、ついこんなことを考えてしまいますよね、、笑
先日私は、こういった場合にいかにも役立ちそうなタイトルの本『賢く言い返す技術』という本を読みました。
タイトル通りこの本は、自分に嫌味を言ってくる人にどのような言葉を返すべきかをまとめた本です!
表紙がシンプルで可愛いかったので、つい手にとって読んでみましたが、とても面白かったので重要な箇所をまとめていきたいと思います。
- 「オウム返し作戦」
→ 「〇〇って、どういう意味ですか?」と聞き返す作戦。相手は”中身のない嫌味”のため動揺する - 「私は、あなたよりも素敵な価値観を持っているのよ作戦」
→ 「そうだね。でも、私は幸せよ。」と伝える作戦。くだらない序列関係には属していないことを暗に伝える
それではポイントをまとめていきます!
【目次】
前提:嫌味を言う人の「目的」は何か?
まず、「言い返す技術」を考えるにあたって、先に考えておいた方が良いことがあります。
それは、
「嫌味を言ってくる人の『目的』って何?」
ということです。
この点がはっきりすることで、自然と「対応方法」が浮かび上がってくる、というのが著者の鋭い視点です。
相手は、あなたに「腹を立ててほしい!」と思っている
相手が嫌味を言うその理由はシンプルで、「あなたに腹を立てて欲しい!」思っているからです!
つまり、「自分の言葉の攻撃が、相手にちゃんと届いたか」を確認したがっているわけです。
更にくだけた言い方をすると、「私の攻撃で、ちゃんとダメージがあるよね?」と知りたがっているわけです。
そのため、嫌味を言われて、
「何それ、いらつく!!どういう意味よ!」
という反応をすれば、完全に“相手の思うツボ“なわけです。
ここは冷静に、「相手の予想とは大きく異なる返しをする」ことが、それ以上の攻撃を受けないポイントになるんです。
誤った対応例
では、どんな反応をすれば正解なのか。
先に、「間違った対応」として一番に挙げられるのは、
「何も反応を示さず、礼儀正しい態度を通し続けること」
です。
一見よさそうな対応策のように感じますが、なぜこの方法が誤りなのでしょうか。
それは、自分が黙っていることで相手が調子に乗り、嫌がらせがエスカレートする危険があるから、です。
このように、「人は誰もが温かい性格を持っているのだ」という「性善説」では上手くいかない場合がある、ということを、まずは肝に命じてください。
言い返しテクニック2点
それでは、相手の嫌味に対して、一体どんな反応をするのが正解なのか。
本書から、特に使えると感じた技術を「2点」ご紹介します!
テクニック①:「オウム返し作戦」
1つ目が、「オウム返し作戦」です!
この方法を一言で説明すると、
「相手の言ってきた嫌味に対して、気づかないふりをして聞き返す」
という作戦です。
具体的に説明します。こんな例を考えてみてください。
自分が仕事で、上司から任された「雑務」をこなしている時に、同僚から「ヒマ人はいいね~。」と通りすがりに声をかけられた。
こんなこと言われたら、ついイラッとしてしまいますよね。
繰り返すと、ここで冒頭で述べたように、「はあ?なにが言いたいの?」と明らさまに腹を立てた態度を取ることはNGなんです。
そんな態度こそがまさに、「相手が期待した通りの反応」であり、
相手は、「やった。私の嫌味が届いたみたい。しめしめ、、。」なんて思われるのがオチ。
嫌味を言われた自分が「劣勢」になってしまうんです。
そこで、「オウム返し」作戦だとどうなるか。
「ヒマ人はいいね」と言われたら、
「ヒマ人ってどういう意味ですか?」
と聞き返すのです。
相手は、予想した反応とは違うことにまずは焦りを感じます。
この作戦で特徴的なのが、嫌味を言った本人に返答をつまらせることです。
嫌味というのは普通、「発言の中身がない」ものですよね。
だからこそ、その意味を聞かれると、「え、、?な、なんでもないわ、、。」という苦しい返答しかできず、上手に追い払うことができるわけです。
大切なのは、自分も嫌味で返さないようにすること
着目してほしいのは、この「オウム返し作戦」は、
「自分は嫌味を言うことなく、相手を打ち負かすことができる」
という点にあります。
ここでもし、自分も汚い言葉で応じたら、「泥沼の戦い」になってしまうリスクがありますよね。
「相手の発言の意図を聞き返す」というオウム返し作戦は、ぜひ覚えておいてほしいです!
テクニック②:「私は、あなたよりも素敵な価値観を持っているのよ作戦」
2つ目の言い返し作戦は、
「私は、あなたよりも素敵な価値観を持っているのよ作戦」
です。
これは、事例を本文から引用します。
「太ったんじゃない?」と言われたら、 「うん、そうなの。彼氏とうまくいっていて、幸せ太りだよ」 とか。
「ダイエットしなくちゃ彼から嫌われちゃうよ!」と言われたら、「大丈夫! 彼は私のこと大好きなの」 と。
くだらない序列を気にして生きていらっしゃるのかもしれないけれど、私はそんな序列の外で、私だけの幸せをつかんでいるのよ──と暗に伝えて打ちのめすのである。
(Kindle位置: 1,349)
「太ったんじゃない?」という嫌味、女性同士でたまに見聞きする攻撃手法ですよね。
これに対して、「オウム返し作戦」はあまり通用しません。
「太ったんじゃない?」と聞かれて、「太ったって、どういう意味ですか?」と返すのは、明らかおかしいですよね・・・笑
「いや、あんたのお腹が丸くなったってことよ。」と、更に一撃をくらって撃沈してしまうのがオチです。
「太ったんじゃない?」というパターンの嫌味は、自分が相手より優位に立っているという「序列関係」を作ろうとしている時に出てくる言葉です。
では、この場合はどう対応するのか。
それは、「相手の発言を”肯定”し、だけども”自分は幸せ”だと返事をする」ことです。
これが最大の反撃手段になります。
相手の言っていることは肯定するも、“自分は幸せだ”と伝える
「太ったんじゃない?」と聞かれたら、こう答えるんです。
「そうなの。幸せ太りなんだよね~。」
つまり、「そうなの」で相手の発言は肯定しつつも、
「太ったかどうかはおいといて、私はとても幸せな人生を送っています。」
というメッセージを相手に伝えることができるのです!
相手を困らせてやろうと思って嫌味を述べた人は、
「相手が自分よりも、満たされた状況にいる」と、知らされることになります。
これは、強烈なカウンターパンチをくらうようなものですね。
冷静にこういった言い返しテクニックで対処できると、静かに反撃の一手を食らわせることができる、というわけなんです!
まとめ
今回は、「賢く言い返す技術」から、重要なポイントをまとめていきました!
- 「オウム返し作戦」
→ 「〇〇って、どういう意味ですか?」と聞き返す作戦。相手は”中身のない嫌味”のため動揺する - 「私は、あなたよりも素敵な価値観を持っているのよ作戦」
→ 「そうだね。でも、私は幸せよ。」と伝える作戦。くだらない序列関係には属していないことを暗に伝える
忘れてはいけない重要なことは、
「嫌味に対して相手の予想どおりの反応はしない」
ということです。
賢くスマートに言い返す技術を身に着け、人間関係のストレスから少しでも解放されるようにしたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!