「読書はやっぱり大切ですか?」
「本を読むことで、どんな効果が得られますか?」
こういった質問はとても良く聞きます。
これに対して読書好きな人は、「本を読めば語彙力もつくし、共感力もつくし絶対におすすめ!」と言います。
一方、普段本を読まない人は、「本を読む時間があったら、他の事をして経験から学んだほうがまし。」と言います。
この論争に対して私の答えは、「別に、本は必ずしも読む必要がないのでは・・・?」です。
本は読む必要はない
本は”必ずしも”読む必要がない、というのが私の結論です。
・・・ただし、この主張には条件がつきます。
「人生で、何万人の賢い人と出会い、深い会話ができる人なら」という条件です。
なぜ本を読むのか
私は、学生時代に本にはまり、それから月に10冊~20冊ほど本を継続的に読むようになりました。
そこで、なぜ本を読むのか?読書好きな人はどういう理由で本を読んでいるのか?
このことを考えてみました。
そうした時に一番自分が感じるのは、
自分よりも遥かに賢い人・面白い人の意見をじっくりと聞くため
です。
普段の生活では出会えない、有名な科学者・哲学者・経営者・・・・。
また、面白い考えを持って行動し、経験をしてきたチャレンジングな人たち。
こういった人たちが常に何を考え、どう行動し、そこから一体どんなことを感じたのか。
それを興味本位で知るために本を読んでいるというのが、自分が読書を続ける理由です。
「頭の良い人たちの話を聞くことで、自分も成長したい!」という意識もありますが、
それ以上に、「いろいろな経験を積んだ人たちの話を聞くのは面白い!」とめちゃくちゃ強く感じるんですね。
色々な人の話を聞くことは、人間の楽しさの一つ
「人は、色んな人の話を聞きながら、それを自分の頭でイメージして楽しめる。」
こういう「性質」があると思っています。
特に、多くの人が経験しないような体験をしてきた人の話は、聞いていてワクワクしますよね。
- 起業をして、20年で大企業まで一気に成長させた
- 新薬を開発し、世界中の人を救った。
こういった、頭の良い、立派な方々の話を聞くのも楽しいです。
また、こういった”大成功”しました系ではなくても、
- 一人で1年間かけて、アジアをバックパッカーで回った
- 趣味の映画撮影をして、地元の映画館で放映された
- フェリーに乗っていたら大嵐に会い、3日間漂流した
といった話も、「ぜひ聞かせて!」と感じないでしょうか。
人は生まれ持った性質として、ものすごい経験、風変わりな体験をしてきた人の話に対して「詳しく聞かせて!」と感じるようになっていると思います。
直接会えなくても、本で簡単に話を聞ける
「面白い経験談を聞くことが、人の楽しみの1つであることはわかった。でも、そんな凄い人は周りにいない。」
もしかしたら、あなたはこう思っていないでしょうか。
まさに!そういう人にこそ、「本を読む意味」が大きくなるんです。
もし仮にあなたが・・・
- 経営者や芸能人など、沢山のジャンルの友人がいる。
- 常に誰かと飲みに行って話をしているため、いろいろな情報が入るし、暇な時間も一切ない。
といった人であれば、別に本なんか読まなくたって、直接話をして、その人の人生を追体験することができるでしょう。
一方で、世の中の99%の人は、そんな素晴らしい環境に恵まれているわけではないでしょう。
だからこそ、本を読む効果が大きいんです。
本であれば、どんな人であっても平等に、著者の話をじっくり聞く機会が与えられています。
たった1,000円で、本来は縁がなかった素晴らしい人の話を楽しみ、自分の人生にもそれを活かすことができるわけです。
別に、本なんか読まなくても、社会で普通に生きていくには問題はない。
ただし、「他人の話を聞かず、自分の周囲の友人とだけの閉じた世界じゃ、人生つまらなくない・・・?」と思っています。
だからこそ、読書は必ずしもする必要はないが、「ぜひしてほしい!」と思うんです。
まとめ
この記事で主張したかったことをまとめると、以下のようになります。
- 読者は、必ずしもする必要がない
- ただしそれは、「人生で何万人もの賢い人・面白い人と出会える機会を持った人」だけ
- 99%の人は、本を通して、いろいろな人の話を聞くことは有用だし楽しいはず!
ここまで書いてきましたが、もしも、
「俺は、別に他人の話や知識なんて一切興味がない。」
という人がいれば、確かに読書をする必要はないでしょう。
また、「本を読まない人が増えている」といいますが、
「人の話を聞くのが嫌な人」、「新しいことを学ぶことが嫌な人」が増えているわけではないでしょう。
そう考えると、今、本を読んでいない人たちも、
ふと自分にピッタリとあった本に出会うことができたなら、読書好きに一気に変わる可能性は十分にあります。
読書が好きな人は、メリットを意識して読んでいるというよりは、「ただ単純に読書自体が楽しい」という理由で読んでいる人が大半だと思っています。
そして、もしこういう感覚を持っているとすれば、そこには、「読書は必要かどうか?」という疑問は出てこないと思います。
好きで絵を描いている人に対して、「絵を描くことは必要かどうか?」と質問するぐらいナンセンスなことです。
そして読書は、「他人の人生を追体験することが楽しい」ということに加えて、
「その追体験をすることで、自分の生活・仕事にも活かすことができる」という大きなメリットがあるわけです。
こんな最高なもの、、私は一生やめられないと思っています!
これまで、「読書は必要なの?」と疑問を持っていた方は、この記事で読書のきっかけを得てくれるととても嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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