こんにちはネルです!
今回は「本を速く読める人は知識の呪縛から自由な人」というテーマで話をまとめていきます!
参考にした本は、印南 敦史『遅読家のための読書術』です。
- 人より読書に時間がかかるのを克服したい
- 速読するためのコツを知りたい
- 読書の効果を最大化したい
それでは、ポイントをまとめていきます!
【目次】
本を速く読める人は知識の呪縛から自由な人
まず、本を速く読める人=速読家はどのような状態にあるのでしょうか。
それは、「知識の呪縛から自由な人」だと言います!
言い換えると、「一冊一冊から、すべての文章を吸収しよう」という態度を捨て去っていることです!
ゆっくり読んだからといって、内容が頭に入るわけではない
著者は、長年の読書体験を通じて、「いくら熟読しても、実際には忘れていることのほうが多い」という事実に気が付きます。
つまり、ゆっくり読んだからと言って、内容が頭にすべて入るわけでは決してない、ということなんですね!
また、レビュー記事を書きはじめて気づいたことがあります。それは、「いくら熟読しても、実際には忘れていることのほうが多い」という現実。 読むスピードと理解度・記憶は、まったく比例しないということ。
(本文引用)
「読むスピードと、本の中身の記憶は全く比例しない」
このことを意識しておくだけでも、速読するための大きなステップになりますよ!
読書の価値は自分にとっての1%の宝に出会うこと
どのような本であっても、文章のすべてが自分にとって大切なもの、ということは無いと思います。
実際に自分にとって知らなかったこと、価値のあることは本のなかのごく一部なんですね。
よって、読書というのはつまるところ、「文章から、自分にとっての最高の1%に出会うこと」であると言えるんです!
著者は、自分にとっての最高の「一行」を見つけるということを「宝探し」にたとえて、以下のように表現しています。
「1行」を探しながら読むようにすると、そこには冒険しかありません。 もしもみなさんが無人島に隠された宝を探すトレジャーハンターだったとして、その島のすべての座標をわざわざすべて踏みしめていったりするでしょうか? そんなムダなことはしないと思います。 きっと、いろんな手がかりを駆使しながら、なるべく最短に近いルートを通って宝にたどり着こうとするはずです。もちろん、宝を発見するまでのプロセスも楽しみの一部ですから、苦痛だという思いをすることもありません。
(本文引用)
これを読書にあてはめると、
- 遅読家:すべての文章を片っ端から吸収しようとする
- 速読家:文章の中で、必要な部分・必要でない部分を嗅ぎ分けながら読む
ということですね!
遅読家は真面目さを捨てきれていない人
結局、「遅読家=本を読む人が遅い人」は、本の中身をすべて吸収しなければいけないと、真面目さを捨てきれていない人であると言えるのです!
読書で大切なのは、本を読んだ結果として、知識や発見のひとかけらが頭にしっかりと残ること。
ほんの断片でも自分にとって大きな意味のある一行なら、それだけでもその読書は非常に大きな意味があったと言えるのです!
学校の勉強とは別物だと意識すれば楽になる
「本はすべての文章をじっくりと読み込まなければいけない」という意識は、学校教育の影響が大きいのではないか、と個人的に感じています。
学校の授業では、教科書からテストが出題されますが、難易度が高いものになってくると、隅に小さく書いてあるような情報を聞かれることも多くなってきますよね。
すると、学生はその対策のために、教科書を隅から隅まで読み込んで完全に覚えようとします。
こういった方法を大人になるまで繰り返してきた結果、「本は隅々まで完璧に覚えるもの」という意識が染み付いてしまっているのではないでしょうか。
しかし、自発的な読者は全く違うもの。
テストに出されることも、その中身を覚えていないと困ることもないはずです。
そう考えるだけでも、「たった1%でも本から知識を吸収できたら、もらいものだ!」という態度で、本を読むことができるようになりますよ!
まとめ
今回は、『遅読家のための読書術』より、「本を速く読める人は知識の呪縛から自由な人」というテーマで話をまとめていきました!
「本は自分に合う一行を見つけるための宝探し」という意識をもって読むようになれば、読書スピードをグッと上げることができますよ!
- 速読家はすべての文章を吸収しようとはしていない
- どれだけゆっくり読んでも、内容のほとんどは忘れてしまう
- 読書の価値は、自分にとって最高の1行に出会うこと
また、読んだ本の知識吸収を最大化させるためにも、「マーカーを引きながら読む」ということをおすすめしています!
マーカー読書術として、齋藤孝さん考案の「3色ボールペン読書術」に関する記事もありますので、こちらもぜひ読んでみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!